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部活で辛い子たちへ

高校時代の部活の話

こんばんは。今日は高校生の時のことを書こうと思います。
今所属している合唱部でGiftsという曲を歌うことになって、歌詞にものすごく惹かれてMVを見ていろいろ思い出したことがきっかけです。
皆さんは「今すでに持っている素晴らしいもの」をいくつ言えますか?

私は中高6年間で百人一首部に所属していて、全国大会に出場していた強豪校と呼ばれる学校でキャプテンをしていました。
詳細は割愛しますが、キャプテンになって半年たった今頃の時期にキャプテンとして足りないものを感じ、焦っていたところ、怪我をしました。怪我はスポーツに付き物だと思うのでそこはまあいいのですが、問題は怪我が治って(正確にはまだ「痛かった」)からでした。

百人一首を皆さん一度はやったことあると思うので想像はたやすいと思います。私は、怪我をしてから手を出せなくなりました。
キャプテンなのに試合で結果が出せない、でも全国大会の日程(=ゴール)は決まっています。原因も、治し方も当時はわかりませんでした。(のちに大学でこれが「心因性動作失調」、イップスであったことを知ります)
思うようにいかないことが本当に多かったですし、部活も本当に嫌でした。やめたかったです。でも辞めさせてもらうには少し強くなりすぎてしまいました。贅沢な悩みです。私はもともとメンタルが弱いので、心の問題だと、この状況が軽視されていました。メンタルが弱いのが悪いんだ、怪我したのも自分が弱いからだ、と1日24時間すべて競技かるたにそそぐ日々でした。
割愛しますが、とりあえず精神的に追い詰められた状態のまま残りの半年が過ぎていきました。

そんな私を救ってくれたのはまさかのコロナ禍なんです。
コロナのおかげで、引退試合が無くなりました。おかげで、みんなに無様な試合を見せることもなかったし、自分のダメなところ、劣っているところが露呈しないまま終わることが出来ました。正直、ホッとしました。と同時に「今までなにしてたんだろう」という気持ちになりました。(これを燃え尽き症候群と呼ぶことを大学で学びました笑)

そのあとどうにか勉強をこなし、高校の卒業式を迎えることが出来ました。
しかし、事件が起きたのです。私の学校では卒業式に表彰式も行われ、そこで皆勤賞などが表彰されるのですが、「文化勲章」というものの表彰もありました。要は文化部で頑張った人が表彰されるものです。
そこで、同じ部活の部長が表彰されていたのです。

正直、表彰される対象に部活動が含まれていることも初めて知りました。
でも、でも!!!

「私じゃないの??!!!」

と思ってしまいました。正直。その子よりも私の方が、かるたに真摯に向き合っていて、努力量も多かったと、そう思っています。学年団の先生が選ぶのだから、その辺が考慮されないのはわかりますが、私じゃないんだ、と思ってしまった自分がいました。そんな自分が大嫌いです。

部長とその後話す機会があったのですがその時にはちゃんと謝ってくれました。(それもおかしな話ですが)「俺も、お前が表彰されるべきだと思った」とも言ってもらえました。他の人もなぜか私より怒っていて、それについて学年の保護者会の中で盛り上がったそうです。
見ててくれた人がいたことがわかったので、その時は少し嬉しかったです。
でも、その時も自分のことが嫌いになりました。自分が自己顕示欲の塊ということを再認識したからです。誰かに評価してもらわないと不満、という人間としての未熟さを感じて嫌になりました。自分のことくらい自分で肯定できるようになってほしいと、今の自分に対してもまだ思います。

まとめ

努力は人に認められるためにしてはいけないです。
努力は大体苦しいことの方が多いと思います。楽しい時は、気にしていないとあるかないかわからないくらい、一瞬です。
部活動を頑張ることにもメリット、デメリットがあります。どっちを選ぶかは自分次第です。大切なら、大事にしましょう。
体や心が正常に働かないのは、決して軽視されるべきことではありません。早急に治療を開始して下さい。お願いします。二次的障害として性格や物の価値観がひん曲がってしまいます。二度と癒えない傷を負うことになります。

自分の足りないところを探すのではなく、もうすでにできること「Gifts」を認識してそれを活かしてみてください。私も頑張ります。

「あなたがあなたでいられますように」


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