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このnoteは、週明け全員が集まる会議の場でみんなに伝えている内容を可能な限りそのまま残しているものになります。

備忘録的な意味合いはありますが、同じような経営者、リーダーのみなさん、これからそういった役割を目指すみなさんに少しでもお役に立てたら嬉しく思います。
※本文に出てくる「マリサ」は、弊社社名の略称です。

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本文は以下より。

今回は「バリューは武器じゃない」です。

おいおい、また訳のわからないことを言い出したと思われるかもしれません。

これだけバリューの浸透を促しておいて、なにを言い出しているんだという感じですが、みんながバリューの浸透に必死になってくれている今だから、改めて伝えたいと思います。
(ちなみに、日めくりカレンダー毎日マジで楽しいです)

MVVを浸透させようというプロジェクトから日めくりMVVカレンダーができました。

4日は「受け身になるな」
5日は「伝える・伝えられる覚悟」

バリューは、盾でも矛でもありません。武器ではないんです。

私がこのバリューをつくった経緯は至ってシンプル。

社内で話が噛み合わない、意見が対立することが増えていた時代に、どうしたら全員が建設的な話し合いができるかを考えて考え抜いた結果、今のバリューに辿り着きました。

なぜなら、私が感情論をぶつけまくっては、反省しまくる時があったからです。
(未だに感情論は捨てきれていません。反省。)

社内で話が噛み合わない、意見が対立するというとネガティブに聞こえますが、本当はすごく良いことで、なぜならそれだけいろんな人が会社やサービスを良くしたい!と思って発言している状態だからなんです。

だからこそ、難しい問題でもあります。

元々は、バリューをつくろうなんて思ったのではなくて、マリサに所属している期間は、これだけは絶対に守ってほしいという気持ちを箇条書きしていったものが今のバリューになっただけです。

だから、どこまでいっても、私の感情論が今のバリューには含まれていますし、座談会からもわかる通り、バリューの理解の仕方が人によって微妙に異なるのです。

この部分を100%一致させるのは不可能だと思っています。むしろそれでいいです。

そういう理解の仕方があったのか!と新しい発見として捉えても構いません。

では、バリューの認識がそれぞれ違っていいのか。そんなことで本当に気持ちを合わせることができるのか。ということになると思いますが、それでいいんです。

なぜなら、バリューというのは立ち返る場所だからです。

これは、ミッションもビジョンもバリューも共通して言えることかもしれませんが、これらは、標語とか守らなくてはいけない言葉の羅列なのではなくて、いちいち立ち返る場所だと思っています。

人間なので、昨日と同じ感情で生きられるわけがありません。

日々、いろんなことに直面し、いろんな人と話し、感情はぶれていきます。

それが人間です。

弱いんです。

でも、それでいいんです。

だからこそ、立ち返る場所としてMVVがあるんだと思っています。

ただ、そのMVVに書いている言葉の解釈がそれぞれ微妙に異なる。

それではいけない。

ではどうするか。

話すことです。

私は納得がいかない。なぜなら、こう考えているから。あなたはなぜそう思うのか。教えて欲しい。理解したい。と。

DAROU病でも同じようなことを言いましたね。一緒だと思います。

話しましょう。

ついつい、感情でぶつかってしまっても、すぐに冷静になって、50:50の気持ちで話しましょう。

我々はマリサの仲間です!といったところで、赤の他人。それが事実です。マリサの中で上り詰めたいと思っている人もいれば、マリサからステップアップしたいと思っている人、いつかは独立したい人、今はなにも考えてない人、いろんな人がいるでしょう。全員が一生マリサにいたいなんて思ってないはずです。

悲観的ではなく、それでいいです。それが普通です。

でも、今期、今クオーター、今週を走り抜ける仲間としては、足並みを揃えなければ、大きな山を登ることはできない。

だから、認識を合わせる必要があるんです。

早く辿り着きたければ一人で行く。遠くに行きたければ仲間と行く。

こんな言葉がありますが、私はみんなと遠く(高く)に行きたい。だから、私のできる一つのこととして、細かいですが考えを都度すり合わせています。

以前「戦友はいるか?」と聞いたことがありますが、結果的に遠い、高い山に登ることができたら、そんな関係になれているのではないかと思います。

さてさて、なぜ、今、こんな話をしているのかというと、最近マリサの歴史を入社したばかりのRさんに話している時に思い出したことがあります。まだ5期か6期だった頃だったと思いますが、社内で常に衝突していた時代があったことを。

働いていたメンバーは、個人の成長はもちろんのこと、それぞれがサービスや会社を成長させたいと思ってくれていたと思います。

やる気があるメンバーに囲まれると、本当にいろんな意見が出ます。

その中で、一番厄介だったのが「正論」だったんです。

例えばこんなことです。(厳密な表現は忘れました。イメージです)

「その新しいサービスを実現するには、開発で500万円、デザインで200万円、最低でも700万円が必要です。そうしないと使いたいと思ってもらえる良いサービスには絶対になりません。」

「社内にディレクター、デザイナー、エンジニアを採用しなければ、良いプロダクトは絶対にできません。」

「Googleがこう宣言しているんだから、そのコンテンツは無駄です。」

「不動産実務(売買)に関わったことがないから、アポに2時間かかっても致し方ないですよね。」(当時はオンラインがなかったのでマリサとしては訪問する会社数が重要でしたが、本人はとにかく時間をたくさんいただける会社こそ重要だと判断したかったようです。)

こんな感じで、正論(本人の正義とも言える)が飛び交っていた時期があります。

当の本人たちは、個人の成長も含めて会社をもっと成長させるために良かれと思って発信してくれています。

私も30歳前後と経験が浅かったこともありますが、この正論と現実問題の差を埋めていくのは本当に大変でした。

文字で読めば、それくらいわかるだろ。と思うかもしれませんが、正論を発信する側もそれを是正する側も必死です。

びっくりするくらい、埋まらないんです。

埋まらな過ぎて、頻繁に怒鳴っていました。(乱暴)

そんなことがあったことを思い出しつつ、今後バリューが「正論」になってしまうかもしれないのが怖かったんです。

なぜなら、バリューは私の感情論から生まれているもので、それぞれの解釈が微妙に違うからです。それが各自の正論になってしまうと、新たな衝突を生み出すだけになってしまうから。

なので、改めてバリューは相手に突きつけるものではなく、立ち返る場所であることを再認識してもらえたら嬉しいです。

4月8日の週もよろしくお願いします。

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