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受験生時代を振り返って~合格にこだわらない受験生だった話~

受験シーズンということで、
私の受験にまつわるエトセトラを書こうと思う。

私の高校は、言わば「自称進学校」と、
自虐的に生徒たちから言われている高校だった。

私は、全然真面目に勉強に取り組んでおらず、
成績は親に見せれたものではなかった。
(得意教科はともかく、正直、下から数えた方が早かった)

そんな私でも、受験生になった。
母子家庭で兄は私立大学にいったこともあって
母からは「国公立大じゃないと大学いかせれません!」といわれた。

やべぇ、、、勉強しないと高卒になっちゃう!
この想いで勉強に本腰を入れることにした。

教師たちの下手な精神論よりも、
現実問題のほうが響いたのである。

ー・-・-・-・-・-・
さて、ある程度のやる気を出した私が始めたのは
勉強時間を増やすことと、勉強のやり方を見直すことだった。

そして、時間が無い中なので、
苦手科目をすてて
暗記科目を重点的に勉強して点数を伸ばすことにした。

私は電車通学だったから、
電車の時間を2本早めて、始発の次の電車に乗り始めた。
そして、一時間学校に早く来て勉強する時間をつくった。
7時ぐらいには学校についていたから、クラスでは一番乗りだった。

なめたことに、家では勉強したくない派だったから
早く学校にいって、放課後は友達と学校に残って3時間ぐらい勉強して、
家ではスキマ時間に参考書を読むぐらいで勉強しない受験生だった。

今思うと、家で勉強一切しない受験生なんて、
やばい(笑)

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私の高校では、「システム英単語」と呼ばれる英単語帳みたいなものを
2章までは必須で覚えなければならなかった。

1年生のことから口酸っぱく
「シス単覚えなさい」と言われてきたが、
むろん、真面目に取り組む私ではなく、
3年になったら頑張ろ~と思って過ごしていた。

それがあだになったのか、
最初のシス単テストの正答率は悲惨なもので
1200語中、200問ぐらいしか正解が無かった。

シス単テストは合格率98%じゃないと
昼休みに集められて書き取り補講なんてあった。

やべぇ、正答率上げないと、お昼ご飯友達とゆっくり食べれなくなる!
周りの友達がどんどんシス単テストに受かっていく中、
焦ったのを覚えている。

私は、最初シス単の本を見て覚えていたのだが、
あることに気づく。

順番や場所で覚えているから、純粋に覚えたとはいえないのだ。

この単語がきたら次はこれ、
といったような覚え方をしていては本番では役に立たない。

そこで、「単語帳」というアプリを入れた。

これはいたってシンプルなアプリで、
紙媒体の単語帳でなく携帯での単語帳。
ただ、ランダム設定や読み上げ機能や、
覚えていない単語だけに絞ったりと色々使える。
(現在は画像挿入や音声データも入れれるようだが、当時はそんな機能なかった。)

私は、アプリに手作業で覚えなければならない1200語を全て打ち込んだ。
結構時間はかかったが、ここまでしないと自分は覚えない気がした。

そして、この単語帳アプリをとにかくやった。
通学中の電車の中、駅を降りて高校に徒歩で向かいながら、
家で皿洗いをしているときに読み上げ機能で聞きながら等。

日々覚えた単語が多くなっていくのが分かって、
楽しかった。

このアプリめちゃくちゃおすすめである。

次にやったのは、
家中に付箋を貼ることだ。

ドア、レンジ、冷蔵庫、洗面台の鏡、食器棚、電気のスイッチ等
至るところに表には英単語、裏には日本語訳を書いて張った。
アプリを使っても時覚えられない英単語を大体、50枚ぐらい。

そして、日常生活の中で、
その箇所に触る時は必ずその英単語を確認するくせをつけた。

ドアを開け閉めする度に、英単語付箋を確認し、
レンジで何か温めている待ち時間に英単語付箋を確認し、
洗面所で歯を磨いている時に、英単語付箋を確認し、
といった具合だ。

日常生活に英単語が結びつくことで、
思い出す引き出しが増える。

結構楽しかった。

英単語アプリを使う作戦と、家中に付箋を貼る作戦で
私は一か月で1000単語覚えた。
今思うと、これは結構すごい数字だと思う。

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英語のリスニングの勉強法は

(元からリスニングは得意だったので、
80点台から、100~98点ぐらいまで伸ばすぐらいしかやってないが)

やったことといえば、
教科書についているCDをウォークマンにダウンロードして、
通学中に聞きまくった。
教科書に載っている文章だから、内容は覚えている訳で、
聞いていて聞き流すことはしない。

英語と同時に日本語訳が頭の中に流れるぐらい聞く。
そして、だんだん速度を上げていき、
2倍速でも英語と同時に日本語訳が頭の中を流れるまで
繰り返して聞くことをしていた。
リスニングは基本2倍速で聞く。2倍速でも楽に解けるまで慣れる。
これが私流のリスニング対策。

リスニングは問題文や選択肢読む時間も必要だが、
音声はそんなの待ってくれない。

だから、耳の方のスピードを上げれば選択肢読む時間も増える。
聞いていて、答えが分かったら、もう聞かない。
次の問題を読んで、答えを予測して絞る。
んで、音声を聞いて、絞った答えが正しいのを確認って感じ。
確認したら、音声が続いていても、次の問題を読む。
ってやっていたら、ほぼ毎回100点とっていた。

音声を聞いて、答えを考えるのではなくて、
音声を聞いて、答えを絞る、答えに自信をもつこれがリスニングのコツだと思う。聞く前に問題文を先に読んでいたら、
ここのポイントだけ聞けばいいって分かる。
全て聞く必要は無いから、その時間は問題文読むことに使う。

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私が受験生の時に意識してやっていたのは、
とにかく楽しむこと。

私より成績がいい子が、
「こんな成績じゃもう終わりだ」
なんて落ち込んでいるのを何人も見てきた。
「いや、私よりいい君が終わりなら私はどうなるのよ」
って思ってみていた。

私より成績が悪い受験生は
全国にいっぱいいる訳で、
私自身が「こんな成績じゃもう終わりだ」って思ったら、
友達の二の舞になる。
他の誰かが、
「いや、私よりいい君が終わりなら私はどうなるのよ」ってなるわけだ。

だから、自分の今の成績をみて落ち込むことは絶対しなかった。
だって、良くも悪くも結果が全てだもん。
志望校に受かればいいだけの話だから。
結果が出るのは、今じゃない。
受験結果が出る時だ。落ち込むべきは今じゃない。

(私の高校は「自称進学校」と生徒たちが自虐的にいうだけあって、
高校受験に一つ志望ランクを落として入ってきた生徒が多かった。
だから、みんな少し勉強に対して自信が無い節があった。)

受験生はメンタル勝負だと思っている。

受験後半になってくると、メンタルやられる子が多かった。
点数も伸び悩んでくる頃で、志望校が大きい壁に思えてくる時期だ。

私は国公立ならどこでもよかったから、
そこまでプレッシャーでもなかったけれど、
私立大学という滑り止めが機能しない訳なので、不安はやはりあった。
なので、大学に落ちても楽しいことをすればいい!

大学に落ちたら、オーストラリアに一年ぐらい行こう!と思いついた。
オーストラリアには高校二年生の時に、
一週間ホームステイしたことがあるのでもっかい行きたかったのだ。

落ちたら終わりじゃなくて、
落ちたらオーストラリア

そんな考えだったから、
メンタルがやられることはなかった。

実際、
合格結果に私の受験番号があるのを見た時は、
ホッとしたのと同時に、
オーストラリアいけないじゃんとも思った。

そして、合格はおめでとうとかいわれても、
今から大学生になるわけだから、合格は通過点だと思っていた。
だから、おめでとうという言葉があまりしっくりこなかった。

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受験生時代は確かに辛かったけれど、
高校生の大学受験生になるのなんて、この先無いと断言できる。
この先、一生できない時期を過ごしていると思うと
受験生という日々をできる限り、楽しんで過ごそうと決めていた。

そんな私だったが、
私のクラスで国公立に推薦以外で受かったのは少なかったみたいで、
合格体験記を書くのに選ばれたりなど、先生たちから結構評価された。
3年生初期の親と教師の面談では、
「この成績ではいける国公立大学ありません」と先生から言われていたにも関わらずだ。

色々な受験勉強や受験対策をしたが、
私はどれも楽しんでやっていた。
どれも努力したとは思ってない。

私は努力で受かったんじゃなくて、
メンタルで受かったと思っている。

もし、受験生や来年受験生になる方が読んでいたら、
覚えていてほしい。

受験生になれるのなんて、人生でわずかしかない。
せっかくだから、楽しもう。
楽しめない状況でも、楽しいことに変えよう。
不安になるのは結果が出たときで十分。

もし残念な結果になったら、
やりたいこと、行きたい場所にいけばいい。

大学に合格することだけが人生の全てじゃない。
それが全てになると辛くなる。
だから、視野を広くもって、
ポジティブに過ごしてください。

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