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ベートーヴェンとヴィクトル=ユーゴー

授業でフランス革命に入り、いまいち理解していない自分に気づき、今回じっくりといろんなリサーチをする中で発見した自分自身。

幼い頃、母から「この本良いから読んでみ。」と手渡された「ああ無情」。
当時小学校2年生の私はじっくり読んでとても感動して、従兄にその本を薦めたところ、「こっちの方が好き。」と言って「シャーロックホームズ」を手に取り、「ああ無情」の方は私が一生懸命「ジャン・バルジャンが…。」と説明しようとしたら「がんばるじゃん!!」と一蹴された。

ミュージカル映画になっていて、音楽も素敵で大好きだが、改めて、ストーリーをこの動画で振り返る機会を得た。改めて、幼いころに活字を通して感動したあの感覚がよみがえった。
「人はいつからでも、変われるんですよ。」その言葉に、自然と涙が頬を伝わった。

この動画の最後に、この小説の作者、ヴィクトル=ユーゴーについて語られていた。

第二帝政下、ナポレオン三世との確執から長きにわたり亡命生活を送った最中に書き上げられたとのことだった。
これからの新しいリーダーとして応援していた人物が、独裁体制へと舵を切ったことに反対した結果。

この話を聞いて、第一帝政でのベートーヴェンと重なった。ナポレオン=ボナパルトのためにしたためていた作品。しかしそのナポレオンが皇帝に即位することを知り、ベートーヴェンはその作品のタイトルを書き換えた、ということも逸話として伝わっている。(サイトによってはそれは事実ではないという意見もあるが)

私にとって、ずっとずっとこのエピソードを知る前から二人ともとても惹かれる存在だった。そして今回、この二人の共通項を知って、自分の中に何かストンと落ちていく感覚があった。

これからの未来を切り開いていく人だ!と期待し、応援していたのに、「なんだ、結局お前も独裁者だったのか」という絶望。
私の中に、まったく同じ思いがある。

今日どうしても書き記したかった結論。
自分が惹かれるもの、気になるもの、それは、まさに、自分自身をより深く知るための鍵であること。歴史を学ぶことで、より深い思考が出来ること。人に伝えるってことは、一番自分自身が学ぶってこと。

これからも、自分が好きなもの、人、気になるものが、自分自身を教えてくれる鍵になるのかも、と思ったら、より、自分に正直に、自分の心のセンサーを磨き続けようって楽しみになった。



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