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ボタニカル哲学(149)智巧はたのむに足らず
魚取りの網を張ると、魚がかからないで大きな雁がかかることがある。またカマキリが餌を取ろう夢中になっていると、そのカマキリを雀が狙う。
(世の中は)カラクリの中にカラクリが隠され、異変にも異変が生じる。
(人間の)知恵や企みなど、どうして頼りになろうか。
つまり、世の中というものは、予想に反し、利は損と紙一重だし、生と死も紙一重で、浅知恵などは及びも付かない。だから正々堂々、淡々と真面目に真っ直ぐに生きて行くのが一番良いのだ、と言うこと。
言換えれば、活人は小細工を弄しないことだ。
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