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【商業出版する方法+332】本を出したい!人の夢に立ちはだかる”出版社の手強い面々”

元KADOKAWAのビジネス・実用書出版プロデューサー+編集者+コンサルタントの渡辺です。


商業出版が決定するまでには、自分の力ではどうしようもない・・・ってことなんかも結構発生します。

その一つが「出版社における企画会議」です。

本を出したい!人たちが、この企画会議に出席することはできませんから・・・

もう編集者に自分の企画を通してもらうよう、プレゼンを託すしかないわけです。
 
 
で。
出版社の編集者が
「あなたがご提出下さった企画はぜひ通していきたい!本にしていきたい!」

と万全の体制で意気込んで
いても・・

「手強い人たち」

が存在します。

その急先鋒が、、

「営業部の人たち」

です。

これはね・・

めっちゃ手強いです(^^;;。

市場の売上実績データなんかを「印籠」のように持ち出しては、、

「この企画だと類書がなさすぎて売れないよ。
別の企画で出し直して」

「かつては売れてたジャンルだけど、数字見てたら今はほとんど実売が
上がってない。
だからこのジャンルで出版するのはリスクが高すぎる。
決裁はおろせません」

「売れてる類似商品(類書)ないからだめです」

と。。。

問答無用!!
一刀両断!
百人斬り!

くらいの勢いで、厳しいジャッジを伝えてくることも非常に多いです。

編集サイドは編集長であっても、営業の意見にはタジタジとするしかない。

編集長であっても営業の意見は無視できず、取り下げするしかないケースも割とあるんですよね。

が。

一つ盲点があります。

それは、、

「営業部は過去データを重視している」

という点です。

これは盲点であり、出版コンテンツの幅を狭める欠点とも言えますし、狭隘な視点になりやすいとも言えます。

要は

過去に売れているデータでしか本という商品を見ない

といった極めて現実的すぎな視点が強いあまり・・・

「インサイト」にフォーカスしない、という欠点があると思います。
 
 
だから

・確実に売れるアイテムしか出したくない
 
 
という「安全パイ」に陥りがちになり、

実は本を出すと、意外に売れちゃうのだよなあ・・・

このコンテンツを本にすると面白いのだよなぁ
(だから売れる)

的なコンテンツを世に出さない(出させない)・・・

というある種の「犯罪」をおかしてしまう結果にならざるを得ない。
 
 
ここは今の出版業界の盲点でもあり欠点でもあり、

”悪い側面”としてけっこう批判はされてます。

すなわち

「可能性に蓋をする」
「潜在顧客をとらない」

↓↓

本として出したら売れるのに、本として出したら需要は伸びるのに、本として出したら重版はするのに・・・

「前例」を重視するあまり・・

>アンパイで売れる本しか
出さず、面白くためになる本がでない

というおかしな構図を生み出すもととなりやすい。
 
 
なので、営業部の意見も受け止めはするが、真に「この企画は出せば本としてビジネスなるよな」という勘が編集者においてどうしてもあったら、、

諦めずに「営業部を納得させる論理」を再度構築して企画を再検討させる・出し直してプレゼンをチャレンジする・・

このネクストステップが、必要となります。

そこで本を出したい人たちにおいての心構えとして・・

営業部の意見が自分にとって厳しいなあ・・

と項垂れる反応が返ってきたら、

1、まずは真摯にうけとめる

2、「ダメだった」と凹んで諦めてほうり投げるのではなく、”打開策”を考える

3、企画書の練り直しが必要なら練り直す

4、企画の方向性を変える

5、気持ちを切り替えて、別の出版社にアプローチを進める

6、出版社側から提示される「条件」があればそれを前向きに捉えて検討する(ポジティブな妥協点を見出す)

などの積極的な行動で、出版決定の切符を勝ち取ることが大切だと思いますね。

私もコンサルやプロデュースをしていて、どうしても「手強い側面」にあうこともあります。
 
 

でも「必ず打開策や突破口はある」と確信しているので、諦めずにクライアントさんと企画書を作り直したり行動の方向性を見直したり変えたりしながら、

著者
読者
出版社

の三方よしが成るようにサポートは、行っていってます。
 
 
ほんと、諦めないで欲しいんですよね。
 
 
最後まで粘り強く動いた人が、出版の世界は勝ちます。

捨てる神あれば
ひろう神あり・・

でもあります。
 
 
営業部の期待なんか全く追ってなかったのに、いざ出すと想定外に売れ行きが良くてなぜかベストセラーに駆け上がったコンテンツもたくさんあります。

一方で、準備万端!で刊行を進めても、めちゃくちゃ期待外れで重版さえしない!

って本もいーーパイあるんですよ。

その意味で出版マーケティングは、なかなか理論だけで説明と確立はしづらい領域ですが・・・

だからこそこの世界の面白さというものはあるので、

ぜひへこたれずにくらいついていただきたいな、と願ってやみません。
 
 
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