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COP26のキホン

先月末から開催されているCOP26も残すところあと2日。クライマックスを前に、報道もSNSも過熱してきました。そこで、COP26の基礎知識&豆知識をまとめてみました。

COP26とは?

COP26(コップ・ニジュウロク)

世界各国の代表が地球温暖化の対策を話し合う国際会議のこと。

この「26」というのが地味に重要。

COPは「Conference of the Parties」 の略。日本語だと「締結国会議」。

COP26は、26回目の締結国会議という意味。

「締結国会議」だから、地球温暖化以外を扱う他の国際会議にもCOPは使われます。今の時期に「26回目」だから、COP26は「温暖化の会議」のことを指すと分かります。

「COP15」だったら、温暖化ではなく「生物多様性の会議」の意味で使われている可能性が高いです。今年(2021年)の10月に、中国・昆明で「国連生物多様性条約」の「第15回締約国会議(COP15)」が開かれたからです。


温暖化のほうのCOP26に話を戻します。

正確に言うと、
UNFCCC(United Nations Framework Convention on Climate Change)
「国連気候変動枠組み条約」の
Conference of the Parties(COP)「締約国会議」の
第26回目
となります。

イギリス北部のグラスゴーという街で、10月30日~11月12日の日程で開かれています。もともと昨年開かれる予定でしたが、新型コロナの影響で1年延期されました。

COP26の焦点

COP26の議論の焦点は、「パリ協定」の目標達成に向けて、世界各国がどれだけ協調して対策を考えられるか、というところでしょう。

「パリ協定」では、世界の平均気温の上昇を産業革命前と比較して、1.5度に抑える努力をすることなどを目標に掲げています。そのためには、2050年までに世界全体で温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする必要があります。

先月(2021年9月)までに、日本も含め、ほとんどの各国が削減目標を提示し、COP26の2日目にはインドが2070年までに排出量実質ゼロにすると公言しました。しかし、「パリ協定の」目標達成には、まだほど遠い状況です。

なので、削減目標の引き上げに合意できるかどうか、が最大の焦点となっています。


既に11月5日に、石炭火力発電の廃止に関する声明が出され、46か国が賛同したと言われていますが、主要な排出国であるアメリカ、中国、インド、日本は参加しませんでした。これらの国々がどれくらい歩み寄り、最終的にどのような合意が得られるのか、残り2日間の議論に注目です!




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