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【読書日記】三笘薫さんはいかにして三笘薫になったか

昨年のW杯で「三笘の1ミリ」痺れましたね。
とはいえ、サッカーはルールは知ってるけど、熱烈にどこかのファンとかじゃないの。
って方も多いのでは?私はそうです。

でも、三笘薫さんのことは色々な意味で
全力応援していました。

フロンターレの本拠地が近い(マリノスもだけど)。
筑波大学出身である。
この二つがその理由でした。
その三笘薫さんが本を出版、と聞き早速拝読いたしましたよ!

帯の言葉に全てが詰まっています

子ども時代から、ヨーロッパプレミアリーグでの現在まで、サッカーを軸に彼が何を学んできたか、考えてきたか、行動してきたか、が書いてあります。

プロローグを読み始めてすぐに、これはすごい本だ!と。
思考を言語化する力、論理的に説明する力が素晴らしい。

少年時代からサッカーノートをつけ、文章にしていたこと。
フロンターレのU12時代の監督から、プレーにはきちんと理由が説明できなければいけないと言われ、常に考えてきたこと。
サッカーがうまくなるための、努力は勿論ですが、思考が多角的、視野が広いのです。
読んでいて唸るほど意識が広い、深い。

常に自分の今を冷静に分析して、可動域を考えている。ストイックとかいう言葉さえなんだか萎びてしまいそうなくらい、サッカーなんです。

そしてその視点は大学に入ってから、筋肉の使い方、関節、栄養学、心理と学問として学ぶことで、成長のステージが上がります。

以前、筑波大学蹴球部の試合を観に行ったのですが、蹴球部のなかでいくつかのグループに分かれていて、それぞれの分野で研究もしながら活動している組織であることに驚いたことがあります。

三笘さんもたくさん走ったここ

現在はチーム三笘を結成して、フィジカル、栄養全てをきっちり管理しながらサッカーに集中できる環境を整えている三笘薫さん。

子育ての参考にもなるし、自分の心や体のことを考えるためにも良い本でした。

重層的に三笘薫という一流の人間の構造が知れる面白さが最高です。その形成とともに。

久々に手放しで褒めてる….
これは、読んでよかった一冊。

サッカーの奥深さも知って、また試合などみてみたくなりました。

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