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子供の幸福度向上 大人が挑み続ける

先日より子供の幸福度に関して記事にしています。今回は最後です。

最後は以下の2つの課題のうち、2つめに対して考えた事をまとめたいと思います。

課題1."家庭"・”母親”の役割が重視される 
課題2.勉強・進学に対するプレッシャー ←これ

前提として、このプレッシャーは必ずしも自身が選んだ選択でないこととします。

0.オランダの教育制度

日本の話しをする前に、オランダの教育制度の話しです。特に異なる点は初等教育(8年間)で見られます:

  1. 全国最終テスト(※日本でいうセンター試験)は初等教育の最終年度12歳で行われる。その後中等教育の大学進学コース・2種の職業専門コースの道へ進む

  2. 中等教育への進学は1のテストの成績よりも、内申の比重が高い

  3. カリキュラムは子供の能力・資質・希望で選択できる

12歳で進路が決まる統一テストが行われることは、決して楽な事ではありません。ただし、一時の成績より子供の8年間を知る教師の内申が重要視されたり、勉強には自主性が重んじれ理解度に応じて進級が決められたりします。実際に小学校にも留年制度があるようです。

こんな学校制度であれば、勉強・進学に対するプレッシャーは低く、確かに公園でも伸び伸び遊べ幸福度は増すなぁと思います(記事#39より)

オランダの例は先進的すぎるため、日本へ導入することは難しいでしょう。では課題2の子供たちのプレッシャーを軽減するためには何ができるでしょうか。中国のように学習塾の経営に規制をかける?あるいは子供のケアのために児童福祉士のようなカウンセラーを配置する?でしょうか。


もちろんそれらも多少なりとも寄与するでしょうが、根本解決にはならないと思います。そこで今の日本の状況を踏まえると、解決は時間の問題かなと思います。
理由は2つあります。

1.今の企業は即戦力を求めているため

かつて日本企業が欲していたのは、終身を奉仕してくれる自頭の良い人材でした。しかし終身雇用を維持する体力は日本企業にはなくなってきています(詳細は#40記載)。加えて、新卒で採用して1から鍛えていってはビジネスやテクノロジーを取り巻く変化には対応しきれません。実際に、(少し古いですが)リクルートキャリアの2018年秋の調査では「過去3年と⽐較して中途採⽤の⼈数を増やす」と回答した企業は、4割を超えているとのことです。

https://www.businessinsider.jp/post-183129

2.リカレント教育の考え方が普及を見せつつあるため

新聞やニュースでも見ない日はなくなりました、「リカレント教育」。
もはや、大学までで得た知識でその後のキャリアを積んでいくことは、この変化の激しい世界では太刀打ちできません。社会人になっても、学校に通ったり、本を読んで独学をしたりというのが、勤勉な日本人には普及してくの

上記1・2より、いつでも再チャレンジ・学び直しをする風潮が沸き上がり始めているため、子供の時(~22歳)まで教育に必要以上に偏差値や、知識偏重型の試験を重要視することは少なくなっていくのかなと思います。

親としてできることは、まず自分のことを考えることでしょうか。自分は何がしたいか、何をしている時が最も楽しいのか、何を武器として持っているのかと自問自答し、新たな挑戦や学びを続けていくことです

「大学はとりあえず行ったほうがよい」なんていう、安直で無責任な言葉なんて言っては駄目です。子供が幸せになるためには、自主性が重んじられるべきなのです。子供自身にそもそも高校や大学へ行くか行かないか、何を勉強すべきかを選ばせればよいのです、また必要であればギャップイヤーだってとってよいのです。失敗しても良いのです。なぜならいつでも再チャレンジ・学び直しができるからです。そうすることにより、周囲からの望まないプレッシャーも緩和され、幸福な子供が増えていくのかなと思います。
まぁ、学校制度自体の変革には相当時間はかかりそうですが(^^;

少なくとも、私は自分の子供にはそのように接していきたいと思います。


「子供の幸福度」シリーズは今回でお終いです。お付き合いいただきありがとうございました♪


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