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2021年度下期プレゼン研修の様子をご紹介します!~第1回:大手食品メーカーに対する「Food as a Service実現に向けた攻めのDX戦略提案」~

こんにちは!
ライズ・コンサルティング・グループ広報担当です。
今回は、先日行われましたプレゼン研修の様子をお伝えします。
研修設計者であるシニアマネージャーの工藤さんと、参加者で見事1位を獲得されましたコンサルタントの畑島さんにお話しを伺いました!

――まずは、評価者の工藤さん、今回のプレゼン研修のテーマと評価のポイントについて教えてください。
今回は大手食品メーカーに対する「Food as a Service実現に向けた攻めのDX戦略提案」というテーマでした。グローバルに見ても成功事例が少なく、デスクトップリサーチだけで構想するのは困難なテーマです。加えて「食品ロス」という社会課題が深刻化する中で、広大なサプライチェーンを抱える業界特性を踏まえると、デジタル(DX)が不可欠という点もポイントの1つです。
新規事業提案なので、仮説の新規性・優位性を重点的に評価しました。アイデアとしてのおもしろさはもちろんのこと、ビジネスモデルに関わる全てのプレーヤーにどんな影響があるのか?具体性はあるのか?という実現可能性も重視しました。

――前回のプレゼン研修と比べると、参加人数も大幅に増え、若手の参加率も高かったかと思いますが、全体的に向上していた点などはありますか?
テーマが抽象的で捉えにくかったということもあり、事業仮説の新規性・優位性に関しては残念ながら期待値を上回ったとは言えませんでした。一方でチャートライティングやプレゼンテーション等の底上げは着実に進んでいる印象があり、年齢やタイトルに関係なく様々なロールや経験ができる当社のデジリバーの中で日々鍛えられているということが実感できました。

――多くの参加者のプレゼンテーションの中で、印象に残った提案・プレゼンはありましたか?
質疑応答の中で仮説が深堀できていることをしっかりアピールできたメンバーがいました。実際の提案においても、クライアントに提示するキラーチャートは数枚ですが、その背後には膨大なリサーチによる裏付けや試行錯誤があります。通常業務(デリバリー)を抱える中で時間を捻出し、仮説を深堀できた人はその事実に裏打ちされた内容になっていました。

――アナリストなど若手メンバーの成長を感じられるのはうれしい限りですね。最後に今回のプレゼン研修に対しての感想や、次回のプレゼン研修へのご期待についてお聞かせください!
イノベーションは「新結合」と訳します。新規事業というと全て0⇒1だと考えている方が多いですが、現代社会においてまだ誰も思いついていないアイデアはほぼないか、あったとしてもニッチすぎて経済合理性がない領域ということがほとんどです。
事業アイデアを創造するには他業界の成功事例を抽象化して横展開したり、アイデアとアイデアを組み合わせることで新しい価値を作り出したりという考え方が重要です。それは一長一短で身につくものではありません。例えば電車の中吊り広告を見て、自分がその企業の社長だったらどんなマーケティングをするか?など日々の生活の中で「考える」ことを習慣化することが必要です。まずは、明日から何ができるか「考える」ことから始めてみましょう。

――工藤さん、ありがとうございました!それでは見事1位を獲得された畑島さんにもお話を伺いたいと思います。畑島さん、まず今回のプレゼン研修のお題を聞いたとき、どのような心境でしたか?
大きく2つの理由から、難しい印象を受けました。
1点目は提案に新規性を持たせることです。大手の飲料メーカーをクライアントとして想定したテーマだったため、既に様々な取り組みを行っている中で既存事業と差別化し、新規性のある提案を行うことが難しそうだな、と感じました。
2点目は収益性です。RFPの中に「フードロスの低減も実現する提案であること」という要件が盛り込まれていたため、社会貢献と収益性を両立するビジネスモデルを構築する必要があり、難しい印象を受けました。

――プレゼン研修に向けてどのような点を意識して準備をされましたか?
クライアントに新しい気づきや発見を提供できる提案を目指して準備を進めました。
これは、過去のプレゼン研修で評価者の方からフィードバックでいただいた言葉で、
新規性と聞くと当時は新たな発明のような内容をイメージしていたのですが、そうではなく新たな気づきを与えられることが、クライアントにとって本当に意味のある「新規性」なのだと気づかされました。
そのため、提案内容を検討する際は、「複数の視点で捉えること」を意識しています。
例えば、「フードロスの低減も実現する提案であること」という要件に対し、はじめは商品自体の廃棄を減らす方法ばかりを考えていたのですが、視点を変えて「製造過程のフードロスを減らせないか」「そもそも商品の消費期限を延ばすことでフードロスを低減できないか」などの見方に変えて、それぞれ検証しながら進めていきました。

――今回プレゼン研修に参加されてみて、印象に残った他の参加者のプレゼンがあれば教えてください。
はい。廃棄されてしまう食材(規格外野菜など)を利用した商品を提案している参加者の方がいて、私にはない発想だったので、印象に残っています。先ほど申し上げた複数の「視点」を持つこと、という話にもつながっているのですが、気づけていない・見えていないだけで、新たな視点はいくらでも増やせる、と実感しました。
また、シニアコンサルタントの方のプレゼンは、ストーリーの構成がとても分かりやすく、何よりも論理的で学ぶべきことがたくさんありました。」

――最後に今回の研修を通しての感想と今後の意気込みを教えてください!
畑島「準備・発表・フィードバックのいずれの場面でも自分自身にとって価値のある研修だと感じました。通常の業務と並行して準備を進める必要があり、率直に言ってしまうとプレゼン研修の前は苦しい場面も多々あるのですが、自分の課題や長所を知り、成長につなげられる重要な機会だと思っています。
また、自分のプレゼンを見る機会は普段はありませんが、研修は録画が残されているため、話し方など含め、自分自身で気づく課題も多くありました。
研修で得た学びを日々の業務で実践し、反復することで自己成長につなげていきたいと思います。」
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改めて、今回は研修設計者の工藤さんと参加者の畑島さんにインタビューにお答えいただきました。ありがとうございました。

さて、次回は「大手エンターテインメント企業へのマーケティング再構築支援」チームのプレゼン研修の様子をご紹介します。

次回記事もぜひご覧ください!

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