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私のせいで上がった夫の中性脂肪値を下げるためにがんばった1年の記録

1年前

夫の健康診断の結果の紙を見せられた。

な!!!!!
コレステロール、中性脂肪がたけぇ…。

総コレステロールは基準値ちょい超え、中性脂肪はギリギリ。毎年少しずつ上がっていたけれど、はっきりと「このままではヤバい」と思った。

焦る私、漫画だったら汗ダラダラマークつくやつ。

これ…ぶっちゃけ私のせいである。

理由はひとつ。食生活がまぁ〜ひどいからだ。

昨年私は仕事をしていて帰ってきたらへとへとになっていた。少しだけ仮眠…と思っていたらもう夫が帰ってくる時間!
やばい!レトルト〜。惣菜〜。

あと仕事が合わなかったことが大きくてうつが悪化していた。動けなくなって寝込んでご飯作れない…レトルト〜惣菜〜コンビニ〜。

調子が悪く、たとえ仕事が休みでも家事もできずもちろん料理作れず。レトルト〜惣菜〜(以下略)
情けなくて泣いていた。

私はあまり食、に興味がなくて1人ならずっと適当に食べていると思う。カップ麺とか冷食でいくらでも腹を満たせればいいと思っている。

昔、正社員で働いていたときは昼は毎日カップ麺食べてて、深夜近所のコンビニで買って帰る。その数時間後にまた働いてるんだから自炊するくらいなら寝たかった。
「あーたぶんこの食生活がいつか出てくるんだろうな」と思いながら過ごしてたナァ…。

そんなことを思い出しながら夫の検査結果をみて「うわー…」と数字ってもんを、現実ってもんをつきつけられて、引いた。


私のせいでこの人の寿命を縮めてしまうのかな…なんかもう殺しちゃうみたいなものだよね。

夫は「お菓子食べすぎてるかも〜」なんてはぐらかすように言ってたけれど、いや…私のせいじゃんね。

申し訳ないのと…情けない。別に私がこうなるなら自業自得だけど。なんとまぁ情けない。


それでですね、びっくりすること言っちゃうと
私は大学で栄養の勉強して資格も持ってるんです。

は…うそやろ。いや専門家やん。知識活かせよ。てか料理しろ。
という声が、目をつむるととびこんでくる。

しかしだな、私はこの知識いまほぼありません。そもそもこの勉強が、分野が合わなくて1回生で辞めたいと思っていた…いや卒業したけどさ。資格もとったけどさ。

そんな感じでギリ得た知識は、うつ病になり余計に奥の奥に追いやられてしまった気がする。だからおぼえてない。(ということにしておこ)

話はそれたけど、そんな周りから見てハードルちょい上がりの私は、実際は料理が好きでも得意でもなく、だらしなく、なるべく自炊なしで生きていこうとしているような人間なのだ。

それでもなんとか料理してきたけど、うつがひどくなるとできなくなり、仕事でごしゃごしゃとしていたあのとき、いやそれまでの積み重ねがまさに家族の不健康という結果で出てきた。

どうしたらいいんだろ。やっぱ料理だよね。家族の命がかかっているのだから。

対策〜料理のリハビリ〜

と、前置きが長くなったけど、料理をあまりしてない自分にとってリバビリのように少しずつ自炊をなじませていく日々が始まった。

買ったものは3つ。

①山本ゆりさんの本


まずこれを買った。
たまたまみた情熱大陸で簡単に美味しいものを何度も試作しながら作っている姿をみて感動して興味をもった。

容器付きの本があってそれを買ってみた。

結果大正解だった。

容器にレシピの材料を入れてレンジで加熱したらできあがる。簡単…それでめちゃくちゃ美味しい。レンジで完成することがこんなにハードル下がるなんて。本に載っているレシピをいろいろ作ってリピートしながら過ごした。

②ヘルシオ

この調子で自炊できそう♪…と思っていたある朝。レンジが壊れた。前触れもなく急に壊れた。

【悲報】山本ゆりさんレシピに欠かせないレンジ、壊れる。レトルトも食べれねぇ。

レンジは即購入した。

そこで買ったのがヘルシオだ。

これもまた食生活の転機になった。
それまでも安いヘルシオを使っていたんだけどほぼ使いこなしていなかった。

ヘルシオは水を使って加熱できるってことでヘルシー料理ができるらしい。
ので、鉄板に野菜とか肉とかのせてただ焼くだけのオーブン料理をするようになった。これがとてもよかった。
ただ焼くだけなんだけどそのウォーターオーブンなるものが旨味を残したまま加熱してなんともおいしいのだ。肉だって余計な脂がおちてこんがり焼ける。

オーブン料理ってハードル高そうだったけど洗い物も鉄板だけでよくて、のせて焼くだけってとても簡単だった。かぼちゃやウインナーはこれで焼く食べ方が今でも1番美味しいと思っている。

③ストウブ

そんな感じで自炊が身についてきたとき前から興味があったストウブ鍋を買った。勇気のいる決断だった。

これが本当に本当によかった。

鍋いっぱいに入れた野菜はストウブで料理すると半分くらいの量になる。水を入れなくても材料から水分がでてきて無水料理ができる。塩とかしょうゆとかシンプルな調味料だけでうまみがハンパない。
鍋いっぱいに入れた野菜を一食で食べ切ってお腹が満たされる。昔のレトルト時代では考えられないヘルシーな満腹感。

毎日あたりまえに使ってたくさんの野菜を食べた。今までありえないくらいの野菜を買っていた。エンゲル係数は上がったのかな…今までが低かったのか、いや惣菜を買ってた方が高かったか。


そんなこんなでこの3種類をローテーションしながら毎日作った。一応土日は私も休むってことで買ったりして平日は自炊した。意外にも無理なくできた。

私は結局仕事をやめて、体調が安定してきた。

今日は何を作ろう…今週は…なんて考えながら。

1年後


先日、夫が封筒を渡してきた。
健康診断の結果だ。あれから1年たったのだ。

結果は…。

コレステロールも基準値内、中性脂肪は約半分の値になっていた。

なんか泣けた。
夫は結果を最初に見ていたらしく嬉しそうだった。
「りんごのおかげだ」と夫は言った。

私のせいで夫のコレステロールも中性脂肪はあがり不健康になっていったけど、私のおかげで健康(といえる値)になった。

人生においてその通過点だとわかっているけれど確実に1年前より健康だ。夫は体重も2キロほど減っていた。私は…変わらない笑。

食は身体を変える。人を作る。学生時代に学んだことのはずだけど、そのことを今年初めて実感した。

来年は何を作ろう。何を食べよう。

今は少し楽しみである。

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