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【商業出版する方法+274】ビジネス書って結局「広告」でしょ?ってな人に対して編集者的目線から言いたいこと。

元KADOKAWAのビジネス・実用書出版コンサルタント+編集者+ビジネスプロデューサーの渡邉です。
 


「本は起業家・経営者にとってビジネスの「広告」ですよね?」

「本って、起業家や経営者にとっての箔付けのようなもんでしょ?


そうおっしゃられる方も多いです。
めっちゃ多いですね。


特に「ビジネス書・実用書」の世界においては。



まあね、、そう言いたくなる気持ちはわかります。



この件について、”編集者的目線”から申し上げますが、、



ぶっちゃけビジネス書や実用書の世界は、そういう側面もあること、確かです。



だって。


小説の世界ではないのですから。



「文芸書とは全く異なる世界」にあたるのですから~~。



文芸書や
社会課題に重きをおいたジャーナリズム本だとか
研究書だとか
教科書だとか



そんなものではないですから。



文芸の世界・小説やエッセイ、古典などのような「文化」とはまたちょっと異なる側面を、ビジネス書や実用書の業界がまとっていることは確かです。




でもそこが、ユニークで、面白いところなのですけどね(^^。




ビジネス書や実用書に対し、また、他の著者が本を出していることに対して・・・



・自分の宣伝のためでしか出していないやん!



と捉えることがもしあって、それでもビジネス書や実用書の世界で本を出したいと考えているのであれば、、




ちょっとそこの見方は、変えたほうがいいかもしれないです。




だって
「文芸書の世界」
「人文書の世界」
「ジャーナリズムの世界」
「教科書の世界」
とはワケが違うので。




いいことを書いていて、お役立ち情報だけ書いて
ためになることだけ書いて



「売れる本になる」という保証はどこにあるのでしょうか?




ビジネス書や実用書の会社は、学校の教科書を発行するわけではないです。





そもそも「広告でしょ」と発言する方に対し、あえてはっきり断言させていただきたいと思います。




ビジネス書や実用書であっても、基本、本はそもそも「嗜好品」です。




エンターティンメント性が内包されていないと、



商品として本は売れません。




もっと言いましょう。




ビジネス書や実用書を扱う出版社において割と共通している「慣習認識」があります。



それが



・面白くて、ためになる




です。



あなたのコンテンツ、、ビジネスノウハウただ「ためになる」だけになってません?


このスキルがいいんだから。
このノウハウが絶対なんだから。
これが素晴らしいんだから!


それだけで止まってませんか?


それを、ビジネスの世界線でまず「認知され」「広げる」努力はやってます?


お客さんにしっかり伝播する行動、それを広げる活動は、行ってますか?


真面目にやればいい、ってものではないですよね。


コツがいるというか、、


「あ、面白そう」


って思わないと、人は興味を持ってくれないですよ。


これって「素晴らしんだ!」っていくらあなたが声高に叫んでも、、です。



悪い意味で「優等生」気質の見方で本(ビジネス書や実用書)のことを捉えていませんか?


そして、本をへんに「高尚扱い」してませんか?


違いますよ。


ビジネス書や実用書は「嗜好品」です。
エンターティンメントがないと、商品として成り立たない。


まさに「面白くて、ためになる」が大事。


そして面白いは、、

コメディ
お笑い
爆笑
馬鹿笑い!

というよりは

funny
とか
unique


みたいな定義の方近いですね。




繰り返し言います。



KADOKAWAも
ダイヤモンド社も
プレジデント社も
総合法令出版も
すばる舎も
明日香出版も
あさ出版も
フォレスト出版も


その他あまたあるビジネス書や実用書の出版社、、、



義務教育の「教科書」を、作っているのではありません。



通信教育の資格講座の、、テキスト作ってはいません!




ビジネス書や実用書の出版社は




・面白くて、ためになる



というある種の暗黙の合言葉のもと、本作り(商品作り)をしているところがあります。




だから



・真面目で良さそうなメソッドですね
・役に立ちそうでいいですね




よりも




・うわっ、おもしろー!そしてためになりますね。
日々の生活や仕事で生かされそうですね!


・多くの人に取り入れてもらったら、
めっちゃ変わるわー。ユニークで目をひく!


・これまでにない画期的な感じで新しさもあって、オモロいですね!


・実践する方も、汗と涙と苦労と努力、、とかじゃなくて、楽しく取り入れられそうですね!それでいて効果出そうですね~


ニコニコニコニコ〜〜〜〜(^^(^^(^^




という状態がベスト!


広告でしょ?


と言ってる人に限って、「眉間に皺がよってる」んですよ。


マジメ圧が強すぎ!!



すみません。出版社の編集者って、、

クっそマジメに本は作ってません。


(^^v!


なマインドで本作りに明け暮れることを理想として仕事してます。


だから、エンタメ力、現場の編集者って意外にあるんですよ。



そして。


「広告でしかないでしょ」


とおっしゃる方に対しさらに申し上げたいのが、、



「いや、あなたも結局自分のメソッド・・・広告したいでしょ」




って潜在意識見えみえなんでーーーー!



そういって、変な方向性で批判的にアウトプットしない方がいいですよ。



「正義感」も大概にしてもらわないと。




正義感でビジネス書や実用書は本作りしていません。



(^^V!


で本作りしてます。


は!?なんだその絵文字は!!


ってお怒りのあなた。


想像力が欠如してますな。

 
なんで、別にビジネス・実用書の世界に来なくていいです。


別に出版なんかしなくたって、いくらでも社会貢献している人いーーーっぱいいるし、、

本以外でも社会貢献はできます。



てな話です。




そう。
よくよく話聞いてみると、一見高尚なことをアウトプットしているかもしれないが、、
 

結局・・・


・あなただって自分のメソッド
自分のビジネス
世に知らせたいんでしょ。
伝えたいんでしょ。
役立てて欲しいでしょ。
・・・それもさ、広告の一環じゃん。




って、私など出版相談などで話聞いてても、いつも確信するのです。




だから・・・



ビジネス書や実用書の世界でその世界で、商業出版の著者として活躍したいなら、、




著者や著者のビジネスの”広告的要素”は「結果として」入ってくるよねー



ってことは、前提として受け入れておいたほうがいいですよ。




とはいえ。
「”広告の要素”をバンバン本の中に散りばめるのはとても良くない」です。



それは絶対NG。



・本の中でセミナーの情報入れたり

・本の中で商材の話を「売らんかな」的にモロ表現したり


・商材の価格を記したり


・商材や商品の説明入れたり


・私のサービス買ってね!とか原稿に露骨に書いたり、




そんな「LP」的キャッチコピーは・・絶対NGです。



それこそ「広告」ですよ。




えとですね。。
整理しますと、、




ビジネス・実用書は「広告」というより「広報」の発想が良いのですよ。




自分のビジネスにとっての「広報スタイル」の一つ。



起業家や経営者にとってビジネス書や実用書を出す、というのはそっちの方がしっくりくるでしょうね。



とはいえ、出版社にとっては



「著者の広報や広告のためになんか、絶対本作りなんかしない」けどね!



ってのが「本音」なので、罷り間違っても出版社の編集者に対し


「自分の広報のために本作りたい!」


て力強く主張したって、全く共感&協力なんかしてもらえませんので、そこは悪しからず。




起業家や経営者にとっては、広報的位置付けで出版を狙いたい気持ちはわかりますし、そこを私たち編集者サイドも否定しないですよ。




結果的にそこの部分がクローズアップされるのは、必然な業界なんで。




でも出版社にとっては、ただ「面白くてためになる。そういう本として商品化できて、読者にたくさん買って読んで、役立てて欲しい!」
という”ビジネス目的だけ”のために動いてるので、、





あらかじめ、わかってもらった方がいいでしょう。




要は、出版社として「商品化できるコンテンツが欲しい」というのが前なので、、



本を出したい!というビジネスパーソンサイドにとっては、出版社の需要にいかに応えられるメソッドやノウハウを提供できるか。



ここが勝負の分かれ目にもなるでしょう。


本日はここまで。
また書きます。

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