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ラベリングしなくてもいい社会が来るといいね、そんな社会を創りたい。

NHK Eテレの番組、バリバラ
4月9日放送分のテーマは「LGBTってなに?」

様々なセクシャリティを持った人がテーマに沿って、
飲み屋で話しているような、ゆるーい感じも含みつつ
共感し合いながら話していた。


1つ目のテーマは「ゲイだから〇〇~決めつけモンダイを考える~」

まずは、MCとして回していたゲイでドラッグクイーンの2人が話し始めた。
「私たちだってそうだよね、ゲイだから必ずドラッグクイーンをしているというわけでもないじゃない。ゲイでも、ドラッグクイーンをしている人なんて少ないでしょ(笑)」
ゲイだから、”センスある” とか ”女心わかるよね、相談乗ってくれるかも…” って思われたりするけど全然そんなことないよ!テキトーに言ってるだけ!(笑)」

…確かに(笑)
私もそう思ってしまっていたことあったかも。
なんだか、なんでも解決してくれそうな感じするもんね。
でも冷静に考えたら、そうじゃないよね。
人それぞれ、相談に乗ることがうまい人もいれば、そうでないひともいる。

次々にセクシュアリティ独特の”決めつけあるあるトーク”が止まらないスタジオ。

すると、「それは障がい者も同じなんですよ」と。
障がい者も、”優等生” ”なんでも真面目” みたいな決めつけがあると思う。でもこんなのもいるからねぇ(笑)」

私が大学で関わっている聴覚障害を持っている学生も、
超が付くほど真面目で前向きで面白い。
ダンスをやっていたり、漢検準1級を取得していたり、
理系の情報学を学んでいたり…いっしょに授業に入りパソコンテイクしても専門用語ばかりでわたしは眠くなるばかり。(まじでごめん)

こうした人が周りにいると決めつけてしまうのかもなー。

そうこう考えているとスタジオのトークはまとめに入っている。

「良いように決めつけているようで、やっぱり私たち社会とは違うよねと線を引かれている感じ」
真面目と言われると一見「いいやん!?」と思われるかもしれないけど、真面目と見られるが故にしんどいことも多くあるし。私もそういう経験あるし。

「テレビの影響も強い。やっぱり声を上げている人は目立つから。」
「そう、だから図鑑を見ている感じだと思うのよ。テレビの人を標本として」
「当事者でも普通に会社員として生きている人もいるのにね。」
・・・いやー、これは本当にそうだと思う。
実際にも、当事者たちが集まったリアルの場面でもこんな声が聞こえてきたもの。
どうしても社会の中で、見えないもの・いないものとされている。
ここにいるよ、って。社会の中で当たり前の存在になれたら、そんな社会にしなきゃだめだよねって言ってた。



スタジオは2つ目のテーマも取り上げ、最後の3つ目のテーマへ。
「LGBTでくくられること、どう思う?」

Xジェンダーの方が話し始めた。
「LGBTってわかっている人の中でも、Xジェンダーはあまり知られていない。ナニソレ?と言われると、いちいち説明するのがめんどくさい。長くなるし、伝わりにくいから。だから最近はもう言わない。
めっちゃわかるわ。何も言わないのが、いちばんラク。
だけど、言わないことでわかってもらえないのもツライ。ワガママかなあ。

「異性愛で性自認も身体に合っている圧倒的な多数派によって社会のシステムは創られていく。その中で "LGBTもいますよー!" と主張し存在を見せないと、多数派には忘れられてしまう。だから、LGBTという言葉が流行ったことはとても大事。」
…そうだねぇ。言葉が出てきたことでこうやってテーマを設定することもできるし、番組にたどり着くこともできる。何も知らない多数派の人たちが知るひとつのきっかけにもなる。


番組はこんな言葉で締められている。
「障がい者も同じなんだよね。ついついラベリングしてしまう。だけど、それは何の解決にもなっていない。自分が生きづらいとか暮らしづらいというところに気づくかどうか」

どうしても人はラベリングしたがる。そして、当てはまらない人は異質とされる。その当事者たちもなにかラベリングしないと異質とされてしまうから新しい言葉を創る、発信しようとする。これの繰り返しなんだよな。本質はなにが生きづらいのか、暮らしづらいのかを考えることが大事なのかもね。


個性をラベリングしない社会になれば、”わたし” という他にはないものをわざわざ説明しなくてもいい社会になるはず。
いつかそんな社会になったらいいな。
そんな社会を創ってみたいな。


ってかドラッグクイーンの青色の人、めちゃキレイやった。



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