見出し画像

現代の『うつ』増加理由⑥ 関わりが少ない!?

2021年1月現在、コロナによる自粛規制の影響もあり、『コロナうつ』にかかる人が増えています。
あなたの周りでも、突然活動が制限されたことで心を病んでしまった人も多いのではないでしょうか?

ですが実はコロナによる自粛以前から、日本では16人に1人が『うつ』になっているという統計データが出ていました。
今日本では『うつ』という病気がかなりメジャーになっているんです!

このマガジンでは、著者が様々な本やメディアから情報収集した中で見つけた「『うつ』が現代に増えている理由」を紹介しています。
本日はその⑤番目「関わりが少ない!?」という理由をお話しします!
この記事をきっかけに『うつ』に対する対策と理解を少しでも得ていただけたら幸いです🙆‍♂️


ご近所付き合いの喪失が『うつ』を生む??

みなさん、ご近所の方と関わりを持っているでしょうか?地方にお住まいの方であれば「近所で仲良しだよ!」という方もいらっしゃるかもしれないですが、多くの方は「知っている」程度に留まっているのではないでしょうか?
特に都会の方は「どんな人か分からない」「事件に巻き込まれるかもしれない」という恐怖から、お互いに距離を置くような風潮にあります。
気軽にご近所付き合いをしてしまい、その結果厄介なことに巻き込まれてしまったという事例もよく聞きます。

高齢の方は「昔はご近所付き合いは当たり前なんだ!ご近所付き合いは健全だ!」と思われる方もいるかもしれません。
ですが現代ではご近所付き合いはとてもハードルが高いです。
社会的な共通認識がないでもお話ししましたが、インプットが多様化した今、良好な関係を築くのは文化的に難しいのです。
もちろん、良好な関係が築けそうであればそれも良いかもしれないですが、強制すべきものではないと思います。

ですが考えてみてください。
マンションに住んでいて半径50m以内に数十人の人がいるのに、多くの人は寂しさを覚えたり、誰にも相談できずに悩んだりしています。
不思議な話ですね🤭

以前の日本では、「ご近所付き合い」というのは当たり前で様々な事柄を共有していました。
なぜ共有しなければいけなかったかというと

生活が物理的に満たされていなかったから
情報共有の場がなかったから

です。
足りないものは借りなければいけなかったですし、共同で使わなければいけないものも多かったのです。
ですが今は基本的に生活に必要な物の需要と供給は飽和状態となりました。
加えてコンビニや様々なサービスの誕生により、物理的な問題ご近所さんに頼る必要はなくなりました🙌

そして情報共有の場もそうです。
ほんの30年前まで、つまりインターネットが広がりを見せるまで、人々のコミュニケーションツールは電話・手紙に限られていました。
つまり情報の共有場所がどうしても必要でした。
テレビや新聞で得られない地域の情報や、一般的な意見交換をする場所、ひいては愚痴を吐いたり相談したりする場所がなかったのです。
こうした、いわゆる「井戸端会議」にて行われていたことは現在SNS上で行われています。

そうです!もうご近所付き合いで必要なことは「行政や生活に必要な地域活動」以外なくなったのです!!
ですがこのインターネットにおけるコミュニケーションの進化にある弊害が生まれます。
何かというと

世界とつながった井戸しかない

という点です。

井戸端会議であれば、特定の人としか話しません。
その人は普段の自分の生活を垣間みており、ライフスタイルや地域の特性を理解している人です。そして良くも悪くも、しばらくはずっと近くにいることが確定している人です。
いくら愚痴や穿った意見が飛び交っても、その人の状況を理解していたり、関係を悪くするわけにはいかないのでより深く意見を汲み取ってあげたりと、深いコミュニケーションによって成立していました。
ですが今、僕たちの井戸端には世界中の人が集まっています。
こんな状態で素直に弱音を吐いたり、愚痴を吐いたり、相談できるでしょうか?
したとして、あなたの地域的特性や置かれている状況、ライフスタイルや生活様式を理解している人がどれだけいるでしょうか?
ほぼいません。

「いやいや、友達に相談すればいいじゃん」

そう思った方も多くいるでしょう。
ですが、こうした状況は『うつ』の被害にあいやすい特性を持った人にとっては実は厄介なのです。
なぜなら彼らは「気を遣う」特性や「人目を気にする」という特性を持っており、友達に容易に相談することが出来ないのです。
つまり、気兼ねなく愚痴を吐けるちょうどいい距離感の場所が失われたまま、満室に埋まったマンションの個室で一人、膝を抱えることになってしまったままなのです。
彼らがどこにも弱音を吐き出せず『うつ』の被害にあってしまうのは、時間の問題だと思いませんか?


じゃあどうすればいい??

HSPの方や『うつ』の被害にあいやすい方は、とても苦しく生きていると思います。
僕もそうでした。
基本的に僕は人に頼れません。自分から誰かに「話を聞いてよ」ということは非常にまれで、悩みや弱音を自分で反芻してしまうことが多かったです。
でも安心してください、僕も取り入れた悩みや弱音を吐き出す、2つの方法があります。


1つは「地域のボランティア」に参加することです。

地域ボランティアでは、地域的に近しい人々と同じ目的を持って時間を共有します。そしてボランティアに参加する時点で、おかしな人がいる可能性は低いでしょう。
仮に何か問題が生じても、周りにしばらく時間を供にすることが確定している仲間がいます。
こうした場で知り合った方は「ちょうどいい距離感」で話をできるのではないでしょうか?
毎回単発のボランティアに参加して、「もう会うことはないかもしれないから」という気持ちで相談してみるのも良いかもしれません。
手放しで相談できる人がいない方は是非検討してみてください。


2つ目は「契約的な友人を作る」ということです。

これは今後より当たり前にしていくべき事だと個人的に感じているのですが、「カウンセラー」や「コーチ」を積極的に利用する方法です。

僕もカウンセラーとメンタルコーチの中間のような方と、月に1〜2度話をしています。
話す内容は何も決まっていません。愚痴を吐いてもいいし、悩みを打ち明けてもいいし、黙っていてもかまわないのです。
とにかく「自分にとって最善の時間をその人と作る」ことが目的です。
これは井戸端会議の役割をより強調した関係です。
友人に自分の話ばかりしてしまったり、同じ悩みを何度も聞いてもらったりすると関係は崩れてしまうこともあります。
『うつ』被害にあいやすい方は「迷惑かもな」「うざいかな」など、そもそも色々な事を考えてしまい、相談に至りません。
でしたら「自分のために時間をもらう契約」をしてしまえ、という事です。

僕はお金を払って契約してもらっていますが、行政なども介入して金銭的に余裕が限られている方なども受けやすいようにしていくべきだと感じています。
これだけで、『うつ』の被害に合う人は大幅に減る気がしていますし、日本の生産力も上がると思っています。

もしお金がない場合は、ツイッターなどで「カウンセラー」になりたい人や「コーチ」になりたい人を探すのも良いでしょう。
経験のために無料でもいいから相談して欲しいという方は意外にたくさんおられます。
またあまり関係の深くない方に「お互いの話をただ聞き合う会をやりませんか?」と言ってみるのもいいかもしれません。
僕はそうした友人も何人かいますが、お互いにとってとても有意義な時間になります。

もしあたなに気軽に話せる相手がいないようでしたら、勇気を出して是非上記の方法など試してみてください!
ですがこれは、元気のある時に挑戦すべき事ですので、既に悩んでしまっている方や気分が落ち込んでしまっている方は、その前に通院やプロのカウンセラーに相談してみる事をお勧めしておきます。


ーーーーーーーーーーーーーー

僕は専門家でも医者でもないので、まだ知識的に至らない部分もありますし、考えもまとまっていません。
ですが、『うつ』で苦しむ方が根本的に少なくなるよう、考えられる事・できる事を今後も伝えていけたらと思います!

今回でマガジンのシリーズは一旦区切りたいと思います!
また随時追加したいと思いますが、今後はメンタル的な対策や他の社会課題などについて発信していこうと思いますので是非フォローをお願いします🙌

最新の情報は Twitter より✨
YouTubeは こちら 📹

✨マガジンはこちら
⭐️人気の記事⭐️
実は素晴らしい! 『うつ』の持つメリット



僕は社会の仕組みで苦しんだので、同じように悩む人を助けるために活動していこうと思っています。 サポートはそうした人達の未来に繋がるよう、使わせていただきます。 もしあなたにも助けたい気持ちがありましたら、是非支援お願いします!