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海外移住の前に、国内移住(都心部と地方)とホームステイの受け入れ体験するのは良いかもしれない。

今日のは、野本さんこちらの記事を読んで書いています。

以前から野本さんの書かれる記事を読むと時々思っていたことがありました。海外移住して起きる変化って、国内でも引っ越しして生まれ育った場所と違う場所(ただし文化が異なる程度の距離のある場所)に住んだ時に、感じることと同じ種類のものかもしれない

都会から田舎への移住

私は、生まれは日本の都心部ですが、夫の転勤の引っ越しに伴い、数か所地方で暮らした経験があります。今も地方暮らしです。実家は都心部なので、わりと都心部と地方を行ったり来たりの生活をしています。

最初に二十数年生まれ育った都会から田舎に引っ越したときのカルチャーショックは、今にして思えばすさまじいものでした。
当初は、同様の生活を経験していた「転勤族の妻」というカテゴリーの人たちと肩を寄せ合って、田舎のヘンなところ(と勝手に思っていた)を愚痴を言いながら暮らしていました。1年2年経つうちに、田舎暮らしが合わずに地元に帰っていく(妻が病んで夫が単身赴任を決意したり、転職したり)人たちが増えました。

私は幸か不幸か💦「郷に入らば郷に従え」を地でいって楽しめたことが、その後の人生を変えました。移住当初は、転勤族の友達だけだったのが、私が変わったことでその土地に生まれ育った友達が増えていきました。一方で、その土地に馴染めず離れていった人たちも多くいました。その理由はそれぞれではありますが、中でもその理由が消極的なものであった人たちから受けた印象は、ずっとかつて住んでいた場所の良いところを懐かしがり、今住んでいる場所の悪いところを言い続ける…そして最後まで心を開いてもらえなかった…というものでした。

日本の都会暮らししか知らない自分が「変」と思う地方のルールは、そこに住む人にとってはそれなりの理由があることは、話を聞くうちにほとんどのことを理解できるようになってきました。「違い」を感じたらまず観察してみたり、話を聞いてみたりすること。本音を話してもらうには、建前だけじゃない自分も見せて、相手の懐に入ること。これを繰り返していたら、住み心地はどんどん良くなりました

地方に住む人は一度信用してくれると家族のように親身になってくれます。こういう感覚は、私が生まれ育った都会では味わったことがないものでした。私が身寄りのない土地で一人で子育てできたのは、この田舎の人の親切心があったからです。今では実の親より助けてもらって暮らしています。

ホームステイ受け入れ体験

また、以前にも書きましたが、私は留学生に住まいを提供するというホームステイの受け入れ先になるボランティアを何度かした経験があるのですが、その時に感じたことも野本さんの記事を読んでいて思い出しました。

海外移住して感じるカルチャーショックのようなものは、異なった文化で育った人と日本で暮らすことで感じるものに似ているのかもしれません。お互いの違いを感じたときに自分はどう感じるのか。そこを楽しめる人は海外移住に向いてるかもしれませんが、相手を変えようとしたり頑なに自分の方法を貫こうとする人は、もしかしたら異文化での暮らしは辛いものになるかもしれません。こういうことって、頭で考えるのと実際体験するのとでは違うものだし、ある文化ではいけたけど、別の文化には合わなかったということも十分にあると思うので、私もいきなり海外移住は自分だったらしないなと思いました。なにしろ体験してみないとわからない、そう思います。

私も、初めて留学生の受け入れをしたときに、驚くほど柔軟じゃない自分に出会って悩み苦しみました。その経験があったので、今は自分ってわりと譲れないものが多くて臨機応変じゃないから気を付けようと思っています。

日本での移住やホームステイの受け入れは海外移住より敷居が低いので、海外移住したい人はやってみる価値があると思う

今まで一度も生まれ育った場所から離れたことがない人がいきなり海外移住するよりも、今はパンデミックだし、国内で海外移住のお試し体験になるようなことをしてみるのはアリかなと思いました。

「違い」を楽しむ体験は「子育て」と似ている

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