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【商業出版する方法+α74】インフルエンサーだって自費出版する時代に、なぜ商業本なのか。改めて自問してみて。

元KADOKAWAのビジネス・実用書出版コンサルタント+編集者+ビジネスコンサルタントの渡邉です。
 
商業出版を考えるにあたって、とても大事な観念があります。
それが、、


>出版社の協力を得ないと、本出せない

 

ってことです。
基本的に商業出版とは、本の制作や流通・印税支払いなどにかかるさまざまなコスト面を出版社が負担して、出していく出版方法です。
 
なので、、、実は基本として「あなたが出したい本」というより、「出版社が出したい商品(本)」が前なのです。 


よって「出版社が出したいな、という企画」を出版企画書に落とし込んでいったり、そういう本を書かないといけないよね・・、てことが非常にデフォなわけですよね。


となると著者(著者候補)側も、いったい何を出版社が本の企画として求めているか・・をご自身でもリサーチもしてほしいし、加えて「どんな本を出せば売れていくかな」という視点で、出版界を見てほしいわけです。
特にビジネス書や実用書では、この視点、超大事。


「自分が書きたい本」よりも「市場に受け入れられ、売れる本」です。

その観点からしても商業出版って、「出版社(の編集者)を自分の味方に引き入れないと」いけないわけです。
であれば、、、商業出版したい!ために作成する出版企画書って、れっきとした「法人向けの商品企画プレゼン文書」でして。。
あなたは「法人に対して、本という商品の企画をプレゼンしている」って話になるわけです。

こうなってくると、自分がただ書きたい・出したい!ばかりの脳にならないですよね。
ハッと我にかえりませんか?
ちょっと「冷静に」というか「クールに」考えて行動しないと、単なる「パッション!」だけで本にはなっていかない、って流れがおのずとお分かりになるでしょう。
 
なお今回タイトルに「インフルエンサーだって自費出版するのに」、としています。
これ、最近あるyoutuberが自費出版をしたいために「クラウドファンディング」で資金を集める!活動をしていたんですよね。
「歴史系」のyoutuberで、「戦国BANASHI」を運営している”ミスター武士道”さんです。
チャンネル登録者数なんて、現状12,7万人!
銀の盾ももらって、れっきとしたインフルエンサーですよ。
(なんで商業本の出版社の編集者から声がかからないのか、、ちょっと意味がわからない。すでに本なんて出しててもいいレベルなのにね)

そのかたが、今絶賛放映中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に起因した鎌倉時代人物名鑑を作りたい!と発起し、自分で本を製作していく道を選びました。
先だっての動画では、無事クラファンが成功し、目標金額も達成。いよいよ本づくりに向けて動き出すそうです。

https://youtu.be/MMJ874DAPPk

 
とまあ、こういうガチなインフルエンサーが堂々と「自費出版するぜ!」って呼びかけて、自分の夢を形にしている傾向だって全然今の時代ではあるわけで。。
 
そんな人もいて、こうした方法で出版の夢を実現する事態もある中、、わざわざ「出版社の協力を取り付ける、商業出版」をお考えになるわけだからこそ、、

そりゃー、出版社にとって「旨味のある著者としての実績やステイタス、かつ、準じたコンテンツを提供していかないと、ビジネスになりませんよね」って話です。

そう。
商業出版って「ビジネス」。
出版社も「自社にとってビジネスになるかどうか」で、著者候補の人・コンテンツを見極めて、その人に本を書いてもらうかどうかを決めていきます。

なので、決して自分の思いだけで突っ走らないように、改めてお願いいたします。
「あなたの本を出版します」では、動いていないので。
「あなたの本を出版します」であなたが動きたいのであれば、文芸社などを中心とした「出版サービス会社」をあたってくださいね。
 
ビジネス・実用書の商業本を出す出版社はあくまでも「商品」として利益になりそうな著者と企画だけを探しています。

と、、こう書くと非常に身もふたも夢もない!って感じになるだろうし、出版社への反論やアンチ意見も寄せられそうですが。。

繰り返し申し上げますが、出版社は「ボランティアで、あなたの本を出しているわけでは決してありません」ので。。
その辺は「利害関係」も視野に入れた上で、出版活動をすすめてもらえればと思います。

こちらの記事も参考にしてください

あなた、およびあなたのコンテンツは「(ビジネス・実用書の)出版社にとっても利益をもたらす”それ”」になっていますか?

改めてクールに考えてみてもらうのも、よろしいかと思います。


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