あなたに「生きていてほしい」と思っています。どんなあなたでも、わたしは好きです

どんなあなたでも私は好きです。みんな否定的なことばかり言う。小さいころから人間は変わらない。自分を守るために他人を傷つけ、そして快楽を覚える。だって人間だもの。

情けない気持ち、恥ずかしい感情を持ったっていい。私はあなたのことがすき。

それは恋愛とか性的な話じゃない。直接的にあなたにアクションはできないかもしれない。普通に生活をしていたら私はあなたに出会わない相手なのかもしれない。

今日はずっと悔いている私の中学生のころの記録について書こうと思う。これは別にただ私があなたに私のことを知ってほしいってわけじゃない。

ただこういう気持ちや考え方をしている人間がこの世に存在してるよってことを知っておいてほしいんだ。

でも、一つだけお願いがある。

ただ、私はあなたに生きておいてほしい。


私は、超えてはいけない一線を越えてしまったことがある

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超えてはいけない一線というのはカンニングだ。

私は中学生の時カンニングをしたことがある

いまでもその時のことが忘れられない。

正直、後悔しているという感情よりも、あの時の緊張感や、どきどき、自分へのストレスの方がより鮮明に思い出せる。

そして見つかった時の衝撃の感情は人生の中の他のどの感情よりも強く残っている。

カンニングしたのはある6月の2時間目の国語の小テスト。

左から順番に紙がくばられている。再生紙だからすこしくすんだざらざらした紙。

教科書をみんな自分の左側の床にそれぞれ置いて、紙が回ってくるのを待っている。私は勉強していなかった自分を反省することは一切なく、どうやったらばれずにカンニングができるかだけを考えていた。

そして自分も目の前に来たテスト用紙。20問。

その日だけ全く勉強していなかったから書けたのは10問だけ。いつもなら勉強をして備えるから満点なのに。

そんなどぎまぎした気分で、左下に置いた漢字ドリルの回答を目を凝らしながら見た。そしたら微妙な距離で見えない。焦り散らした。どうしよう。これじゃあ満点なんか取れないじゃないか。

やばい・・

ただその思いだけで目を凝らしてみてた。そう真剣になっているうちに私は前かがみになって不自然な体制でカンニングをしていた。

「大丈夫?」

先生に左肩を触られ、顔を上げる。

「・・・・・」

私は声が一つも出なかった。ただ先生をみつめ、鉛筆を机の上に落とした。

声がみんなより高いすこし大柄な女性の竹本先生が私の横を通り、肩を叩いたと私はすこしして理解した。

あ、カンニングがばれてしまった。それと同時に私はいじめっ子から得ていた信頼をも落としたんだと理解した。

私の雑なカンニングは案の定先生にばれる。当たり前だ。それでばれないとかおかしい。ってぐらいに凝視してた。

私は泣かなかった。悲しいときいつも泣き虫な私が涙を流すことはなかった。

誰かの信頼がなくなったことに対して、感情が無になった。

その後、先生に呼ばれすこし話をした。だけど私が何を考えて先生と話していたのかもう覚えていない。

ただ親に連絡がいったことへの心配など一つもしてなかった。ただ明日からの学校生活のことしか頭になかった。

後日親から、少しだけ話をされたが別に怒られることもなく、ほっておいてくれた。ことだけは強く覚えている。

あの時の覚えられなかった、青いA4サイズの漢字ドリル。そして周りのみんなのざわざわする声。左から3番目前から2番目だった席。私の身長に合った机といす。

何一つわすれられない。

あの日の感情はもう二度と経験したくはない。


カンニングを肯定するわけじゃない。ただあの時の私にはテストで満点をとらないといけない理由があった

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小学校から続いてた。壮絶ないじめ。

なんでなんだろうね。あんなにもひどい環境にいたのは。

今考えれば、牛乳を投げつけられたり、自分の机の上に「死ね」って書いてあったり、自分の上履きがなくなったり。結構壮絶な環境だったのに。なんで私は声を出そうと思わなかったんだろうね。

なんで抜け出せなかったんだろうね。

「誰か助けて」ってなんで言えなかったんだろう。


最初のいじめが始まったのは小学2年生の頃だった。体をつねられ人に指図を受けるところから始まった。

そんないじめが小学校の時ずーと続き、地元の中学に進学。当たり前だがみんな知り合いのまま中学生になったから相変わらず、いじめにあっていた。

そんな私にも少しだけ取り柄があった。それは宿題ができること。勉強が人よりも少しだけできること。それだけだった。いじめっ子が唯一私を頼ってくれる瞬間。それは宿題を変わりにやってほしいという瞬間。

いつしか私は、その時だけ人間として接してもらっている気がして、次第にいじめっ子の宿題をすることに承認欲求を置くようになっていた。

「やってくれない?」

その一言は私に一軍ともいえるいじめっ子が話しかけてくれる。その時だけはタメ語を話しても許される。そんな瞬間。

「うん、いいよ。」

って、いじめっ子に声を発することに自信さえ持ち合わせていた。

いつしか、宿題を任されるときだけ頼られる。そんな安心感を成績が一番じゃなかったら失う気がするようになっていた。私がこうやって頼られるのはクラスで一番の成績をとれるから。

でも、時には寝不足になったり、宿題をしていないことだってある。そんなときは冷や汗をたくさんかき、逆にそれが私がいじられる原因になったりもした。

もう私の成績が完璧ではなければ、私は人間として認識はされない

そんな方程式が私の中では確立されていた。


いつも現実から逃げたくて勉強に承認欲求を置きすぎていた。

でも。私の存在価値をどうしても失いたくなかった。

「一線をこえたらだめ。」

そんなことは頭の中では分かってる。でも、「今満点をとらないと私はもう頼られることはなくなってしまうんじゃないか」っていう不安な感情に私は追われるようになっていった。


一線を越えてしまった理由を今でも環境のせいにしていしまってる自分がいる

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理由があったからって人を殺していいはずがない。どんな虐待をその人から受けていたって人を殺していいわけじゃない。

私の場合は他の選択肢もあったはずなのに、他の選択肢を探そうと思わずただ楽な選択をとろうとしていたのだ。

正直、私は別に成績が悪かったわけではない。クラスで一番をとっていたことはなんどもあるし、いつも成績はオール5に近かった。

ただその時は、自分が一番じゃないいけない気がしていた。それが小テストでカンニングをすることだった。

確かにいじめは残酷で卑劣なものだったのかもしれない。だけど、もう中学2年生。社会の中の不条理に受け入れても年齢であることは確かである。

公平な社会をいつも皆が目指しているのは、その現実が目の前に永遠に存在しなという事実があるから。

社会はいつも平等ではないことを。みんなはいつも不平等であることを知っていなければいけない。

そんな不条理な現実の中で私たちは生きていかないといけない。

その中で自分の価値を自分で決め、きちんと生きていかないといけない。

だから悔しくて涙がでるけど、頑張る。頑張っても埋まらない差はあるけれど、縮まる差は絶対にあると思ってる。

環境が悪かったんじゃない。私が悪かったんだと思うけど今の私は心のどこかで「誰かのせい」にしていたい私がいる。

そうでなくなりたいと思いながら。日々理想に近づけるように生きている。


あなたに死んでほしくない。私はあなたに生きてほしい

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今日伝えたかったのはこれだけ。あなたが犯した過ちはもう過去なの。こうやって悔しがってる今のあなたは過去のあなたではもうないの。

こうやって1秒1秒大事に生きてるから悔しくて涙が出て、うまくいかない現実に向き合って頑張ってるじゃない。

私は正直、自分の生きている意味に自信なんてもてない。でもこんなつまらない私でも気持ちを日々文字にすることが出来たら共感してくれる人が周りにいる。

「共感しました!あなたの文字で救われました!」って言ってくれる人がいる。

今までは私がいる意味なんて分からなくて、無理やり自分を求めてくれやすい簡単な場所に逃げていくことがばかりだった。

でも、もう私も私の本質を見てほしくなった。

こうやって読んでくれているあなたに私の人生辛いんだからあなたはもっと頑張れるというのは酷な話なんだと思う。

だって私から見えている私とあなたから見えている私は全然違う世界に住んでいるのだから

「だって今のあなたは乗り越えられてるじゃん。私の痛みなんて・・・」tって思っちゃうよね。

でも誰にだって乗り越えられない痛みや悲しみはたくさんあるし、その大きさや深さを比べることはできない。

でも、一つだけ、私はあなたに生きておいてほしいよ。

この声が届くかは分からないけど、誰が何を言おうと私はあなたに生きていてほしい。


P.S.
最後まで読んでくれてありがとうございました。感情で書いてしまった部分が多いのですが、私のような人はすくなくてもいるのではないのでしょうか。そんな人のことをいろんな人にもっと知ってほしい。そんな思いで書きました。この記事を読んだ人に少しでも救われる人がいますように。読んだ感想をコメントで聞けると嬉しいです。

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