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信号ひとつぶんの、心の豊かさ
(心の豊かさはどうやって作るんだろう?というお話です。3分くらいで読めます。)
信号が点滅をはじめる。急げば間に合いそうなタイミング。
「信号ひとつぶんくらい待てばいいじゃない、あとは家に帰るだけだから」
そんな想いとは裏腹に、気づけば走っている自分がいて驚いた。
「時は金なり」というけれど、効率化を重ねて急いで過ごす時間は幸せなのかな。いや、たしかに時間は大切なんだけど。やりたいことは山ほどあるし、やるべきことはどんどん降ってくる。時間を大切にするのは間違ってない。だけど、信号を待てないほど生き急いでいる人生って、幸せなのかな。
先程家に帰りながら、そんなことを考えていた。
「ヒュッゲ」という言葉を聞いたことがありますか?
デンマークなど北欧で豊かで幸せな暮らしに使われる言葉です。
日本でも近年よく言われるようになり、昨年実家に帰省した際には本屋で「ヒュッゲ」コーナーを見かけるほどでした。
私はそこで『北欧が教えてくれたヒュッゲな暮らしの秘密』を購入しました。
朝にゆっくりコーヒーを淹れる。一手間加えた料理を、家族や友人、恋人と楽しみながら食べる。家でキャンドルやアロマを楽しむ。近所の自然と触れ合う。あるいは、長めの休暇を取って森の中で静かに過ごす。
ごく当たり前でシンプルなことが、この本には詰まっていました。「え?そんなこと?」と思うかもしれませんが、私がこの本やフィンランドでの1年間を通じて学んだことは「一見単純なことの積み重ねで、少し豊かな生活ができる」ということです。
朝のコーヒーや料理のひと手間など、ちょっとした工夫で、今の生活が少しだけ豊かになるって、なんだかワクワクしませんか?
東京の街はいつもなんだか忙しくて、ちょっとした時間すら惜しくて、いらいらして。信号すら待てないせかせかした生活だと心が疲れてしまうから。ちょっと立ち止まって心の余裕を作れたら、素敵だなぁと思います。
だから意図的に立ち止まる時間を作るようにしています。アロマを焚いたり、日記を書いたり、小説を読んだり、料理をしたり。
ただ、たまにそれすら辛くなる時があります。何もする余裕がなくて、ただただヘトヘトな時。そんな時に無理に心の余裕を持とうとすると、できないことに罪悪感を覚えてしまいます。
「なんでこんなこともできないんだろう」「私ってホントダメ…」
そんな時がありました。そこで気をつけたいと思ったのが、「頑張り過ぎてしまう」こと。生活を正そうと無理をしすぎて、全てを完璧にこなそうとしてしまうのは本末転倒。
豊かさは心の余裕があってこそ生まれるもの。無理をして全て手作りの料理、無理な運動、おしゃれさを求めすぎる生活では、逆に豊かさが失われてしまいます。
自分の出来る範囲で、心が豊かになる仕組みを作っていくのがヒュッゲな暮らしだと思います。
これを読んでくれた方が、立ち止まって考えるきっかけになれば…というのもおこがましいですが。
今日も読んでいただきありがとうございました。
それではまた☺
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