意識と感情とワタシと私
思考や感情はワタシではない
多くの人は恐らく、思考や感情が自分だと思い込んでいるだろう。
思考や感情と距離が取れず一体化してしまっている。
特にネガティブな感情が湧いている時は一体化し易い。
私は怒っている。
私は悲しい。
私は怖い。
私=怒り。
私=悲しみ。
私=恐怖。
この状況は非常に苦しい。
思考も感情もエネルギー
思考も感情もエネルギー。
エネルギーがどんな性質を帯びているか?でポジティブだったりネガティブだったりする。
決して思考や感情はワタシでは無い。
実際に自分に質問してみると良い。
「今何を考えている?」
「今何を感じている?」
頭の中のおしゃべりや湧いている感情を観察出来るだろう。
思考や感情を観察出来た時点で、そこには「観察者」が存在している事になる。
そしてその観察者こそがワタシなのである。
観察者の視点
観察者の視点を持つと人生が楽になる。
思考や感情に振り回されにくくなる。
例えば、他者が怒っているのを見て
「私は怒っている」とは思わないだろう。
他者が悲しんでいるのを見て
「私は悲しい」とは思わないだろう。
感受性が高すぎる人は一定の影響を受けてしまうかも知れないが、自分自身が怒ったり悲しんでいる時よりは感情と距離が取れ、客観的に見ているはずだ。
観察者の視点は、他者を客観的に見ているような視点で自分を見る視点。
確かに感情は感じているが、そこには冷静なワタシが存在する。
観察者であるワタシ。
そのワタシで存在している時間が長くなればなるほど、静寂や穏やかさ、安心感が自分を包み込んでくれる。
海の表面が大荒れでも深海には静寂があるように、
表面上の私が現実に翻弄されても、静寂さを携えたワタシが常にいる。
思考や感情に振り回されそうになった時こそ、
本当のワタシを強く意識する。
ただそれだけで静寂が表面上の私をも包み込んでくれる。
「今何を考えている?」
「今何を感じている?」
この言葉を定期的に自分へ投げかけて欲しい。
それが本質へ還る最初の一歩となる…。
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