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2020年3月の記事一覧

映画 『バッド・エデュケーション La Mala Educación』

映画 『バッド・エデュケーション La Mala Educación』

(前回の 『パーフェクトブルー』に続いて 複雑な構成のお話のため、ネタバレを含んでおります。)

劇中劇の部分、過去の部分、事実の部分、嘘の部分など 色々なことが明らかになっていき、全てが繋がっていくお話。

最初は イグナシオが主役のストーリーだと思って見始めたのだが、途中から エンリケが主役になっていったように思う。

全て見終わった後の感想をシンプルに言うと
「エンリケ かわいそう」
であ

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映画 『パーフェクトブルー』

映画 『パーフェクトブルー』

(今回は ネタバレを含んでしまっているので
もしも これから映画を見る予定の方は ご注意ください。)

これは まさに「もう一度見たくなってしまう映画」だ。
実は今もこれを書きながら 2度目を再生してしまっている。

というのは、あまりにも思った展開と違ったからである。。

映画が半分を過ぎた頃から 主人公の精神が どんどん崩壊していく。と同時に 主人公が出演している劇中劇の内容が現実と絡んできた

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映画 『ヴィンセントが教えてくれたこと St. Vincent』

映画 『ヴィンセントが教えてくれたこと St. Vincent』

20代半ば、今よりも収入が少なかった頃。
アルバイト先の奥様が「お金はいつになってもないものよ」と言っていた。
その当時は、「あと2万円多く稼げたら」とか思ってたけど あの頃より 2万円以上多く稼げている今でも 「あと2万円多く稼げたら」の気持ちは変わらない。
奥様の言う通りだった!

きっとこれは お金だけのことではない。

例えば 時間に対しても。

私は 外出の2時間前から 身支度を始めるよ

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映画 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)』

映画 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)』

エンドロールが終わって 映画館に少しずつ明るさが戻ってくる。
立ち上がって 階段を降りる。
いつもと同じだけど なんとなく違う。

頭の中で音楽が鳴ってる。
キラキラの紙テープが 自分の周りをヒラヒラ舞ってる感じ。
スローモーションで景色が動いていく中で くるくる回りたくなるような。。。
そんな気分になる映画。

この映画を好きじゃない女の子はいないかもしれない。
とにかく かわいくてかっこいい。

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映画 『ペンギン・ハイウェイ』

映画 『ペンギン・ハイウェイ』

私は日頃から 予告編以上の情報をなるべく得ないように気をつけて 映画を見ることにしている。

今回に関しては 『アニメ』ということと タイトルしか知らない状態で見始めたのが 正解だったと思う。

小学四年生の 「アオヤマくん」目線で物語が進んでいく中で、途中から どうして「お姉さん」は 小学四年生の男の子とつるんでいるんだろうということが 不思議になり始める。
「お姉さん」は とっても美人でスタイ

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映画 『耳をすませば』

映画 『耳をすませば』

その通り。今更である。

こんなことを発表してしまうと怒られてしまう気がするが。。

私は ジブリ作品をあまり見たことがなかった。

もちろん 『となりのトトロ』『魔女の宅急便』『火垂るの墓』は 見ている。

が、それらを見たのが小さい頃だったからなのか、ジブリ作品のリアル感が苦手だった時期があった。

例えば、『となりのトトロ』は お母さんが病気である。
それがとても辛い。

『魔女の宅急便』で

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映画 『ビバリーヒルズ・チワワ Beverly Hills Chihuahua』

映画 『ビバリーヒルズ・チワワ Beverly Hills Chihuahua』

Louis Vuittonのバッグを持った女性と
その女性に対してヒソヒソ話をする女性たち。

かと思ったら Louis Vuittonのバッグの中のチワワと そのチワワの友犬たちの声だった。

というところから始まる映画。

最初の数分は『違和感』がすごい。

それが、途中から
「犬って人間の言葉わかるんだなぁ」って本気で思うようになってくる。

私の実家では ウェルシュコーギーを飼っている。

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映画 『主人公は僕だった Stranger than Fiction』

映画 『主人公は僕だった Stranger than Fiction』

頭の中で 声が聞こえる。
第三者視点で 自分の行動について淡々と解説する声。
最初はただただ わずらわしいのだが、
そのうち 自分の死を予告する声が聞こえてしまう。

設定があまりにも面白い。

さらに 主役が Will Ferrell。
私は 元々アメリカのコメディー映画が大好きなので、彼の出演作はほとんど見てきたと思う。

だからなのか、
少し 期待値を上げすぎてしまったかもしれない。

と、

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映画 『旅するジーンズと19歳の旅立ち Sisterhood of the Traveling Pants 2』

映画 『旅するジーンズと19歳の旅立ち Sisterhood of the Traveling Pants 2』

4人組。

私にもこんな仲間がいたらな、と思う。

Sex and The Cityもそう。

Desperate Housewivesもそう。

19歳の頃って すごく不安定の癖に すごく無敵だった。

高校を卒業して一人暮らしをしたことで、すごく大人になったような気もしてたし 自立している気分にもなってた。

その半面で、ティーンエイジャーじゃなくなることで 自分の価値が下がるんじゃないかって

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映画 『ジュディ 虹の彼方に Judy』

映画 『ジュディ 虹の彼方に Judy』

Judy Garlandという人のことを もっともっと知りたくなる映画。

偶然この文章に通りかかった人は 一度 Judy Garlandの作品を観てから映画館へ行くのもいいかもしれない。

私が持っていた知識は、

「オズの魔法使」のドロシーや、

Lady Gagaがリメイクした「スタア誕生」の初代主人公を演じた女優さん、

ということ。

このタイトルの表記法だけで、非常に古い女優さんだとい

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映画 『ハスラーズ Hustlers』

映画 『ハスラーズ Hustlers』

2008年 9月。

「リーマンショック」。

私は まさに アメリカにいた。

2008年 9月というのは 私の人生の中で 一番最高な時期と言ってもいい頃。

アメリカでの生活にも慣れ、

自分の好きなことだけに打ち込む日々。

卒業までは残り半年。

まだそこまで焦りはない。

だからこそというか、

私は アメリカにいながらにして リーマンショックに関して

ほとんど無知だった。

私は と

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Netflix 『FOLLOWERS』

Netflix 『FOLLOWERS』

経験してからわかることというのはたくさんある。

私は普段 歌を歌う仕事をしている。
「仕事で歌う」というのは 「趣味で歌う」のとは 意味合いが違う。
もちろん 楽しいことには変わりがないのだが。

「仕事」の時には、必ず聞いている人がいる。
そして、成功することが前提である。
さらに 一番重要なこととして、「仕事」をしている風に見せてはいけない。

「一生懸命歌っている」「難しい歌を歌っている」

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映画 『架空OL日記』

映画 『架空OL日記』

私はいわゆる「OLさん」と呼ばれるお仕事をしたことがない。

それは この作品の脚本家であり主役であるバカリズムさんにとっても もちろん同じ。

でも なんとなくわかるのだ。
この架空のOLさんたちは 存在する。
みさと銀行練馬支店に!!!

私は 一人で映画館へ行くタイプである。
それは こだわりとかそういうんじゃなくて、
単純に 映画館で映画を見る頻度が高いからなわ

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