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本たちの読書録 #4

嘘を愛する女 著 岡部えつ 徳間書店

映画化もされており、映画とは結末や登場人物に違いがあるようです

ひとまず小説のみを読んでの感想や、考えたことをつらつらと、、、



ネタバレしない中だと、92頁の内容が気になった。
大切な人のためなら、何年でも嘘をつき続けられるか
秘密を秘密のまま隠し続けられるか。

 

嘘をつくこと、他人を欺くこと。 
それを暴くのは復讐でしょうか、
自分は悪くない、と自己防衛のための主張でしょうか


何かを隠す・言葉にして伝えないのはなぜでしょうか
大切な何かを守るためでしょうか、
”隠す”ことで相手に何かしらのメッセージを送っているのでしょうか

愛、後ろめたさ、知られたくない、あなたはまだ知るに値しない、言葉にできない
あるいは


復讐、とか。

愛する人のことを知りたいと思うのは
必然なことでしょうか、
それとも私のわがままなんでしょうか


私は人の生死を本当に分かっているだろうか
その尊さ、儚さ、美しさ、残酷さ
エモいワードで片付けず、
自分の中に生死というものを落とし込めているか


最後に1つ引用を…

「毎日思い出してるの、彼と過ごした時間のこと。すごく幸せだった。この五年がなかったら、わたし、優しさとか、寂しさとか、いたわりとか、痛みとか、何も知らずに外見だけ大人になって、今よりずっとつまらない人間になっていたと思う。だから、彼に感謝してるの」

76頁


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