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インプットはアナログで

いつもお世話になっています。作家の浜口倫太郎(@rinntarou_hama)です。

みなさん本を読む際は紙の本で読みますか? それとも電子書籍で読みますか?

電子書籍の方がどう考えても便利ですよね。いちいち書店さんに行かなくても、すぐにその場で読むことができるんですから。

さらに場所もとらないのでスペースに余裕が生まれます。スペースにもコストがかかりますからね。

最近の家具屋さんで本棚ってほとんどないんですって。そういえばニトリで本棚って見たことないなあと。

それだけ紙の本が電子書籍に置き換わっている証拠なんですよね。

ただ僕は、それでも紙の本で読んじゃうんですよ。電子書籍で読むこともあるんですが、どうにも読みづらいんです。

この理由をずっと考えていたんですが、それがわかる一冊がありました。

それは『スマホ脳』という一冊です。

去年のベストセラー本ですね。スマホが人間に及ぼす悪影響について書かれています。

スマホが集中力の大敵だということは僕も実感していました。だから仕事をするときはスマホは別室におくか、ロック機能のある箱に入れたりしていました。

このスマホ脳の中でも、スマホをポケットに入れておくだけで集中力が低下すると書かれていました。

さらにこの本の中に興味深い記述がありました。

それは、『リンクが貼った文章は貼ってない文章を読むよりも記憶ができない』というものだった。

電子書籍がなんか嫌な理由ってこれだったんじゃないかと腑に落ちたんですよね

電子書籍の文章ってリンクが貼ってあるのが結構あるじゃないですか。これって便利なように見えて、集中力の面ではマイナスだったんですね。

しかも電子書籍で読むと気が散りやすいんですよ。でも紙の本だったら本を読むという行為に専念できます。これは圧倒的利点です。

結局僕が本を読む目的って、インプットなんですよ。

知識や情報を脳に入れて、仕事に役立てたいんですよ。

もっともっと面白いものを作るためにはインプットが欠かせないんです。料理人が休みになるといろんな名店に訪れるのと一緒です。

だから娯楽として楽しむのが目的ではなく、記憶することが第一目的になるんです。

メモをするときもデジタルデバイスではなく紙とペンで書くのは、その方が記憶しやすいからです。

どれだけインプット量を増やしても、それがパッと出てこない状態だったら、まるで無意味なんです。

インプットに関しては量より質なんです。

記憶の中に情報や知識を留めるに必要なのは集中力です。

けれどデジタルデバイスだと、その集中ができないんです。リンクを貼った文章を読むだけで、記憶力が薄れるんですからね。

インプットのことを考えるのならば、断然アナログなんです。

映画で考えてみてください。

テレビ画面やタブレットで映画を見るのと、映画館で映画を見るのを比較してみましょう。

どっちの方がその映画の内容を覚えていますか?

断然映画館で見た時じゃないですか。映画館に足を運び、チケットを買い、大スクリーンで映画を見る。

誰か同行者がいれば映画が終わったあと、カフェで映画の感想を言い合ったりもしますよね。

アナログな行為が連続しているじゃないですか。だから記憶にも残りやすいんです。

世間の風潮とは逆行しますが、クリエイター志望の方はぜひアナログでインプットされることをおすすめします。


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浜口倫太郎 作家
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