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【ショートエッセイ】ライフワークとの出会いは無趣味から

若かった頃、趣味を持ったことがなかった。
テニスとかキャンプとか、トライしてみたことはあったが、なぜか長続きしなかった。

言い訳がましいのだが、それは仕事が忙しかったからだ。
仕事で1ヶ月休みなしという時もあった。
それに子供がまだ小さかったから、たまの休みは子供の相手もしたかった。
(お金もなかったし・・・。)

仕事が落ち着いて、子供も大きくなったからだろうか。
ぼくにも趣味ができた。
身体を鍛えるトレーニングは、10年近く続けている。

その中でも執筆活動については、趣味を通り越して、ぼくのライフワークになった。
過去のぼくを振り返ってみると、これはもう趣味の域なんかじゃない。

趣味のなかったぼくが、ライフワークに出会えるなんて幸せに思えて仕方がない。

継続的に趣味を続けることは、当然その方がいい。
時間をかけて、楽しみながら、好きなことを極めていけばいい。
しかしぼくは晩年になって趣味を持ったから、何と言うか、時間に追われるように活動している。

もっと早くから活動していたら、という後悔の念は常にある。
その念がぼくを急き立てているのだろう。

もしぼくが若いころから趣味を持ち続けていたら、今はどうなっていただろうか。
のん気なぼくのことだから、今のようなライフワークにまで発展できていなかっただろう。

趣味は趣味のまま終わっていたかもしれない。

先程も言ったが、後悔の念は今もある。
しかしそのお陰で全精力を注いで執筆活動ができている。
趣味が持てなかったことは、それはそれで良かったのかもしれない。




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