リコピン

本読むけどすぐ忘れるので備忘録

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最近の記事

読書日記 2024年7月1週

『夜鳥』を読み終えた すごく私好みの短編集だった…めちゃくちゃいい!!! ある程度話の流れは想像できるものの、想像を超えた意外性と残酷性で結末がはっきりしているのがとても良い 残酷で目を背けたいのに目が離せない、手で目を覆って見ないようにしているのに指の隙間からつい見てしまう…!という感覚がたまらん ルヴェル独特の残酷性を田中早苗訳が増幅しており、雰囲気も最高 手元に置いていつでも読み返せるようにしたいけど、残念ながら『夜鳥』は紙でしかないので青空文庫で我慢しようかね…

    • 読書日記 2024年6月5週

      『黒い糸』を読み終えた 後半になるにつれこれ絶対怪しいでしょ~~とか思っていたらその通りになった挙句、殺人鬼側があっさりと退場したので拍子抜け… 前半や中盤の疑心暗鬼感やじっとりとして不穏が付きまとっている感じはとても良かっただけに物足りない… しかもエピローグが陳腐で乾いた笑いが出た… この作家さん結構積んでいて(『正体』『震える天秤』『悪い夏』)これを初めて読んだけどこんなもんか~とちょっと次読むの期間開けよう 読んでもいない作家の作品を何作も積むのはやめろ…!!! 学

      • 読書日記 2024年6月4週

        『悪い男』読み終わり アイスランド警察エーレンデュル捜査官シリーズ第7作目 今回はいつもの主人公のエーレンデュルが不在につき同僚のエリンボルクが主役に 事件自体も面白いけど、警察小説の魅力でもある家族関係の話も面白くてエリンボルクの家族の今後がとても気になる…!!! 『ボックス21』読み終わり 胸糞胸糞MUNAKUSO!!! 被害者以外全員クソ!!! どいつもこいつも腐ってやがる… このシリーズはホントにもう…『制裁』といい『ボックス21』といい読後感が最悪じゃあ… ラ

        • 読書日記 2024年6月3週

          急にamazonアソシエイツの登録が解除になった… 商品リンクはるの簡単だったから楽だったのになんでや 『七つのカップ』読み終わり 豪華作家陣のホラー短編集 表題作の『七つのカップ』もっとやべー話だと思っていたら母親が善人でちょっと拍子抜け、ホラーならもっとゾクゾクさせて 『シュマシラ』読んですぐ澤村だとわかる、こういうの得意だよね ぼぎわんは合わなくてそれ以降シリーズ読んでないけどこれは面白かった あちらとこちらの境界が揺らめく感じとても良い この本は現代の中でも比較

        読書日記 2024年7月1週

          読書日記 2024年6月2週

          『ねじの回転』読み終わり 不穏な雰囲気がずっと続き、何か起こるか…?!と思ったら終わっていた… ちょっと私には難解すぎて楽しめなかったようだ… 作品冒頭で煽りまくっていたのにこれか…と若干肩透かしを食らう あとゾラの短編集も読み終わり ホラーを期待していたら5作中2作のみがホラーで、なーんだぁと思って読んだら意外にもホラー以外も面白かった 「シャープル氏の貝」とか冒頭で話のオチがだいたい想像できるが、コミカルでありつつ景観への描写が素敵だった 次になに読もうかは悩み中

          読書日記 2024年6月2週

          読書日記 2024年6月1週

          『その女アレックス』と 『傷だらけのカミーユ』読み終わり カミーユ警部3部作無事完走 前作のネタバレや関係性が普通に出てくるので、このシリーズは絶対に順番通りに読んで!!! 『悲しみのイレーヌ』→『その女アレックス』→『傷だらけのカミーユ』 3部作通してとても面白かったのですが、終始カミーユが痛めつけられていて「もうカミーユを苦しめるのはやめてくれ…(泣」と感情移入してしまった… 警察小説でありながらも読者を驚かせるストーリー運びで、新鮮でスリルもあってとても楽しい読書

          読書日記 2024年6月1週

          読書日記 2024年5月5週②

          『悲しみのイレーヌ』を読み終えた 第一部の衝撃でぶっとんだ 「??」が「?!」になり「!!!!」となる感覚がとても楽しかったな ある映画を彷彿とさせる結末もなかなか好き、まあ読後感は最悪の部類だけれども 次はこの流れで『その女アレックス』読んでる こちらの作品のほうが先に邦訳されて、かつ『悲しみイレーヌ』より有名だけど 冒頭から前作のラストのネタバレしてて(そりゃそうだ)絶対順番に読むほうがいいでしょうに…と思ってしまった 『悲しみのイレーヌ』よりも衝撃度が上がっている

          読書日記 2024年5月5週②

          最近買った本#1

          積んだ本ともいう 今kindleでポイント50%還元しているので色々買った 光文社古典新訳文庫の吸血鬼の古典『ドラキュラ』『カーミラ』 吸血鬼もの読むならまず古典を履修しないとね、と思い 『ドラキュラ』635Pあってビックリ、こんなん紙で読むの辛いよ ブラックウッド読みたくなったので ちなみに創元推理文庫の『迷いの谷』訳・平井呈一も『心霊博士ジョン・サイレンスの事件簿』訳・植松靖夫も積んでる 読んでから積め?おっしゃるとおりです キングの短編集 どこかで良いと見かけた

          最近買った本#1

          読書日記 2024年5月5週

          『血のペナルティ』読み終わり パートナーのフェイスの母イヴリンがからむストーリー 2作目からチラチラ出ていたイヴリンの汚職関連にも漸く決着がつき一安心 今5作目だけど作家ってこんな先の作品ことも見据えて伏線を張っているなんてすごいなあ、と感心してしまうわ そしてサラとウィルの関係も一歩進み、懸念はアンジーよなあ… 二人は同じ養護施設で育ち苦を共にし、共依存みたいになっちゃってるんだろうね アンジーのこと嫌いって程でもない(境遇が境遇だし)けど二人とも呪縛から自由になれたらな

          読書日記 2024年5月5週

          読書日記 2024年5月4週

          他人の読書日記って読むの面白いよね 今読んでいる本はウィル・トレントシリーズの4作目『血のペナルティ』 この<ウィルト・レント>シリーズの前に<グラント群>シリーズというのがあるんだけど、 それが6作中前半3作しか翻訳されておらず大変やきもきしている ウィルト・レントシリーズ自体は独立しているものの、グラント群で出てくる登場人物たちとクロスオーバーしているお話なので全作読みたいのに… かといってウィル・トレントシリーズの面白さが損なわれるわけじゃないので最新作まで追いかけ

          読書日記 2024年5月4週

          英国クリスマス幽霊譚傑作集(その3)

          残酷な冗談エリザベス・バーゴイン・コーベット著  夏来健次訳 二人の兄が相次いで亡くなり、その息子3人(双子&1人)を引き取った叔母 4人でつつましい生活をし、いざ大学進学となったが3人とも希望の大学(イケイケ大)に進めない&不気味な家に住まわされることに腹を立て双子は叔母に意地悪を開始する 超胸糞ストーリー、双子は呪われろ 真鍮の十字架H・B・マリオット・ワトスン著 夏来健次訳 不倫関係にある男女が近道だからといわくつきの森を通っていると… すごくウィッチャーみを感じた

          英国クリスマス幽霊譚傑作集(その3)

          英国クリスマス幽霊譚傑作集(その2)

          海岸屋敷のクリスマス・イヴイライザ・リン・リントン著  平戸懐古訳 町の外れの海岸にひっそりと建ついわくつきの屋敷に夫婦が引っ越してくるが、粗暴で気性の荒いと無法者の男がその夫婦に執着してくるのもあって妻は気が塞いでしまうようになる 気分を変えるために屋敷の離れを改修しようとするとその無法者の男が逆上し… どちらかというとサスペンスっぽい 胡桃屋敷の幽霊J・H・リデル夫人著 夏来健次訳 幽霊が出ると有名の屋敷をある男が買い、即幽霊と出会ってしまう 男は幽霊なんて全然怖くない

          英国クリスマス幽霊譚傑作集(その2)

          英国クリスマス幽霊譚傑作集(その1)

          クリスマス・ツリーチャールズ・ディケンズ著  平戸懐古訳 前置き(クリスマスツリーの描写)があまりにも長く本題(ホラー部分)までがめちゃくちゃ遠い 死者の怪談ジェイムズ・ヘイン・フリスウェル著 平戸懐古訳 三人の男がストーブに当たりながら駄弁っているがなかなか話が弾まず、そのうちに一人が怖い話を始める 「死んだ!」のところで \(どっ)/とともに椅子から転げ落ちる幻聴が聞こえた気がした…展開が読めず面白い わが兄の幽霊譚アメリア・B・エドワーズ著 夏来健次訳 語り手の兄が

          英国クリスマス幽霊譚傑作集(その1)

          このnoteは

          このnoteは私が読んだ短編(主にホラー)の備忘録 収録されている本、あらすじ、題名、著者、簡単な感想を適当に書いていく