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ブックレビュー第1弾:視覚マーケティングのススメ

現在仕事が休業期間中で、本を読んでノートにまとめてみるという、今までしてこなかった勉強の仕方で、日々様々なことを学んでいます。そしてせっかくなので、自分なりに心に残ったポイントや勉強になったところをピックアップしてnoteにまとめることで、アウトプットしていこうと思いつきました。
今回は「視覚マーケティングのススメ:ウジ トモコ(著)」を読んだので、早速第一弾として、まとめてみたいと思います。

初めての取り組みなので、分かりにくいところや実際に本に書いていることとズレているところがあるかもしれませんが、噛み砕いて自分なりにまとめたものなので、温かい目で見守ってやってください。

どこかの誰かにとって少しでも役に立ったり、読みたい本リストの一つにはいればいいなと思います。

デザインは消耗品ではなく、資産

基本的に、”デザイン”は資産であり、消耗品ではない。
使えば使うだけ認知度という利息がついてきて、使用をやめるまで永久的に使うことができる。

第一印象はとても大事です。
人は外界から得る全情報の80%を、目から得ていると言われています。つまり”見る”という行為は、瞬間的な動作にも関わらず、とても重要な役割を担っていると言えます。
そして、その”見る”という動作だけで、”人の心を掴み、好感を抱いてもらう”というアドバンテージを確実に得られることができる投資が、デザインです

しかし、人は”デザインされているモノ”をデザインされていると意識していないそうです。「そんなことあるかいな」と読みながら思いましたが、私は常日頃から「お〜!これはすごくデザインされているな〜!」なんて思いながらモノをみません。しかし、よくよく考えてみると世の中はデザインされているモノで溢れています。むしろデザインされていないものを探す方が難しいかもしれません。

そして、私たちは普段デザインさているモノを好き・嫌いといった”タイプ(好み)”や、高級感や安っぽさなどの”クラス(階層)”で感じています
つまり、ただデザインをおしゃれにすれば企業価値が上がったり、商品が売れるという単純な仕組みではなく、”タイプ(好み)”や”クラス(階層)”を意識したデザイン戦略を活用することで初めてデザインの真の力が発揮されるのです。

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デザインの資産価値

例えば、WEBサイトをリニューアルする時、ユーザーの”好み”や”認知”を無視してしまうと失敗する可能性があります。
「この要素は残して欲しかったなぁ」となるケースですね。
デザインの資産価値を最大限に活かすためにも、リニューアルをする際は気をつけなれけばいけません。

【デザインをリニューアルする際のポイント】
・今あるデザインの資産として使える部分を、リニューアル後も活かすためにはどうするべきか考える
・リニューアル後、ユーザーにどう言われたい・どう思われたいかは必ず決めておく(「見やすくなったね」とか「信頼感がある、しっかりしたサイトだね」など)


デザインはコミュニケーション

先ほどユーザーの”タイプ(好み)”や”クラス(階層)”を意識したデザイン戦略が必要とあった通り、もしユーザーがカジュアル嗜好であれば、カジュアル嗜好な人向けの、「素敵!」や「好き!」にヒットするデザインにするなど、訴えかけたいユーザー層に向けてデザインを使ってコミュニケーションを取っていく必要があります。

例えば、「無印良品」は、”過剰にデザインされているモノは好みでない”・”一方的に好みを押し付けられたりするのはいやだ”という市場に向けてマーケティングしているブランドです。
マッチングしたいユーザー層に向けて、上手にコミュニケーションが取れていて、ただただ感心します…。

人の購買の直接的な動機は、「心が動く」ことであると言われています。
ユーザーからすると、情報がただ羅列されただけものは「ときめかないデザイン」ですし、しっかりと”タイプ”や”クラス”が意識して作り込まれているものは「ときめくデザイン」となります。
つまり、ユーザーとのコミュニケーションのために、デザインを「道具」として使い、ユーザーの心をときめかせる必要があるということです。
ときめきって、大事ですもんね。


視覚マーケティングの戦略

「買ってください!」的な売り込みセールスではなく、
ユーザーに商品やサービスを見た瞬間に、「探していたのはコレだった!」と言ってもらう・思ってもらうための戦略です。

たとえ1000円でも人は欲しくないものは買わないし、1万円でも10万円でも、欲しい!と思ったモノは買うし、その次も、また買いたいと思います。

例えば、ある高級チョコレートを販売するとします。高級なチョコレートにも関わらず、100円のチョコレートと同じようにプロモーションをしたとすると、ユーザーはきっと「高いから違う商品でいいかなぁ」と考えます。
いくら高級なカカオを使用していて、とても美味しかったとしても、です。
しかし、”良いもの”や”とびきり美味しいもの”を求めている人やこだわっている人が集まるクラス(階層)に市場を変えてプロモーションするだけで、注目度や顧客満足度はガラリと変わります。
つまり、デザインは、市場の選択であり市場の拡大なのです。誰にとって価値があるかを伝える手段がデザインであり、ブランディングです。


実際に読んでみて感じたこと

「デザインって何だろう」というもやがかかった状態だった、デザイン初学者の私にとって、こちらの本はデザインの面白さや奥深さ、ブランディングやマーケティングに対する興味が掻き立てられるような、そんな一冊でした。

私はデザインをしている時、デザインについて勉強している時、デザインの持つ底知れぬ力や無限に感じられる表現という力に、目がくらみそうになる時があります。もう自分には理解できません!わかりません!と言わんばかりに、いやになりそうな時がよくよくあります。イヤイヤ期ですね。

しかし、この本の最後の章に書かれていた「デザインとは、今のあなたの背中をおしてくれる、力強いパートナーであり、あなたにとっての”戦友”なのです」という一文にハッとさせられる何かがありました。
私にとってもデザインは”戦友”なのかもしれない、日々目まぐるしく変わる流行や情報の中で切磋琢磨しながら一緒に戦ってくれる友なのかもしれないと思うと、心が楽になるような気がしました。

デザインに関する理解や、デザインと手を繋いで様々な問題を解決できるほどのスキルは、残念ながらまだ私にはありません。
だけど、この本を読んで、読む前よりデザインのことが好きになったし、デザインへの見方が変わったのは事実です。
まだまだデザインに向き合っていこうと思える一冊でした。




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