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わたしのなかのひとり (エッセイとつぶやき)

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#現代詩

新詩集のこと

新詩集のこと

先日、こちらの記事を公開しましたが、詩集の上梓日が変更になりましたので、編集させて頂きました。(読みながら、あちこち追加しております(太一度読まれた方もまた読んで頂けたら嬉しいです)

詩集の刊行は、7月7日(日)です。

新詩集を上梓することを決めた。
2年前に上梓するつもりで準備するものの、詩の活動自体を休止したため、無期延期していた。そもそもわたしは「ひつじの箱」で詩集の上梓を終わりにしよう

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「片袖の魚」全文書き取りをしました

「片袖の魚」全文書き取りをしました

先日、大好きな詩人である文月悠光さんの「片袖の魚」という、文月ファンの私が今最も好きな詩、を全文書き取りしてみた。

細やかな息遣いが聴こえてきた。

句読点。「その」という連体詞の配置。一連目と最終連の同一の一行「あなが誰かのものになっていく。」の効果。

小学生の頃、全文書き取りの宿題をよく出す先生がいた。きれいに書かないと駄目、指定された教科書に載っている小説を10枚以上を書き写すという宿題

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ココア共和国9月号やながわの感想②

ココア共和国9月号やながわの感想②

詩のなかの「わたし」は現実社会の私とイコールか?②では①で予告のとおり、佐々木貴子さんの「嘘八百屋⑥」について。

「一読者として、読みたがり屋の「わたし」が著者であり、書きたがり屋の「佐々木貴子」に何かしらを書いてもらい、それを読んで楽しむスタイル」

驚いた。佐々木さんと梁川のスタイルはまったく同じだ。このスタイルについて、詩友と論じたことがこれまであまりなかった。他の方は、わたしとは違うので

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月刊ココア共和国9月号:やながわ的感想①

月刊ココア共和国9月号:やながわ的感想①

ココア共和国が月刊誌になって6ケ月。詩誌としての充実度を増してゆく様には圧倒される。

まず、この詩誌の凄さは、前月の結果が翌月に発表されることだ。数か所に投稿した経験のある梁川からみると、これは驚異的なスピードだ。たいてい2ケ月はかかる。編集をはじめ冊子の作成に関わる方々は寝ていないのではないか、と思うほどだ。まだ自分がかいた温もりの残るうちに結果が出ることは、投稿者にとって何物にも代え難いので

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