知の共創プロジェクト@総合地球環境学研究所
研究生活や、研究者としての日常をつづります。
知の共創プロジェクト、プロジェクト・リーダーの専門分野、「地球温暖化」に関する記事のまとめです。
知の共創プロジェクトのメイン研究テーマ、共創やトランスディシプリナリティに関する記事を集めました。
環境問題の解決に向けて、関係者が一緒に取り組む、「共創」。学術界および海外では「TD」という言葉を使う人も多いです。研究者が使う「TD」とは、何の略でしょうか? TDとは?知の共創プロジェクトのnoteにおける「TD」とは、 「トランスディシプリナリティ」 または 「トランスディシプリナリー(手法・研究)」 のことです。 私の所属している研究所(総合地球環境学研究所)で、 「TDって何?」 と職員に聞けば、10人中9人くらいが、同じ答えだと思います。 (たぶ
知の共創プロジェクトは、3月31日で研究活動を終了しました。 この4月からの3年間は、総合地球環境学研究所の終了プロジェクト(Completed Research)制度により、成果発信に特化した活動を行っていきます。 今後発表される成果については、ホームページ「環境トモシル」にて、その都度ご報告していきます。プロジェクトの成果に興味のある方は、ぜひご覧いただけますと幸いです。 このノートは、プロジェクトリーダーの研究活動に関係のあるエッセイや情報などを綴ってきたものです
今年もあとわずか。 毎年のことですが、あれもこれも終わらなかった、焦燥感に苛まれる時期を迎えています。 しかしやっぱり、〆はポジティブに終わりたい! できなかったことではなく、できたことを振り返ってみます。 今年の大きな成果の1つ。それは、 知の共創プロジェクトが運営するウェブサイト「環境トモシル」が、 「トランスディシプリナリティ」 「トランスディシプリナリー」 で、Google検索1位になったこと! 読む人が知りたい情報は何か、どんな言葉で書いたら分かりやす
前回の記事では、「グローバルカーボンバジェット(世界の炭素収支)」に関する報告書(Global Carbon Project, 2022)の中から、二酸化炭素の排出量がコロナ前より高いレベルになったという話をしました。 今日は、大気中のCO2(二酸化炭素)濃度に関するデータを紹介します。 同報告書によると、2022年の大気中CO2濃度は417ppm*でした。Global Carbon Projectでは、産業革命以前の炭素濃度を約277ppmと推定しており、これと比較して
本日COP27(国連気候変動会議)で発表された報告書によると、世界の二酸化炭素排出量は406億トンとなり、新型コロナの流行前のレベルを上回るレベルになったそうです。 化石燃料由来のCO2は、375億トンと予測されており、過去最多となる見込み。2020年は新型コロナの影響で一旦減少したのですが、あっという間にもとのレベルに戻り、今やそれを超してしまいました。 グローバルカーボンオフィスから、動画も発表されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。 #COP27 #地球
地球研オープンハウス2022にて行ったミニ講演「動画で巡る地球環境問題と共創」がYouTubeで公開されました。 前回のNoteで記事にした、YouTubeの公開動画や素材サイトの映像資料をつなげた動画の資料でプレゼンをする、新しい形の講演です。 ぜひご覧ください。 #地球環境 #環境問題 #共創 #トランスディシプリナリー #トランスディシプリナリティ #知の共創 #SDGs #動画 #地球研 #超学際 #研究
10月22日(土)に、地球研のオープンハウスがオンラインで開催されます。 知の共創プロジェクトは、今年は、動画を使った講義にチャレンジします! コロナ渦になってから、インターネットを使った情報共有に力を入れてきましたが、昨年度は初めて動画制作に取り組み、3本の動画を公開しました。 そんな経験も活かして、オープンハウスでは、YouTubeや素材サイトから講義の内容に沿った動画や映像資料を集め、つなぎ合わせることでプレゼン資料を制作。それを使って、環境問題と共創に関する最新
SDGsに関するエッセイ「元国連職員が考えるSDGs」が、「#SDGsへの向き合い方」のテーマの中で、先週特にスキを集めた記事に選ばれました! 記事へのリンクはこちら ↓↓↓ たくさんスキをいただき、ありがとうございます 💓 応援していただけると、とても励みになります 😀
「国連職員としての君の最初の仕事は、貧困とは何か、知ることだ。」 (当時)戦時中のエチオピアで、私の上司はそう言った。 大学院を卒業したばかりの私が、国連のFAO(食糧農業機関)に就職して、初めての出張でのことだった。 建物の壁には銃弾の後が残り、戦争で手足を失った人たちが多く街を歩いていた。家族を失った子供たちが暮らす難民キャンプでは、笑顔の消えた凍り付くような空気に、恐怖を覚えた。 その後訪れたインドネシアでは、3日後の食料の蓄えもない、貧困ライン以下の村で、遠い
オンラインでの協働作業や共創に役に立つ、オンラインホワイトボード。 実際のホワイトボードのように、参加者それぞれが 付箋を貼ったり、文字を書いたり することができます。 海外のミーティングや打ち合わせでは頻繁に使われるようになりましたが、日本ではまだ使われる場を多くありません。 コロナが一旦落ち着きかけた時期は、少しずつ人が集まる会合も再開されていましたが、現在は再度感染が拡大してきてしまいました。 やはりまだまだ、対面だけではなく、オンラインで効果的に共創できる場を
毎日毎日、とにかく暑い! そして各地で起こっている、豪雨や洪水。 心配ですね。 地球の環境はどんどん変化しています。 「夏休みに、環境問題についてもっと知りたい」 そんな「あなた」のために、地球環境問題に関する動画をつくりました。 最新データを沢山つかって、地球の状態を把握しつつ、地球温暖化や生物多様性など、環境問題の基本を概説しています。動画後半では、地球の限界や人新世(ひとしんせい・じんしんせい)など、注目のキーワードの解説も加えました。 ぜひ、ご覧ください。
2022年6月2日~3日に、スウェーデンのストックホルムにて、環境問題に関する重要な国際会議「ストックホルム+50」が開催されます。 ストックホルム+50とは ストックホルム+50(ストックホルム・プラス・ヒフティー)とは、環境問題に関する最初の大規模な国際会議である「国連人間環境会議(ストックホルム会議)」が開催された1972年から50周年を記念した会議です。 国連人間環境会議は、1972年の5月6日~16日に、ストックホルムで開催されました。「かけがえのない地球(On
知の共創プロジェクトでは、異なる職業・専門・地域の人たちと効果的に話し合いを進めるための方法について研究しています。コロナの前は、みんなが一つの場に集まり、ポスターやホワイトボードなどを使って話し合うのが一般的でしたが、コロナになってそれが難しくなったので、オンラインでできる方法を探索しました。 今回、ワークショップや話し合いの場でよく使われる、「ブレインストーミング」を例に、オンラインホワイトボードのMiroを活用したワークショップの方法に関して、動画を作ってみました。
先週木曜日に、第9回TDセミナーを開催しました。今回は、環境問題やサステナビリティに関する活動でしばしば用いられる、参加型アクションリサーチと、最近SDGsで注目されているマルチステークホルダーパートナーシップを取り上げました。 参加型アクションリサーチは、文字通り、参加型手法とアクションリサーチを組み合わせたものです。参加型手法は、1970年代前半に、南アメリカの旧植民地諸国を中心に広まりました。先進国や、政治家等の恵まれた身分の人達が考えた方策が、地域のニーズに合わない
最近、書籍への寄稿が続いています。 編集担当者に懺悔しながら、2,3日遅れで原稿を提出。遅れてはいけないことは分かっているのですが、いつもこんな感じです。 私は通常、締め切りの数日前~1週間前には、9割方の原稿を仕上げています。社会に出る文章が間違っていたら後が大変なので、一応、冷静に見直す期間はとるようにしています。 ただ、冷静さを取り戻すために原稿から離れている期間に別の仕事を始めると、今度はそちらのキリがつくまで、頭はそっちの仕事で一杯になります。原稿のほうは大方
知の共創プロジェクトが活動している地球研(総合地球環境学研究所)は、京都市の北のほうにあります。 このあたりは、京都の街中よりだいぶ気温が低いので、既に落葉が始まっています。 地球研からもう少し北に行くと、貴船、鞍馬という紅葉で有名な観光地があります。 鞍馬では、今ちょうど、紅葉が見頃です。 見たい方はお早めにどうぞ。