見出し画像

休職しないためのビジネスパーソン日々の再起動10〜職場のコミュニケーションの3原則

アスリートと同じく、ビジネスパーソンにも「心技体」のコンディショニングが大事です。タイトルは「再起動」としていますが、調子が悪くなってからの手法だけでなく、普段の活動についてもお伝えしてまいります。

本日は、そのうちで特に「心」と「技」に関わる話です。

私が休職生活から復帰した後、今までに、実践した「職場でのコミュニケーション手法」です。リワークでも行う手法です。

実は、若手社員の方や、若手社員育成の方も知っておいて損のない手法です。

【私はこんな人】


ビジネスコミュニケーションの3原則


本日、お伝えするのは、「ビジネスコミュニケーションの基本原則」とも言えるものです。

ただ、このコミュニケーションスキルについて、職場でまとまった時間で研修することはあまり聞いたことがありません。本当は、管理職にこそ求められているはずなのに、管理職であっても、これを指導どころか実践できる人も少数派です。

私は、これをリワークプログラムで学びました。

リワーク以外で学ぶ機会がある人は
、ラッキーなのです。何故なら、リワークは、不幸にして休職に追い込まれないと得られない機会だからです。

ビジネスコミュニケーションの3原則とは?

それでは第1の原則から

1.アサーティブ

この原則は、言動の雰囲気や内容が、攻撃的でもなければ、受動的でもない形でコミュニケーションを取ることとお考えください。
リワークに来ている人たちの殆どは、攻撃的なコミュニケーションは取りません。かなり、真面目で穏やかな人が殆どです。いや、むしろ、本当は、腹立たしくても、事を荒立てないように話すあまり、相手と対等な話ができなくなっている人が多くいました。
逆に、彼らが休職に至る原因を作った側のコミュニケーションは、ほぼ攻撃的なスタイルです。
アサーティブとは、攻撃的でもなければ、受動的でもない、会話のスタイルです。

例えば、依頼した仕事が遅れた同僚に急いで欲しいと頼まないといけない場面で、皆さんは、どのように頼みますか?
リワークでは、その頼み方を、「攻撃的」「受動的」「アサーティブ」で、それぞれ考えるというトレーニングを行います。ここで、敢えてアサーティブではないスタイルを自分で考えてみることに価値があります。
【例】
①攻撃的「早くやって欲しいって言ったのに、何やってんだ?!」
②受動的「先日、頼んだ件、どうなりますか?遅れていても、まあ、仕方ないんですけど…」
③アサーティブ「先日、依頼した仕事の件ですが、予定より遅れているので、この後の進め方について確認させていただけますか?他の部門へのサポートも視野に入れて、打ち合わせも行おうかと思っています」

③のようなスタイルで話ができれば、軋轢が生まれる可能性は、低くなるということです。アサーティブな会話には、次からご紹介する要素も組み込まれています。

2.ロジカルかつファクトフル


ビジネスでは、事実に基づいた(ファクトフル)ロジカル(論理的)な話を求められることが、日常会話よりも多くなります。論理的であることの対立概念として、情緒的とか感情的というものがありますが、論理的とは、相手の感情を無視してよいという意味ではありません。
どういう話だと、論理的だと感じるでしょうか。

①因果関係や根拠が明確な事実である
②矛盾がない
③例外が少ない

「そんなこと当たり前だろう」と思う人もいると思いますが、私の周囲には、「そうではない人がボチボチいる」ので、念のため、お伝えする次第です。

特に‼️

他人の気持ちや性格、人間性について、レッテルを貼る傾向がある人は、まず、それをやめた方がいいです。

理由は、そもそも人間の思考や性格というものは、矛盾だらけです。「あの人は、過去に●●な発言をしたから、私のことを嫌いであるに違いない」と論を展開する人もいますが、これは理由があるようで、理由になっていません。

そういう根拠の曖昧な決めつけが、コミュニケーション阻害の要因になっているケースをリワークの最中に何人も目にしました。

決めつけが激し過ぎて、話す前に、心の中で相手を攻撃している人が多い気がしました。
勿論、彼らは、それを自覚していて、何とかしようとしていましたが、それはリワークという環境だからできたことだと思います。普段の職場では、中々気がつかないことなので、注意が必要です。

心の中の攻撃は、相手に何らかの形や、ふとした瞬間に「攻撃的な感情」が伝わります。

3.Iメッセージ

自分のストレスや感情を伝える際に、意識して活用すると便利な手法です。

「私は〜と思う」とか、「私は〜と考える」というように、自分(I=私)を主語にして、思いや考えを伝える手法です。

攻撃的なコミュニケーションには、この要素がほぼありません。

先程挙げた「早くやって欲しいって言ったのに、何やってんだ?!」に、Iメッセージの要素を入れてみましょう。

この場合の話者の感情は、「頼んだことを早くやって欲しい」「遅れているので、困っている」「キャッチアップの方法を考えて欲しい」などであるはずです。

これをIメッセージにすると、

「先日、依頼した仕事の件ですが、予定より遅れているので、この後の進め方について確認させていただけますか?他の部門へのサポートも視野に入れて、打ち合わせも行おうかと思っています」と、先程のアサーティブな言い方にするこができます。

ファクトを根拠に話を進めていることも分かると思います。

別解として

「先日、依頼した仕事の件ですが、このペースだと締切に間に合いそうにありません。私、大きなプレッシャーを感じており、困惑しております。キャッチアップの方法を検討したいのですが、お願いできませんでしょうか」なども考えられます。

それでも上手くいかない方へ


勿論、本日の3原則だけで、全てが解決するわけでもないので、それなりの対応が必要になります。

要因としては、
①単純な経験不足。やはり、原理原則は、使って自分のものにするまで、しっくりこないことはあります。
②認知の偏り。これの対応について、次回以降、触れていこうと思っています。

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

皆さまのメンタルマネジメントとセールスの成功をお祈りしております。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?