美大卒でない「私流」ポートフォリオの作り方
ちょうど1年前くらい、ポートフォリオ作りに四苦八苦していました。
ポートフォリオの作り方についてはWeb上にたくさんの記事がありますが、主にバリバリのデザイナー志望の学生に向けたもの。ビジュアルデザインに自信がなく、携わったプロジェクトも数少ない私は、大変悩んでしまいました。
私のような人がポートフォリオを作る際の参考になれば、と思って、私が意識したことを残します。
■ 美大や専門学校でビジュアルデザインを学んだことはない
■ 人間中心設計・感性工学・サービスデザイン・デザイン思考などの領域に興味がある
■ 就活(新卒)でポートフォリオを求められてしまった(クリエイティブ系職種、広告代理店など)
に向けています。めちゃくちゃニッチなターゲティングだとは思うのですが、大学(理工系)内や就活中に何人か見かけたので、一定数はいるのでしょう。その中の誰かが発見してくれる、あるいは、相談してくれて私がリンクを共有する日がいつか来ますように。
私が作成したのは、A3紙横・表紙を入れて11枚のものです。リンクを求められた時には、GoogleドライブにJPG画像を入れて、フォルダのリンクを共有していました。(原始的ですみません。)
ビジュアル的に優れたポートフォリオとは言えませんが、大手のWeb系IT企業をはじめ、ポートフォリオで門前払いをくらったことは一度もありませんでした。(面接で受かったかどうかはまた別ですが。)
さて。
独学等で広く浅く学んできたために、これといった強みがない。
プロジェクト数は限られているし、自分の代表作と言えるものは卒業研究くらい。
そんな私は、「作品を見せ、自分の力をアピールする」ためのポートフォリオを作ることはあきらめました。
そのかわり、自分の強みをメッセージとして、一貫して伝えようと決めました。
① 幅広く経験し、学んできたこと
②「人」について考え抜いてきたこと
これが私の強み、ポートフォリオのメッセージです。
まず、このメッセージをもとにビジュアル面でのコンセプトを決めました。
「人」に寄り添ってきた姿勢を見せるため、格好をつけすぎず、親しみやすい色遣いやフォントを使用することにしました。
また、経験が「多様」であるという強みを表現するために、異なる3色を基調とし、なるべく等しく扱いました。
次に、メッセージが伝わるような構成を考えました。
結果、作品紹介の前に、経験や得たスキルを可視化する図、そして、どのように一貫して「人」について考えながらデザインの経験を積んできたかを表す年表を入れることを決めました。
そして作品紹介のページでは、どのように人について考え論理を組み立てていったのかという部分のプロセスをしっかり書くことを意識しました。また何より、自分がそれぞれのプロジェクトを通じて、どんな学び・気づきを得たのかということを記しました。
まとめると、私がポートフォリオを作る時に意識したポイントは、
■ 自分に合わない「見本」には囚われない
■ 自分らしさに溢れた、一貫したメッセージを決める
■ それに基づき(見た目の)デザインや構成、内容を決める
の3つです。
なんだかこうしてみると、自己主張が強めですね。笑
一参考として、捉えていただければ幸いです。
このように、私のようなニッチなバッググラウンドだからこそ発信できる内容の記事も少しずつ書いていきたいと思っています。
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