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"抑制"を目的としたエクササイズ-現場で使える6選-
今回のテーマは「"抑制"を目的としたエクササイズ-現場で使える6選-」になります。
こちらの記事を最後まで読むと
・段階的なアプローチ方法を再認識できる
・運動療法の考え方をアップデートできる
・ストレッチ以外の方法で抑制することができる
![](https://assets.st-note.com/img/1694639172762-Yc5Dq2GP6C.png?width=800)
今回は「抑制エクササイズ」について共有していきます。
なかなか運動療法エクササイズを"抑制"という視点で考えることは少ないと思いますし、主に"活性化"を目的にすることがほとんどであると思います。
90-90ヒップリフトというエクササイズを動画で見てください!
このエクササイズは殿部を挙上させるヒップリフトであるため、単純に考えていくとハムストリング・下部腹筋の活性化を目的としています。
今回はハムストリングと下部腹筋の活性化のもう一つのエクササイズ効果の側面を知っておいて欲しいです。90-90ヒップリフトは脊柱起立筋群と股関節屈曲筋群抑制がもう一つの目的です。
もしハムストリングの活性化が目的であれば、レッグカールやルーマニアンデッドリフト(RDL)などを行っていくと思います。
自分自身がこのエクササイズを処方する大きな目的としては、活性化というよりも”抑制”であることです。
運動療法自体は機能改善を狙っていくことができ、そしてQOLを向上させます。患者それぞれにエクササイズを展開した時のエクササイズ効果は、必ず1つだけではないと思います。活性化する部分もあれば抑制がかかる場合もあります。
今回はエクササイズ効果の抑制に目を向けていきましょう!それでは本題に入っていきます!
では始めていきます!
段階的なアプローチ方法
![](https://assets.st-note.com/img/1694639452737-VX6IirBpCI.png?width=800)
患者やクライアントにリハビリテーションを行っていく際に障害レベルや炎症や疼痛の有無などを考慮して段階的なアプローチを実施していきます。
その段階的なアプローチとしては…
炎症コントロールや疼痛管理が最も初めに行う段階になります。炎症徴候がある患者や疼痛が強い患者やクライアントは、安静を必要とすることもあり活動レベルが低い状態です。
疼痛や炎症が落ち着いてくると、評価・徒手療法・運動療法といったように展開していくことができます。
ここでの重要なポイントは基本的に活動レベルが高いもしくは炎症や疼痛が管理できている方が対象に運動療法エクササイズを処方していきます。
基本的なリハビリの進め方
![](https://assets.st-note.com/img/1694639459711-hCsn2dtjwX.png?width=800)
もう少し具体的なアプローチ内容を見ていきます。
例えば腰痛患者を思い浮かべてください。
腰痛患者に対する治療アプローチとしては
股関節可動域改善
↓
体幹筋力改善
↓
モーターコントロールの獲得
↓
セルフエクササイズ
このように展開することが多いと考えています。Joint by Joint theoryという各関節に役割が与えられている考え方があります。安定性と可動性に分けられており、その中でも股関節は可動性の関節になります。股関節可動域制限があり、腰痛が生じる患者に対しては股関節を狙ったエクササイズが有効的になります。
最終的には腰痛が再び生じないように、筋力や動かし方を含めた体幹の安定性を獲得していく流れになります。
エクササイズの種類
![](https://assets.st-note.com/img/1694639467222-gbqIU7UlWt.png?width=800)
運動療法で展開していくエクササイズの種類としては、3つあります。
①可動性エクササイズ
②安定性エクササイズ(筋力&運動制御)
③動作パターンの再トレーニング
修正していくエクササイズをコレクティブエクササイズなんて言ったりしていますが、3つの種類のカテゴリーから構成されています。
それぞれのエクササイズの特徴を理解しておき、活性化ではなく"抑制"という部分に目を向けることで処方した患者やクライアントへの影響を考えることができます。
エクササイズを展開した時に状態の変化を少しでも言語化できていると、"再現性"を確立していくことにつながります。
この3つのカテゴリーを治療アプローチや運動療法に取り入れて考えてみると…
ここから先は
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