ボタニカル哲学(64)満ちれば欠ける道理
ちょうどよい分量の水が入っているときは傾かない欹器という容器は、水を満たしてしまうと倒れ、銭を蓄えておく撲満という貯金箱は中が空であるからこそその形を完全に保っている。だから上に立つ者は、どちらかというと「無」の境地に身を置き、物欲の世界は否定して、欠乏を善しとして完全を求めない。
つまり、指導者は、諸行無常を知って、適時適量適正を善しとし物欲を離れた心でなければならないということ。
言い換えれば、活人は秀でた教育者で組織経営者なのだ。
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