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伝えたい気持ちはいっぱいあるけど、うまく伝えられない

ビジネスの世界では
「伝える」
場面はいろいろある。

提案やプレゼンテーション、報告など。

独立すると、ここに
「自己紹介」
が加わる。

名刺交換した時、講座などを始める時、交流会や勉強会に参加した時など。

一方で、よくある相談に
「伝えたい気持ちはいっぱいあるのにうまく話せない」
「うまく話せたと思っても反応が今ひとつ悪い」
というものがある。

つまり
「伝えているけど伝わっていない」
状態になるのだ。

なぜ、そうなってしまうのだろうか?

■なぜ、伝わらないのか

伝わらないのは、話す順番と中身がちょっとずれている時だ。

例えば、交流会や勉強会などで自己紹介をする「目的」は何か?
「相手に自分のことを知ってもらう」
それもある。さらには
「自分の商品やサービスに興味を持ってもらう」
ことができたら嬉しい。

つまり
「知ってもらう」
だけではなく
「興味を持ってもらう」
ことの方が大事だ。

なぜなら、知ってもらっても何も起こらないからだ。
勉強会や交流会であれば、他の人も自己紹介する。

それを聞いているうちに、忘れ去られていく。
でも、もし
「興味」
を持ってもらったらどうだろうか?

後で名刺交換したいと思うかもしれない。
後でもう少し詳しくを聞いてみたいと思うかもしれない。

つまり
「相手の行動を引き出す」
ことができる。


さて、ここまで、紐解けたら実は簡単だ。

つまり
「自分が話したいコト」
を伝えようとしないことだ。

「一生懸命、わかりやすく話そうとする」
「伝えようとする努力」
をやめるのだ。

一生懸命伝えよう伝えよう、説明しよう説明しようとすればするほど、相手の気持ちは離れていく。

■相手に興味をもらってもらうにはこれを話す

では、相手に興味を持ってもらうにはどうしたらいいのだろう?

人はそれぞれ
「自分アンテナ」
を持っている。

その人それぞれに
「今、興味関心があるコト」
をキャッチするアンテナだ。

例えば、初めての子どもができたママであれば
「子育ての仕方」
「産後の自分のカラダのケア」
などにアンテナが立っている。

例えば、起業して間もない人で集客がうまく行っていない人は
「ブログやフェイスブックを使った集客方法」
「効果的なチラシや告知ページのつくり方」
などにアンテナが立っている。

それらの情報に
「興味がある」
わけだ。

だから、相手に興味を持ってもらうのであれば
「相手が興味あること」
を話せばいい。

とてもシンプルだ。

もちろん、そこに
「自分のこと」
も絡める必要がある。

実はここがみんな難しいようなのだ。
そこで、今回は
「自己紹介」
を例に話の組み立て方を紐解いてみよう。

■自己紹介の話の組み立て方

イベントや勉強会、交流会などでの自己紹介で、相手に興味を持ってもらう話し方。

それは、
「自分のことを話す」
のではなく
「相手が知りたいことを話す」
ということは、先ほど書いた通りだ。

そう考えた時に、20人が参加している交流会で自己紹介をする時に、20人に興味を持ってもらう必要はないのだ。
また、それは無理でもある。

なぜなら、20人とも興味あること
「自分アンテナ」
が違うからだ。

だから、その中の何人かが興味を持ちそうなテーマで話すといい。

すると、例えば17人はスルーする。
でも、3人は興味を持って話しかけに来てくれる可能性が高まる。


つまり

1.対象者は誰で、どんなことに興味があるのか、何か悩んだり、課題や、不安、解決したいことがあるのか?
2.その人が興味・関心を持つために何を話したらいいのか?

が大事になってくる。

■自己紹介の事例

例えば、ある経営者の勉強会へ参加した時のぼくの自己紹介はこちらだ。
参加者は30名くらいいただろうか。

そして、この自己紹介で、1万5000円の講座へ6名の方に申し込みいただいた。

これくらいの分量だとゆっくり話しても40秒くらいで話せる。
40秒で9万円の売上につながったわけだ。

ITに強い経営コンサルタントのかりやコージです。
今日はフェイスブック活用のポイントをひとつお伝えします。

フェイスブックページは会社名などで作らないでください。
それはなぜか?
フェイスブックは共感マーケティングのツールだからです。
知らない会社やお店に興味を持ちますか?

だからこそ、フェイスブックページを作る時は、見ている人が興味を持つタイトルにすることがとても重要になります。

10月14日土曜日に渋谷でフェイスブックページ活用講座を開催します。
フェイスブックを集客に活用したいという方はご参加ください。
ITに強い経営コンサルタントのかりやコージでした。

ぼくが伝えたかったことは
「フェイスブックブックページ活用講座があることであり、興味ある人はそちらへ参加してほしい」
ということだ。

でも、それを伝えたのは最後の最後だ。
また、どんな内容なのかは説明していない。

また、対象は
「フェイスブックページをつくろうとしているか既に作ってしまった人」
でありさらに
「集客に役立てたい」
と考えている人だ。

フェイスブックを使っていない、興味がない人は対象外。
そして、その対象の人にとって興味・関心があることを伝えたわけだ。

この組み立てができると、交流会や勉強会で
「印象に残る、興味を引く」
自己紹介ができるようになるので、ぜひ活用してみてほしい。

なお、みんな
「自己紹介はひとつあればいい」
と思い込んでいるが、この組み立てで考えると、自己紹介はどこで誰に話すのかによって話す内容が変わるというコトも覚えておいてもらいたい。


また、これが提案やプレゼンテーションになったとしても、大枠の組み立て方は同じだ。

大事なことは、伝えたいことを伝えるのではなく、相手が興味あるコトを伝えるというコトだ。

【経営のレシピ】

伝えたいコトを伝える努力をやめる。

1.対象者は誰で、どんなことに興味があるのか、何か悩んだり、課題や、不安、解決したいことがあるのか?
2.その人が興味・関心を持つために何を話したらいいのか?

を考える。


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