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底に沈む


5月を楽しみたいと思っていたのに、今日はダメみたいだ。
普段なら気づかないフリをしてやり過ごしているアレコレが頭からはなれず、はなれないからなんどでも腹立たしくなって、イラついて泣けてきたり、怒ったり。
夜だって眠れない。ずっと頭からはなれてくれないから。
相手に直接ぶつけられないし、(多分、大したことじゃない。いつもなら。)最終的に、自己嫌悪と無気力に包まれている。


時々やってくるこんな状態。
いちど底に沈み込むと、這い上がるのも一苦労。
カウンセラーの先生曰く、こんな状態になったら、何もかもやめてすぐに休みなさい、とのこと。
知らないうちに、ガマンや気づかないフリをしてやりすごしている不満とか不安、そんなものが弱った心に一気に押し寄せてくる。


誰もがつらさを抱えている。でも、人と自分は同じじゃない。誰がなんと言おうとも、わたしが「しんどい」と思えば、しんどい。他の人には塵のようにちっぽけに感じられるかもしれないけれど、わたしには宇宙のようにどでかい問題だ。誰かにはささいなことに思えても、わたしには苦しく、しんどいこともある。自分のつらさを他の人と比べないで。「みんなは平気なのに、どうして」。そんな思いが、むしろもっとあなたを苦しめる。

クォン・ラビン 「家にいるのに家に帰りたい」より

ところどころでとてもなぐさめられる。


コロナ前の生活に戻りつつあるから、急に増えた人出なんかにも、疲れてしまう。
図書館にも、連休中はオシャレで若い人たちが(つまり、本が目的ではなく、観光客。私が勤めている図書館は、建築物としても有名なんです)、わんさかやってきた。


授業参観だって、今までは時間指定の人数制限があったけど、3年ぶりにたくさんのお母さんやお父さんが来ていて、子どもたちにいたっては誰が誰だかわからないくらいに大きくなっていた。
(コロナの時には皆、等間隔で一様に前を向いて座っていて、あまり後ろからは顔が見えなかったけれど、久しぶりに班で机をくっつけてグループ学習をしていた。
1・2年生のときには、月に1回の読み聞かせで会っていた子どもたちに、その頃の面影がない。6年生になったから)
そんな久しぶりのお母さんたちとの再会にも、少し怯んだ。


急な環境の変化は、たとえよい方向に、だとしても心や身体はしんどいかもしれない。
ゆっくりマイペースに新しい日常を受け入れていこう。


いろいろな変化(環境とか気圧とか、季節の変わり目とか)に前よりも影響を受けやすくなった自分を受け入れて、マイペースに暮らそうと思っている。


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