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ビジネスプランを図解化する
ここ2日間ほどで、自分のビジネスプランを図解にしてみた。実は3月末に、思いやアイデアを図にしてみるワークショップに参加していて、本も買っていたので、その内容を参考に“見える化”に挑戦。
これまでもPower Pointを使って、いろいろとスライドを作成して、“見える化”にトライしていて、それはそれで良いものができたように思っていたのだけれど。
あらためて手描きでイラスト化(図解)にしてみると、あら不思議。20枚ほどあったスライドがA4用紙3枚におさまってしまった。
もちろん、これにはワケがあって、手描きが素晴らしいとか、私にはイラストの才能があるとか、そういうことではない。
<手描きにトライしてみて気がついたこと、その1>
パワポを作る時には、パワポらしさを意識してしまって、“それっぽいもの”を作る縛りみたいなものに絡めとられるんだなってこと。無意識にそうなっていたということが分かった。
パワポのデザインやレイアウトの中から選択するので、当然、パワポの枠を超えたものになりにくいということはある。でも、それに加えて、これまで自分が見てきたプレゼンのデザインやレイアウトに寄せてしまうというか、できるスライド(よくまとまったスライド)らしく見えるようにプレゼン内容を合わせてしまうというか、そういう心理が無意識に働いて、肝心のプレゼン内容よりも見栄え優先みたいな、本末転倒が起きがちってことに気がついた。
シンプルでいいんだけど、雑味が消える。
雑味をそぎ落とした食べ物や飲み物が味気ないような、あるいはデジタル音源とレコードのような、そういう“これで十分なんだけど、ちょっと何かが足りない”みたいな。伝わるかな。
で、手描きにしてみると、まあ、まるで雑味だらけなんだけど(笑)、描きたいことがちゃんと込められる。文字の大きさも自由自在。ペンの太さや色を変えながら、ぐんぐん進む感じ。
もちろんパワポにも手描き機能があるし、フォントだって自由に変えられる。その方が早いという人もいるだろう。でも、いちいち切り替えるのが面倒だったり、何よりも太ペンや色ペンを手にする時のワクワクが違うのだ。
まあ、この辺はひとによるかもしれないけど。
<手描きにトライしてみて気がついたこと、その2>
と、まあ、手描きは楽しかったし、3枚にまとまって良かったんだけど、なにぶん頭の中がちゃんとまとまってないと、絵は描けないってことに気がついた。当たり前だけど。
3月にワークショップに参加して、およそ2ヶ月が経ったのだけれど、その間に、私の中でビジネスアイデアがまとまってきたので、こんなにもすんなり図解化できたのだと思う。つまり、アイデアがまとまっていなければ、どれだけイラストがうまくても図解にはできないという、あまりにも当たり前の事実に気がついた。
で、ここからが大事な気づきだったんだけど、まだフワフワしているアイデアを見える化するのにパワポはとても優秀なアイテムだってこと。
パワポがなかった頃は学会発表とか、授業の内容を考える時、箇条書きとかメモ書きで内容を考えていたけど、パワポという便利なソフトが普及してからは、パワポを使わなくてもいい内容(発表しないような内容)であっても、メモ代わりとしてパワポを使って頭の中を整理してきた。
うまくいけば、それをそのままプレゼン資料にすることもできる、便利な一石二鳥アイテムとして、重宝してきた。そういう意味でパワポは素晴らしいソフトだ。
つまり、パワポは考えをまとめていくのに便利なアイテムで、そのまとまったものを下敷きに図解化すると、パワポには込められなかった雑味が添加できて、より自分の言いたいことに近づけるってこと。
パワポの規格に合わせて削ぎ落したものの中から、ふたたび必要なものを拾い上げる、このプロセスにおいて手描きの図解はとても良いやり方だということを発見した。
アイデア→パワポに落とす→まとまる①→手描きで図解化→まとまる②
こんな感じかな。まとめを2回やると、自分の表現したいことの“こぼれ落ち”が少なくなって、すごくスッキリするという体験をした。これはいい。
少なくとも私には合ってる。
夫も私の図解を気に入ってくれて「これ、ちょうだい」と言われた。知人の何人かに見せて、意見をもらうとのこと。たしかにA4用紙3枚くらいだと見てもらいやすいよね。パワポのスライド20枚よりも(笑)。
スライドもA4用紙に4枚ずつとか載せれるけど、結局、あれって余白ばかりで、肝心のスライドの文字もイラストも小さくなるから見づらいんだよね。
というわけで、さっそく手描きの図解(完成版)をスキャナーでPCに取り込んで、何部かプリントアウトして夫に渡した。
このやり方、いいなぁと思ったので、来月のオンライン講義にも使ってみようかな。そうそう!授業の依頼があったんですよ。こんな無職、無所属の私に! でも、長くなったので、その話はまた今度。
図解化、おすすめです。
ちなみに…参考にした書籍は『なんでも図解』日高由美子(ダイヤモンド社)です。著者の日高さんはとてもチャーミングな人でした。
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