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55.”後悔くん”の、お引越し。


なにかを終えた時に現れる、通称”後悔くん”


どうしてできなかったんだろう。

どうしてこうしてしまったんだろう。

どうしてこんなに悔しいんだろう。


終わったことなのに、うーん、と唸ってうつむき、心のど真ん中で座り込む。


忘れよう!はい!終わり!もう気にしないの!

そう言い聞かせて追い出そうとしてみるが、どうしても、後悔くんはじっとして動かない。

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だから、彼に聞いてみた。


ねえねえ、後悔くん。きみは、どうしてほしいの?
もう終わったことだよ?もう過去には戻れないんだよ?


すると、彼は顔をあげてこう呟いた。


…だからだよ。もう戻れないから、居場所がないんだ。
ぼくの受け入れ先を見つけるまで、ここを動かないよ。

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私はハッとした。

そうか………私が彼の気持ちを無視しようとしていたんだ。
だから、拗ねてしまったのか。ごめんね、後悔くん。
どこかに居場所をつくってあげないと。


私はいそいそと、パソコンの画面を開いた。


画面右上のブックマークをクリックして、noteを開く。



自分のことを、今日もちゃんと話せなかった。
どれだけ頑張って用意してきたエピソードも、話す機会をもらえなくて。
相手の質問の意図を考えずに、ただ頭に即興で思いついたことを話してしまって………自分が伝えたいことを準備するのは大変だからって、どうしてやらなかったんだろう。そんな後悔くんは私からも存在を否定されて、居場所を見つけられなくて、心のど真ん中で居座るしかなかったんだね。


ごめんね、後悔くん。
きみは悪くないし、私のためによく頑張ってくれた証拠なんだ。

このnoteが、あなたの居場所だから。
さあ、おいで。



すると、後悔くんはその場で立ち上がり、ニコッと微笑んですうっとnoteの中に消えていったのであった。

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………ということで。このnoteは、本日私の心の中に居座っていた、就活の面接をきっかけに生まれた後悔くんのおうちです。


みなさん、この子をどうぞよろしくお願いいたします………。



では、また明日………!(笑)

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