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線維筋痛症〜痛みと共に生きる 謎の症状シリーズ第二章

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病名がつかない状態から数年後。寝たきり生活となり、全身に激痛が走る謎の病・線維筋痛症と診断されて、痛みと共に生きる道へ。2020年10月〜現在の病気エッセイ。
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#社会

難病で寝たきり生活の孤独や不安について 【本編+おまけエッセイ『旅の途中』付き】

難病で寝たきり生活の孤独や不安について 【本編+おまけエッセイ『旅の途中』付き】

【※本編は全て無料で読めます。おまけエッセイ『旅の途中』のみ有料です。】

持病のせいで寝たきり状態になってしまうと、寝たきりじゃなかった頃に比べて、家族以外の他者と直接関わる機会が圧倒的に減る。

じつは、私には線維筋痛症と慢性疲労症候群という病気があり、ここ2年以上は寝たきりで介護されて生活している。そうして暮らしていると、いつの間にか世の中との距離が遠くなっていく。病気だけが私の人生すべてで

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私も車いすなしでひとりで自由に出掛けたい──線維筋痛症と共に生きる葛藤、夢と現実

私も車いすなしでひとりで自由に出掛けたい──線維筋痛症と共に生きる葛藤、夢と現実

窓からの景色を眺めながら、いつも思うことがある。「私もひとりで外に出たい。」と。けれど、それは私にとって、夢のような話。厳しい現実が私の前に現れる。病気、難病との共存は、やっぱり難しい。

そう、私には持病がある。それは、線維筋痛症と筋痛性脳脊髄炎(慢性疲労症候群)という、どちらも原因不明で慢性的であり、常に症状に振り回される難病だ。これらの難病のせいで、私はいつの間にか常に全身に激痛が走るように

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