「料理嫌い」がなぜ「料理を仕事」に?問題(よく質問されるので書いておきます)
よくある質問と率直な答え
取材を受けたり、お問合せをいただく際によく聞かれる質問があります。
「料理が嫌い」なのになぜ「料理を仕事」にしているのですか?
実は胸を張って「料理が大嫌い」というわけでもありません。
「好きでもないけど、力いっぱい嫌いというわけでもない」
「しなくていいならしないで過ごしたい」
「気分が向いた時は作ってみたい」
そして
「きっと、やる気になればそれなりにできる」と思っていた分野です。
だから「仕事」にするなら「真面目に取り組んでみるか」という客観的なスイッチを入れられます。
さらに「大好きでもないし、特別得意でもない」立ち位置だからこそ
「そっち側」
つまり
「料理が苦手、不得意(と思い込んでいる)人の気持ちがわかる」
・・・それが私の強味でもあります。
その目線でレシピを作り上げたり、お伝えすることに焦点を絞っています。
では、なぜ「料理」を仕事にしたのか?
「じゃなんで仕事にしたの?」という質問のお答えは、
「自分で”商売”をしてみたかったから」です。
それが出発点で、
↓↓↓
「じゃ何の商売をしようか」
↓↓↓
「飲食業ならできるかも」
という思考の逆算です。
私の生い立ちも理由のひとつ
実家は祖父の代から「和菓子店」を経営していました。
小さなころから店を手伝ううちに、心のどこかで「こうすればもっと売れるのに」というアイデアや、「自分でもできるはず」「やってみたい」という思いが芽生えていたようです。
と言ってもそれが現実化することなく、普通に進学して普通に就職して一般企業で働いていました。
転機
そこから時は流れ、結婚し出産し、息子が小学校入学のタイミングで転機が訪れました。
2006年に「子育ての環境が良さそう」という理由で都内のど真ん中から「鎌倉に移住」したのです。
家にじっとしていられない私は、出産後も子供を保育園に預けてパートで働いていました。
そうやって社会との小さな接点を持つことで、ワンオペ育児に荒む心のバランスを保っていました。
それが、鎌倉に引っ越したことで突然「専業主婦」になりました。
それは私にとっては大人になって初めての経験でした。
それでも鎌倉では仕事探しよりも、まずは土地に馴染もう!としばらく腹をくくって過ごしました。
そして次第に生活基盤ができてくると、ムクムクと「働きたい気持ち」と「昔の野望」が頭をもたげたのです。(この間約半年くらいw)
「そうだ、もともと私は商売をやっていみたいって思っていたじゃん」
都内にいれば「働き口」は比較的たくさんあります。
深く考えず、「とりあえず子供が手を離れるまでは」と仕事を続ける選択もあるでしょう。
しかし、知らない土地に来てイチから仕事探しをする中で、改めて自分の気持ちに気づくことができました。
そこからは前述の通り「商売がしたい」「じゃなにをする?」「飲食ならできるかも」と思って、料理の勉強を始めたのです。
そのあたりの生い立ちや起業に向けた思いは、書籍にまとめてあります
「料理がお金をいただけるレベル」になるために
まずは「料理を仕事レベルにできるように勉強する」ということですが、ご縁は突然訪れました。
たまたま出向いた勉強会(料理ではない)で、隣に座った女性がなんと料理の先生だったのです。
事情を話すと「一度来てみない」とお声がけいただき、先生のお宅におじゃますることになりました。
マンツーマンで和気あいあいとした雰囲気で習う料理は、
どれも「びっくりするほど美味しく」「ウソでしょ!というほど簡単」で「決して失敗しないレシピ」でした。
「なんだ簡単じゃない!」という発見
「私ができるんだから、どんな人でも失敗しないで作れる」という自信
そして
「もうちょっと簡単にできるかも」という閃き
・・・そんな大発見がいくつもありました。
そんな私のレシピとは
料理好きなら料理を作る時にこんな思いがあるのではないでしょうか?
「この程度なら簡単」
「こうすることが当たり前」
「普通出来るよね」
「説明しなくてもわかるはず」
という「できる側の思い込み」
しかし「料理が苦手」という「できない側」の体感は
「難しい」
「めんどくさい」
「今更恥ずかしくて聞けない」
そして
「だから自分はいつまでたってもダメなんだ」という自己嫌悪・・・
つまり、「料理ができる側」の発想では「料理が苦手側」の気持ちに寄り添えるものではない場合が多いのです。
しかし、私はそこが一般の”料理家”と違います。
繰り返しますが、私自身が「料理が特別好きじゃない」からです。
だからこそ
「リアルに手間なく簡単にしたい」
「せっかく頑張って作るからには絶対に失敗したくない」
「一発で美味しく仕上げたい」
「食べる人に喜んでもらわなきゃ報われない」
と言う思いがあります。
だから私が作り上げたレシピたちは、どれも
「その手間要らない」
「当たり前を見直そう」
「とことん省いてしまおう!」
「絶対に失敗しない」
・・・という
「ひたすらそぎ落とした完全レシピ」です。
しかし、「手抜き料理」ではありません
「手抜き料理ですね!」とある種のお褒め言葉をいただくことがありますが、違います。
手抜きと言う言葉には「雑さ」や「うしろめたさ」が付きまといます。
しかし、私の料理は「手軽」であり「気軽」を目指しています。
決して「手抜き」ではありません。
そのあたりの考え方なども書籍として残してあります。
この『料理が苦痛だ』は多くの共感をいただき、第6回料理レシピ本大賞エッセイ賞を受賞し広くマスコミにも取り上げられました。
その「お手軽料理」の中でも、私の料理のエッセンスが伝わりやすいモノたちを別の記事でご紹介します↓↓↓
<後日レシピのラインナップ&写真のリンクを貼ります>
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私の料理メソッド・料理に対するメンタルの持ち方
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