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なぜ会社は潰れるのか
このnoteは、私が週明けの全体ミーティングの際に話していることを可能な限りありのまま伝えている内容となっています。
備忘録的な意味はあるものの、経営者の端くれとして、他の経営者やリーダーのお役に立つことができれば嬉しく思います。
ここから本題です。
(文中内の「マリサ」は弊社の略称です)
今週のバリューは「感情論を取り払え」にしましょう。
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※弊社ではバリュー浸透プロジェクトを実施中です。
先週はあえて感情でぶつかるということをしてみました。どの程度できたかはわかりませんが、今週はその逆。感情論ではなく、論理的に。数値を根拠に。
強い意思がある人ほど、自分の感情をコントロールするのは、そう簡単ではないと思います。だからこそ、みんなで意識してやっていきましょう。あ、感情論だ!と思ったら気にせず指摘して、軌道修正して建設的な議論にできればと思います。
さて、本日は「なぜ会社は潰れるのか」
私が持っている答えは一つです。
変化しようというスピードが圧倒的に遅いから。
もう少し噛み砕くと、
「変化しようという意識・行動」と「圧倒的なスピード」と「それを全員で理解し態度で示すこと」この3つです。「変化しようという意識・行動」だけではありません。
もちろん、潰れるにはそれ以外の理由もたくさんあるでしょう。それでも、変化しようという圧倒的なスピード。これだけは絶対に忘れないで欲しいことです。
現状に満足したら絶対に終わり。とも言えるでしょうか。
そもそも、設立したばかりの企業にスピード感があるというのは錯覚だと思っています。なぜなら、それらの企業は稼がないと潰れるから。ただそれだけだからです。
周りから見れば、常にサービスをブラッシュアップし、料金プランを変え、見せ方を変え、プレスリリースを打ち、契約した大企業の名前を有効活用し、ものすごいスピード感でビジネスを加速させているように見えますが、そうでもしないと火が消えてしまうからです。これは企業活動として至極当然のことです。
加えて、それらの企業は、資源(使えるお金)が限られているので、どれだけコストを抑えて最大の効果を発揮するかを常に考えています。お金の使い方が上手な会社が多いです。
少し余談ですが(私の知っている限りの話しではありますが)不動産テック企業にも多い資金調達から始まるスタートアップ的な企業は、稼げなくても一定期間、潰れることは少ないです。なぜなら思い描いたものを実現するために資金を集めることができているから。
資金を集めることができれば、最初から人を集めやすくなり、採用向けにも素敵なオフィスに入ることができ、サービスや販促物のクオリティを高めることができ、すぐに広報部のようなを部署をつくることができて、1年目から巨大な企業と同じようなことができます。
最初からそんな形で勝負ができるのは素晴らしいことですが、ただし、彼らにも上場や売却などの方向性の制約はあります。資金を出してもらった以上、出してもらった人たちに対して還元しなければなりません。輝いて見えても他の企業と同じく大変なことに変わりはありません。それに、稼ぐことができなければ倒産するのも同じです。
我々の考え方を改めて伝えておくと、コストや費用対効果に対してかなりシビアであり、メンバーをむやみに増やさず、最小で最大化するという思想は今でも変わりません。
とはいえ、最近、この辺りの考え方が薄くなってきている感じもしています。
目の前に出された見積り、自分のお金を使うとして、本当に使いますか?本当に必要ですか?他の見積りも気になりませんか?という自問自答をぜひしてください。投資なのか、ただの贅沢なのか。これらは紙一重です。
話しを戻しましょう。
もちろん、我々が昨日設立した企業と同じことをしなければいけないということではありませんが、なぜ我々がこの先も安泰と言えるでしょうか。
目の前にある仕事は、今を乗り越えるためですか。それとも、今を変え、未来をつくるものですか。
とにかく今を生きなければいけない立ち上げたばかりのベンチャーとは違い、我々は、今を生きながら、同時に未来をつくっていかなければなりません。
世の中には、ここを勘違いしている人が多いです。
それ(未来をつくる)は、会社がやってくれるんでしょ?決まったことが降ってくるんでしょ?
違います。会社と一緒にみんながつくっていくんです。
これを考えられる人とそうではない人で、ポジションも環境も待遇も大きく変わると思っています。
おかげさまで2011年に創業して12年間はなんとかうまくやってこれましたが、この先のことは誰にもわかりません。
現在は事業の柱も増え、設立初期の頃とは利益構造を大きく変えることができました。それでも、変化できていない部分も多くあります。
理由は、会社(経営者もメンバーも全員)が本気で変化しようと思ってこなかったからだと考えています。
全部とは言いませんが、もっともっとサービスも売上も人数も利益も盤石で大きなマリサにすることができた可能性はあります。
その中の一つ、「A」というサービスが一番わかりやすいかもしれません。
もっともっと変化を生み出すことができていたはずです。
他社のサービスとはやはり違うね。と言われるサービスにできていたかもしれません。
これは、私の責任だと感じています。
だからこそ、今一度、この段階で全員にわかって欲しいのです。
変化の重要性を。
会社やサービスが変化していないことに、一緒に恐怖を覚えて欲しいのです。
今のマリサは結果が出なくても、給与が払えます。働いているみなさんからすると当たり前のことかもしれません。私も当たり前だと思いたいですし、払い続けたいです。
でも、潰れたらなにもできません。
脅しているように聞こえるかもしれませんが、事実です。
このスピード感の話は、会社の規模は関係なく、どれだけ大きくても圧倒的なスピード感の会社もそうでない会社も、小さくてもあぐらかいてしまっている会社もあります。
大事なのは、経営者含む全員の意識の問題です。
先週、みんなに問いました。
どんな形でマリサで働きたいのか。
もし、上へ上へと目指したいと思ってくれているのなら、変化し続ける未来を一緒につくろう。
今の結果をちゃんと残して、ワクワクする未来を自分の手でつくろう。
ぜひ、みんなのチカラを貸してください。
そう思っています。
一方で、「圧倒的なスピードで変化し続ける」ということは決して掲げ続けるようなことではなくて、マリサの中ではごくごく当たり前にしたいと思っています。
総会でも話したように、相手が驚く「普通」の基準を上げるのと同じように。
なぜ、マリサのメンバーは、チャレンジングでスピードがそんなに早いの?と外部の人たちから言われるくらいになれたら素敵だね。
今週もよろしくお願いします。
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