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たとえどんなに痛くても諦めたくない───2022年を振り返る

もう2022年も残り僅か。今年を振り返る記事を書くのにちょうどいい時期。今年はどんなに痛くても諦めたくないと強く思った一年だった。さて、個人的に起きた出来事を振り返りながら、2022年を書いていこうと思う。


2022年の恋愛・アセクシャル研究

今年はアセクシャル方面で動きがあった。個人的に起きたことを箇条書きするとこうなる。

・1月に在野研究宣言する。
・8月に「絶食系男子とアセクシュアル」を載せる。
・10月にはasexual.jpの運営メンバーに加わった。

2022年はずっと前から地道に準備してきたことをやっとお披露目出来るようになった一年だった。

また、Wikipediaや学術論文などで引用されているアセクシャルの老舗サイト、asexual.jpの運営メンバーの一員にもなった。

恋愛・アセクシャルの在野研究者としていい感じに踏み出せた気がする。

現在の私は、恋愛・アセクシャル研究をしていくために日本の歴史や文化を学ぶ必要があると思って、主に戦後の日本、昭和について勉強している。なんとなく把握するだけでいいから…といっても、なかなか大変だ。何せ、私は平成生まれの人間。昭和のことがわからない。だけど、過去から学べることは沢山ある。こればかりは、地道にやり続けるしかない。

いまの私たちが想像する恋愛は、ある日突然生まれたものではない。過去があるからこそ、現在の恋愛がある。そして、アセクシャルがある。でも、恋愛・アセクシャルだけを追えばわかるものではない。家族、性、愛。周辺部のものをある程度知らないと追えない。いやはや、まだまだ課題が山積みだ。ただ、それらをどうやって活かすか、どのように語るべきなのか。そこら辺をしっかりと考えた上で次の文章に挑みたいので、次回作を書くにはまだまだ時間がかかる。だけど、どこかしらのタイミングで書けそうになったら書くので、そのときは読んでくださるとすごく嬉しい。

と、ここまでだと割と順調に活動していた一年に見える。しかし、恋愛・アセクシャルだけでの活動を見れば、そう見えるだけであって、別の側面から覗くとガラリと変わる。それでは、もうひとつの私も覗いてみよう。


寝たきり生活、線維筋痛症の私

さて、別の側面から見た私の2022年はどうだろう。箇条書きにしてみる。

・お休みしていた有料記事『旅の途中』を再スタートさせる。しかし、病状が悪化したため、更新停止中。
・ポッドキャスト『のしりこの旅のあいまに』も、病状の悪化したせいで更新停止中。
・9月から、つぶやき日記がスタート。

今年は、徐々に持病の線維筋痛症・慢性疲労症候群(筋痛性脳脊髄炎)の症状が悪くなってしまった。そのせいで、有料おまけエッセイ『旅の途中』やポッドキャスト『のしりこの旅のあいまに』の更新をしばらくの間、停止することにしました。更新を楽しみにしていた皆様、ごめんなさい。

じつは、今年の8月の終わり頃から、前よりも文章の構成などを練ったり、物事を考えたりするのがより難しくなってしまった。また、無理矢理捻り出していつも通り文章を書き続けようとするとぶっ倒れるようになってしまった。そして、前よりもさらに休む時間が必要となり、一日の中で自由に好きなことをやれる時間が減ってしまった。

体調が悪化して文章が書きにくくなったせいで、書き続けることが難しくなる。どうすればいいのか。そう問い続けた結果、苦肉の策としてTwitterのツイートを元に書いた箇条書き日記に新規エッセイを載せた、つぶやき日記を始めることにした。

なんかこうやって言葉にすると、泣いてしまいそうになる。悔しい気持ちで胸がいっぱいになる。病気が少しでも悪くなると全体のバランスが崩れる。とにかく、休まないとその場で倒れ込んでしまうから、休息に使う時間を作るためにどこかを削らなきゃ生きていけない。「キミは何を大切したい?」「そのためになら、何を犠牲する?」まるで、病気にそう問われているような気がした。そうやって最優先にすべきこととそうじゃないものを分けて削った結果、とにかく定期的に書き続けることだけに専念した。それが、2022年の私なのだ。

一応、これでもポッドキャストは、私なりに想いがあってやり始めた音声コンテンツだった。私は読み書き障害があったせいで、2019年までまともに本を読めていなかった。哲学者のプラトンもルソーも知らなかった。だから、文章だけではなく、音声コンテンツをいつかやろうとずっと思っていた。過去の私みたいな状況に置かれた人たちは、基本的にこういった文章を読むのがキツい。しかし、ポッドキャストなど音声コンテンツなら垂れ流しておけば聴ける。だからこそ、とりあえずポッドキャストで音声コンテンツを配信したい。そう思っていた。

だが、今年の3月に更新してから、前よりもさらに話すこと自体に大量の体力を消耗するようになった。ある日、収録しようとマイクの前で話したらつらくてヘトヘトになり、その場で寝込んでしまった。でも、またいつか出来るかもしれないと、淡い期待を抱きながら様子見していた。6月には、有料記事『旅の途中』(おまけエッセイ)を再開した。ポッドキャストは体力的に難しくても、文章を書くことなら大丈夫だろう、と。

けれど、それらの読みが外れた。いや、私の読みが甘かったのだ。そうして、ポッドキャスト・有料記事『旅の途中』の更新を停止した。書き続けることを何よりも優先するために。

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私の病気は、物事を持続させることが非常に難しい。何かやろうとすると大体が病気のせいで終わってしまう。思えば、私の人生は病気のせいで、何かを途中でやめなきゃいけなかったり諦めたりすることが多かった。そうやって、いつも病気に人生を振り回されていた。

そういえば、ここ5年くらいは「いつか動けなくなったときに後悔したくないから。」と無理をしていた。「まだまだ私はやれる。」そうやって自分を追い込んで、限界が来るまでやり続けていた。すると、余計に病状が悪くなる。見事に悪循環にハマっていた。ほんとうはもうそんな状況じゃないのに。もっと休まなきゃいけないのに。現時点の自分を受け入れようとしても、どこか受け入れなくない自分がいた。まさにこれこそ、認知の歪みだ。

悔しいけど、これがいまの私なんだ。限界になってようやく自分を受け入れることが出来た。それが、今年の8月の終わり頃からの私だ。それから、やりたいことを続けるために休むことを優先した。書き続けるために休む。他のことが出来なくなっても、とりあえず休むことにした。

たとえ、寝たきりでどんなに病気が酷くなっても、書き続けることだけはやめたくない。言葉を届けたい。そして、またいつかポッドキャストや有料記事を再開したい。来年もまたこんな感じで文章を書き続ける予定です。症状が落ち着くといいな。2023年もよろしくお願いします。




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