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【商業出版する方法+317】原稿執筆でライターをどう活用するかについて、編集者目線でまとめてみた。

元KADOKAWAのビジネス・実用書出版プロデューサー+編集者+コンサルタントの渡邉理香です。

割と多い質問で・・・

「本を出版(執筆)するときライターってどう活用するんですか?」

があります。

編集者視点で、執筆時のライター活用についてちょっとお話ししておきます。 

まず「前提」として、ビジネス書・実用書の世界では「ゴーストライター」とは言いません。

「ブックライター」と呼びます。


ブックライターさんを活用する際は・・・

・文章にどうしても自信がなく、5万〜10万字余りの原稿が自分で書けない

・経営者としての「本業」が忙しくどうしても原稿執筆に当てる時間が取りづらく、提出締切に間に合わなさそう

・原稿を書いてみたものの編集者からかなりのダメ出しを受けて、ライターにお願いしたほうが精度が高く、締切に間に合う形で原稿を納品できる


こんな感じでしょうか。

ライターを準備する方法も、いくつかシチュエーションがあります。

①出版社側でライターをアサインされる

②「自分でライターを探して原稿仕上げてね」と出版社の編集者から指示を受ける


最近とみに多いのは「②」の傾向ですね。

原稿を仕上げるのは「著者の仕事」ですから、その責任は著者でやってくださいよ、、というもの。

だからライター費も著者負担になるケースが多いですね。

ライター費については、ライターさんの「実績」によるところも多く優秀で商業本バンバン手がけている人だと

”原稿料+印税支払い”

となるケースも多々あります。


原稿料の数字についてはこれも人により様々。

実績や手がけている本によって変わりますが、、最低でも50〜100万くらいが平均的でしょうか。

なお、ライターを起用するからといって

「適当に自分が話しておけば、ライターがいいようにまとめてくれる」

という意識で活用するのはやめましょう。

著者は誰ですか?

あなたです。

ライターではありません。

書籍の内容の責任は全て著者に帰します。

だから「著作権」を持って、出版するわけなのです。

その責務から逃げてはいけません。

目次・構成案をしっかりたてて、伝わる話し方、取材時で聞かれた内容については「本の原稿を仕上げるぞ」という気概を持ち、自分が手綱を握って原稿を仕上げる体制で臨んでください。 

ライターから上がった原稿をもう一度自ら確認して、自分でも添削を施し内容精度のレベルアップを図りましょう。


全部丸投げして、いい原稿作りたい!みたいな思いがあるんなら、それこそ「お金で雇って解決」しましょう。

ケチらないことです。 

起業家や経営者はよくいいますよね?

「先に与えなさい」「投資しなさい」

原稿は本という商品を作る上での大切な原資です。

原稿こそが「原資」なのですから、そこへの投資を惜しまないことですね。
 

なお、私個人としては・・・

できるだけ著者が自分で執筆されることを、オススメはします。

 
やっぱり「言葉の表現に魂がこもってます」。

 
説得力と納得性が高い言語化が原稿に縦横に散りばめられ、腑に落ちやすく荒削りだろうと質はどうあっても高いです。


ビジネス書や実用書は文芸作品を書くわけではないので、文章技巧にヘタにこだわる必要はありません。

ただ原稿を仕上げ切ることが「著者の仕事」。

そこは逃げないで面倒でも、責任を引き受けてください。

面倒からは逃げない方が起業家・経営者としても一皮向けるのは自明の理でしょう。


やり抜きましょう!


何か参考になれば幸いです。

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