チャンスから学んだ"落とし穴"

 前回記事でご紹介させて頂きました、チャンスから僕は同時に沢山のことを学びました。複数のビジネスで成功されているYさんと出会い、お話を重ねていく中で、僕は次第にその方を尊敬するようになっていきました。取り敢えず言われたことを淡々とこなし、幻滅されないように僕の想いと共に必死に課題について応えました。

 すると3回程お会いしてから、Yさんからこう告げられました。「明日の夜空いていればだけど、あなたのような意識の高い起業志向の人たちが集まるバーに呼ばれていて、1時間だけでも良かったら来ない?」もちろん即答で”はい、行きます”とお答えしました。当日指定の場所でお待ち合わせをしていると、Yさんはタクシーから降りられ、凄い輝いて見える衣装を着用していました。一気にバーに向かうまでの道のりが緊張感に苛まされました。

 店内に入ると、薄暗い照明の先には沢山の人がいて、立ちながら片手にお酒を持ちお話をしていました。何をして良いのか分からず立ち尽くしていると、Yさんが2人の友人を紹介してくださいました。1人目は凄く性格の優しそうな20代半ばの男性Kさん。彼も僕と同じく起業志向のある方で、Yさんから色々なことを教わり、日々頑張っているとのこと。2人目はハキハキした印象の20代後半の女性Aさん。キャリアが豊富でYさんとは5年程のお付き合いとのこと。この日はお互いの自己紹介と、具体的に何がしたいのかをお話ししました。その場で全員とLINE交換をして、後日Yさんのお家にお邪魔させてもらう約束を取り付けました。

 Yさんのお家にお邪魔させて頂くので、”どんなお家に住んでいるんだろう、高価な物ばかりが置いてあるのだろう”など色んな妄想が膨らみました。当日AさんとKさんと待ち合わせをして、3人でYさん宅へ向かいました。タワーではありませんでしたが案の定、広々とした部屋に、高価な家具、著名人とのお写真が並べられていました。益々何者なのだろうという疑問が頭の中に残りました。どんなお話をするのかと思えば、そこが僕が感じた落とし穴でした。これまでのことが点と点で結びつくように、全てがフラッシュバックしました。その時にお話をされた内容がビジネスの勧誘だったのです。

 そしてAさんとKさんは、Yさんと同じチームの会員だったのです。始めからここに誘導するために、シナリオを組んでいたとしか思えなくなってしまい、約30分お話をされたのですが、ほとんど頭に入ってこなかったです。ねずみ講などのビジネスが全般的に悪いものと批判している訳ではなく、こちらとあちらのニーズが全く合致していないがために発生してしまった、落とし穴だったのです。僕はただYさんという方を尊敬しており、僕だけで分かるはずもない領域のことを、ただ吸収したかっただけであり、ビジネスには興味がなかったからです。その日はショックが大きく、いち早く家に帰って寝たいと思うばかりでした。その結果、全員からLINEが届いていましたが、既読を付けずに速やかにブロックをしました。こういったものは入り込んでしまうと、抜けられなくなると思っていたので、そのように決断をせざるを得なかったからです。

 ただこの際に発生してしまったことは、僕にとって無駄でもなく、逆にまた経験値としての貯金箱にコインが貯まっただけなのです。Yさんとお話させて頂いた1ヶ月間は間違いなく、タメになることばかりでしたし、誰もが会えるような人ではなかったのも確かです。経営してからも様々な問題は発生してくるものだとは思っていますので、今のうちに様々な経験を通して、自身の市場価値を高めていけたらと思っています。

閲覧頂きありがとうございました😊

次回の記事も楽しみにしてくださったら幸いです!

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