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言葉を織り続けること

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#日記

体

 体が一番近くに来たときに、心の方が一番遠くに離れて行ってしまうのがかなしい。悲しくて泣きそうで哀しくて寒々しい。

生活様式節目のお盆

生活様式節目のお盆

 毎年8月13日と15日はお盆のお墓参りだ。御先祖一同を迎えに行って、また送って帰る。毎年通るお墓に続く道は、田んぼに挟まれている。実るほど首を垂れる稲穂を見ると、夕方の涼しい風が感じられて遠くない秋をそこに見る。

 今年は丸々1週間の長さの連休だった。かといってアジア諸国への旅行はおろか、長距離の移動が不可能だ。縁側で湯だって、エアコンの効いた部屋でクールダウンするというサウナか何かのようなの

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波よせて Waves

波よせて Waves

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 自然現象の、海の波でも滝でも風でも、乗り物の電車も飛行機も、楽器も、どうぶつも、それらの魅力は音だ。

 街中の小さな川にあまり引き寄せられないのは、音が少ない清流であるからであり、また、真っ暗な夜の海でも脅威と隣り合わせて心に静寂をもたらしてくれるものは絶え間なく繰り返す波の音だ。

 半島のはじっこを車を走らせていて空が開けそうな景色を道の脇に感じとり、

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ミルフィーユ なぜ書くの

ミルフィーユ なぜ書くの

二日平日の休みだった。
ものすごく久しぶりにフットワークが軽くなり、厳重体制でも営業再開してくれた早稲田松竹へ映画を観に。
「ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん」レミ・シャイエ監督のアニメーション
帰りには丸善書店で「ここは、おしまいの地」こだま著を買ってずっと電車で読んだ。
また今日はシネコンがレディーズデーなので観にきた。
「わたしの若草物語 ストーリー・オブ・マイライフ」グレタ・カーヴィ

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すべてがLになる

すべてがLになる

 なんかこの外出自粛要請の最中、ずっと文章をぼりぼりお菓子を食べるように読んでいるのだけれど。

 本にまとめられていること、つまり言葉にして文章に落とし込まれていることって100パーセント著者の考えなのかと疑ってしまう。だから小説のようにフィクションであってわざと真実を混ぜ込んだりしている人もいるだろうし、自分の頭の中で考えられている事柄、思い浮かべる風景、音、匂いを頭の中にあるそのままの状態で

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