見出し画像

大学受験失敗から大学院進学までの私の話。

お久しぶりです。2月も中旬になりました。受験生はそろそろ二次試験が始まる季節、ということで私の大学と大学院の受験の話を少ししようと思います。これから試験を控えている受験生や、就活について悩んでいる大学生の支えに少しでもなれたら嬉しいです。

私は現在大学4年生で、主に英語教育や英語学の研究を4年間してきました。研究内容からもわかる通り、文系大学生です。大学3年生くらいに大学院へ進学しようと思い、国公立大学3校に合格しました。自分の大学ならまだしも、他大の大学院、しかも文系となるとなかなか情報も集まらず、私自身困ったことも多かったので受験生だった頃から現在までの自分がやってきたことなど綴っていこうと思います。

大学受験について

まず、大学受験から大学4年間の勉強について。私はいわゆるセンター試験がうまくいかず、第1志望校に行けなかった人間です。第1志望だったのは外国語学が学べる大学で、専門的にそのような学問ができる大学が中々なかったので当時は進路に迷っていた、というかもういっそ浪人した方がいいのでは…と考えていたのを覚えています。
結局、進学したのは英語教育と英語学が学べる大学でした。当時の私はスペイン語やフランス語などの外国語を専門にやりたかったので、少しもやもやしたまま進学することになりましたが、今思い返すとこの選択もアリなのかなあなんて考えています。

大学4年間の学びについて

大学4年間では、ざっくり話すと英語学、言語学、英語教育学をメインに学んでいました。といっても何を勉強していたんだ…?となると思うので軽く説明を…。
英語学は、英語という言語がどのような歴史を持っていて、どのような文法・構造・発音で成り立っている言語なのか分析していく学問です。言語学は、英語やフランス語に関係なく「言語」というものがどのようなものなのか分析するものなので、より英語を専門的に勉強していく感じですね。


英語教育学は、いわゆる中学校や高校での英語の授業や社会人や子どもの英語の勉強をしていく上で、どのように教えたら効果的なのか?どのように教えたら生徒たちが楽しく英語を学ぶことができるのか?などといったことを学びます。と言っても中々幅の広い学問なので、教育学をやっていく中で生徒の心理について学ぶ授業だったり、生徒たちの家庭環境について学ぶ授業だったり色々なことをしました。いわゆる教育学部がやるようなカリキュラムですね。
などなど、大学4年間では他にもジェンダーをはじめとする社会学の勉強や図書館の司書の資格が取れる授業など、割と幅広く授業をとっていました。

フランス留学

大学1年生のときから決めていたことのひとつが「留学」でした。当時の私はフランスに留学したくて、上記の授業の他にフランス語の授業もとっていました。(どこの大学も基本的に第2外国語の授業は必修だと思うのでそれと、追加で応用編のようなフランス語専門の授業をとっていました)
元々志望していた外国語学の勉強ができる交換留学先として、フランス留学を希望していて、そのためにフランス語の勉強も頑張っていました。大学2年生の冬に、無事にフランスへの1年間の交換留学が決まって、少しずつ準備をしていたのですが、コロナのせいでその夢は断たれました。本当についていないなあ…。笑

大学院進学の決意

この留学中止が決まったのが大学3年生の初夏くらいのことです。それまでのモチベーションが完全に消失してしまって、「さて、これからどうしようか…」という状態でした。大学院に進学している兄や両親と相談したり、高校時代の恩師(その方も教職大学院の出身でした)やフランス留学のことでお世話になったフランス語の先生にもアドバイスをもらって、自分もせっかくチャンスがあるのだったら大学院に進学しようかなと大学3年の秋頃思うようになりました。

そこで悩んだのが大学院での専門分野についてです。私が当時専門にしていた英語教育は、確かに面白くはあったけど専門で続けていきたいかと言われれば……というものでした。ツイッターの私を知っている人はわかると思いますが、私は根っからの洋画オタクで、大学院で勉強するなら映画の考察のようなことがしたいなと思っていました。でもそのような文学系の学問は大学でもさらっとしかしていないし、そもそもそのような知識の浅さでできるのかとても不安でした。

実習と院試

そこで私は一切就職活動をせずに、大学院進学一本で、複数の大学院を受験することにしました。私は英語科の教職課程の授業もとっていたので、当然教育実習があり、それを行いながら、3つの大学院の勉強を並行して行いました。今思い返すとこの時が一番忙しかったような気がしますね…笑

受験生の時の第1志望ではなかったけれど、英語教育学は割と得意で、授業も実習も大分成績は良い方だったので、滑り止めとして教育系の大学院を受験することにしました。この大学院はよっぽどのことがない限り落ちることはないだろうと思っていたので、外国語と専門の試験の過去問を軽く解いて、関係の専門書をおさらいする…ということをやっていました。

他2つの大学院は、上記のような文学系の勉強ができるところにしました。正直文学の知識は英語教育学や英語学に比べると皆無も同然だったので、まず何からしたものか…というところからのスタートでした。そこで過去問を入手しに行って、毎年どのような問題が出ているのか確認してみると、1つは外国語の知識が強く求められるもの、もう1つは問題に対してどのような意見を展開できるかを求められるものでした。
前者のための試験勉強は、過去問を解いて出題されている作品の傾向を掴んで、単語や文法の勉強をする。後者の勉強は、出題されている問題についてどのように自分の得意なジャンルに持って来て論述するかを日頃から考えて過ごし、手札が増やせるようにしていました。具体的には色々な本を読んだり、映画の考察や社会事情に関する英語の記事を見漁ったりしていました。

正直、こんな感じで受かるのだろうか…?と思いつつも、自分にはあまりコネクションもなかったので完全独学で突き進んで院試を迎え、なんとか3校とも合格をいただくことができました。意外となんとかなるものなんだなあと…笑

最後に

大学受験は正直私は失敗した人間だと思っています。第1志望に行けなくて、当時やりたい学問ではないところに進学しました。それでもその大学で学べるだけのことは学んできたと思っているし、取れる資格は全て取りました。同じ専攻の同級生達と比較しても私は大分多めの講義を受講していたようです。

この時期、共通テストの結果が奮わず第1志望に届かないことで落ち込んでいる人も、何をしたいのかわからずに就活がうまくいっていない人もいるのkなあと思っています。現に私がそうだったように。
私の周りにもやりたい勉強ではない大学に行って大学を辞めてしまって今フリーターをしている人や、就活で何をやりたいのか見つけることができずに就職浪人をする人もいます。

もちろん人それぞれ考えは違っているし、それぞれの選択は尊重するべきです。でも諦めてしまう前に、落ち込んで絶望してしまう前に、辞めてしまう前に、一度その道が自分にとって全く益のないものか考えてみるのもいいかもしれません。事実、私は志望ではない大学に進学したことで教職を始めとするそれまで考えもしていなかったキャリアの選択肢も増えたし、本当は自分が何をしたいのか深く考えることができ、大学院に進学することにもなったのです。

これは完全に個人の経験による話なので、人によっては考えも価値観も違うとは思いますが、この話が受験生や就活生などに少しでも参考になれば嬉しいです。

2022/2/10

この記事が参加している募集