りっこ

理系院生→HR系サービスのUXデザイン担当。 "好きになる瞬間"を…

りっこ

理系院生→HR系サービスのUXデザイン担当。 "好きになる瞬間"を生み出していきたいです。

マガジン

  • デザインアウトプットの記録

  • デンマークでのデザイン授業レポ

    2017年9〜12月、デンマーク工科大学に派遣交換留学していたときの授業内容をまとめています。

  • 好きをさぐる

    「好き」という気持ちとはなにか、私が何を「好き」なのか、なぜ「好き」なのか・・・。「好き」ということについて、さまざまな角度から考察します。

最近の記事

探訪記〜こども本の森 中之島

8月9日朝、念願の「こども本の森 中之島」に行きました。 こんな空間が存在してよかった、と思わずじんとしてしまうほどの感動があったので、かんたんに記録に残しておこうと思います。 壁一面を埋め尽くす絵本たち、開放的な大空間、さまざまなスタイルの読書エリア。。。子どもと本の出会いのためにデザインされた建築は圧巻です。 が、建築以上に私の心を動かしたのは、蔵書の並びでした。 すべての蔵書は、下記11のテーマに分かれて並んでいます。 まずこのテーマ設定に脱帽です。「自然」「人間(

    • UI Design Training#2 モバイル名刺交換アプリ

      ユーザーと課題■ ターゲットユーザー ・21歳男子大学生。・まめでなく、ものの管理は苦手。・就活でOBOG訪問やイベント参加を繰り替えす。 ■ 課題 ・自分の名刺を持っておらず、既存の名刺アプリは使えない。・名刺をもらった直後にしようと思っていた行動を忘れてしまう。 サービス内容■ 提供価値 メモ目的でいますぐに、管理目的であとから、2段階で取り込める。もちろん、自身の名刺を持つことなく利用できる。 ■ ユーザーストーリー ・イベント会場で名刺をもらう・アプリを

      • UI Design Training#1 ヘアスタイル記録アプリ

        ユーザーと課題■ ターゲットユーザー・21歳女子大学生。・ファッション好き。Snidelなどの柔らかいガーリー系の服が好き。・隙間時間があればインスタを開き、ファッション・お店の情報収集。・月1程度美容院に行っている。 ■ 課題気に入っていたヘアスタイルのオーダー内容を記憶できておらず、再オーダーが難しい。 サービス内容■ 提供価値ヘアスタイルの写真・オーダーを簡単に・可愛く記録することができる。 ■ ユーザーシナリオ1. 美容院でアプリを立ち上げ、気に入っている髪型を

        • UXデザイナーが「照明デザイン」の本を読む

          前回の投稿以降(ずいぶんと前ですが)、建築関係の本にはまっています。最近よかったのは、面出薫さん著の「建築照明の作法」という本です。 面出薫さんは、日本で最も著名な照明デザイナー。東京駅や京都駅、六本木ヒルズ、東京国際フォーラムなど、数々の照明デザインを手がけています。 私が面出さんのことを知ったのは、21_21 design sightで開催されているマル秘展でした。 東京駅の模型と照明のモックアップを目にして、大好きな東京駅は優れた「照明デザイン」によって美しさを帯

        探訪記〜こども本の森 中之島

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        記事

          UXデザイナーが「建築」の本を読む

          一冊のすてきな本に出会いました。 堀部安嗣さんの「建築を気持ちで考える」。 堀部さん自身が影響を受けた建築物に関する解説・考察や、堀部さん自身の建築哲学について述べられた本です。 ふだんUXデザイナーとして働く私ですが、「デザイン」について改めて考えさせられました。 紹介されていたさまざまな建築事例のうち、とくに気に入ったものが二つありました。 一つ目は、スウェーデン・ストックホルムにある「森の墓地」です。 「森の墓地(スコーグスシュルコゴーデン)」はアスプルンドという

          UXデザイナーが「建築」の本を読む

          【研究紹介】目の前にない「笑顔」がもたらす効果

          こんにちは! 今回のNoteでは、私が約1年間取り組んだ、修論研究について紹介します。 100名以上の方に研究に協力してもらったこともあり、論文よりもカジュアルな形で研究内容をシェアできればと思って、筆を取りました。 「どんな研究なのか」 「どうやってやるのか」 「どう生かされるのか」 の3章立てで、書いていきます。長いので、「どんな研究なのか」(つまり概要)の部分を読んでいただければ、正直十分かとおもいます。笑 どんな研究なのか「非対面の相手の感情状態を視覚的に知覚する

          【研究紹介】目の前にない「笑顔」がもたらす効果

          自分自身のビジョンを追求するために必要なこと ~ CXO Night #5

          CXO Night第5回目は、 「チームBANK流のプロダクト開発」「場とデザイン」 という二部構成で行われました。 登壇者は以下の4名の方々です。 ◼ BANKデザイナー河原香奈子さん ◼ BANKプロダクトマネージャー岡田麻里さん ◼ ツクルバCCO中村さん ◼ SUPPOSE DESIGN OFFICE設立者谷尻さん 個人的に心に残った部分を、感想という形でまとめました。 --------- 登壇者4名の方々それぞれに「強さ」を感じ圧倒されてしまったのですが、そ

          自分自身のビジョンを追求するために必要なこと ~ CXO Night #5

          自分向きの体験デザイン事例集

          最近私が心ひかれた体験デザインについての記録です。 3つの事例と、そこから見えた自分の気持ちについて書きました。 1つ目は、イッセイミヤケのホリデーギフト「FLORIOGRAPHY」。デザインファームのTakramが企画を担当しました。 FOLIOGRAPHYは、花のコサージュが、特別なラッピングペーパーで包まれているギフトです。 ラッピングペーパーには、WARMTH・TOMORROW・DINNER・SMILEなどの言葉がたくさんかかれています。ギフトの贈り手は、相手に贈

          自分向きの体験デザイン事例集

          ポイントサービス管理アプリをつくってみた

          自ら作れる人になりたい、そう思って手を動かす時間を意識的に取っています。自分のための、アウトプットの記録です。 --- ◼ つくったもの ポイントサービス管理アプリ「OTOMO」 ◼ きっかけ デザイナー用オンライン学習サービス「Cocoda!」のお題 --- ◼ ターゲットユーザー さまざまなお店に行き、たくさんのポイントカードをもっているユーザー。 ◼ 課題 店舗でポイントカードを探すのが大変。アプリだったかカードだったかわからなくなってしまう。そもそもそのお

          ポイントサービス管理アプリをつくってみた

          デンマークでのデザイン授業レポ#3:インサイトを得るために用いる3つのスタンス

          昨年デンマーク工科大学に留学していたときに学んだことをまとめています。 第3回めは、質的調査におけるマインドセットについてです。 デザインプロセスにおいて重要な、観察やインタビュー等の質的調査(リサーチ)。良いインサイトを得るために、ユーザーに憑依しろという話はよく聞いていましたが、新たなコツを学びました。 それは、質的調査によって得られた事実に対して、3つのスタンスで向き合うということです。(参考: Qualitative Inquiry in Everyday Li

          デンマークでのデザイン授業レポ#3:インサイトを得るために用いる3つのスタンス

          デンマークでのデザイン授業レポ#2:モノが人々の間に溶け込んでいくプロセスについて

          昨年デンマーク工科大学に留学していたときに学んだことをまとめています。 前回は、Sociotechnical Designという授業で習った、Sociotechnical Designという概念そのものについて共有しました。今回は同授業から、モノ(テクノロジー)が人々にどのように受け入れられ、また変化するかというプロセスについてです。 Sociotechnical Designの分野においては、モノが人々の生活や社会に溶け込んでいくことを、Domestication(日本

          デンマークでのデザイン授業レポ#2:モノが人々の間に溶け込んでいくプロセスについて

          デンマークでのデザイン授業レポ#1:Socio-technical Designとは

          こんにちは。 昨年の9月から12月、デンマーク工科大学という大学に派遣交換留学をし、Design&Innovationという修士プログラムの授業を3つ受講していました。自分のための学びの整理と、日本では馴染みが薄いであろう考え方の発信を兼ねて、学んだ内容を少しずつ共有していきたいと思います。 今回は、Socio-technical Designという概念についてです。3つ取っていた授業のうちの一つの授業タイトルが、これでした。(今年度分のシラバスがこちら) Socio-

          デンマークでのデザイン授業レポ#1:Socio-technical Designとは

          「体験を届ける」ということを考える #CXDIVE

          9月4日、株プレイド主催の「CX DIVE 2018」というイベントに行きました。 CX(カスタマー・エクスペリエンス)について考える今回のイベントで、とても心動かされたプレゼンテーションがあったので、その内容と感じたことを共有します。 プレゼンターは、WITH ALS代表の武藤将胤さんという方。 もともと電通でバリバリ働かれていましたが、26歳の時に体の機能が徐々に失われていくALSという難病を発症。ALSの認知を高め、また患者の人々への支援を提供する活動をしています。

          「体験を届ける」ということを考える #CXDIVE

          アプリ内のブランディング方法を分類する

          普段よく使うアプリを、ブランディングという切り口ではじめて見つめ直しました。 きっかけは、Appleが提供しているHuman Interface GuidelineのBrandingの部分を読んだことです。 Defer to content over branding. Showing a persistent bar at the top of the screen that does nothing but display brand assets means t

          アプリ内のブランディング方法を分類する

          「好き」をさぐる③:「好き」は「幸せ」の源

          「好き」をさぐる。第三弾です。 なぜ「好き」に着目しているのか。 一つの理由は、「好き」という気持ちが「幸せ」という感情を生むのではないかと最近考えているからです。 幸せとは何か、をぼんやり考えることがあります。 美味しいごはんを一人で味わう時に得られるのは「喜び」で、誰かといっしょに味わう時に得られるのは「幸せ」。「幸せは、誰かと共有することで初めて得られるものである」というのが少し前の仮説でした。 でも最近2つのことに気がついて、考えがちょっと変わりました。 1つ

          「好き」をさぐる③:「好き」は「幸せ」の源

          好きをさぐる②:虜になるということ

          好きをさぐる①ってあるけどどういうこと?という痛い指摘を昨日受けたので、さっそく②を書いてみました。 前回、「好き」という気持ちは、時々のきっかけを通じて少しずつ形作られていく、というお話しをしました。 「理由」があるから好きになるのではなく、「きっかけ」が積み重なるから好きになるのだと。 ですが、明確に好きな理由があるアプリもいくつか存在していました。 今回はそれらを共有します。 1つ目は、このNoteのアプリです。 そう。Note、お気に入りのアプリなんです。 「ス

          好きをさぐる②:虜になるということ