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6月上旬 上野東照宮 堀切菖蒲園 柴又帝釈天

6月上旬。

娘の通う専門学校の行事を参観できるというので、行ってきた。

私の母が一緒に行きたいと言い、参観の後、宿泊して次の日に観光したいという母の希望を叶えるべく、ホテルを予約した。



上野東照宮

行事を参観した後、母の希望で上野恩賜公園不忍池へ。

歩いて行き、着いたら、東照宮へ行きたい、不忍池に沿って歩いて行くのだと言う。

結構な距離があり、途中、休みながら歩いて向かう。

動物園の弁天門のところまで来たとき、母が、
「もう、行くのをやめようか。」
などと言う。

こんなに歩いたのに…?
ここでやめたら、疲れただけで何もいいことがない。

せっかくここまで来たから行こうということになり、また歩く。

最初から「上野東照宮へ行きたい」と言ってくれれば、別の手段で行ったのに。   

最後は無言になっていた。
(母は喋っていた。)


ああ、着いた。

光がきれいだった


奥へ進み、拝観料を払って中へ入ると…
…涼しい。

御神木の前に座れるところ(静心所)があり、屋根も付いている。


ここに来るまで、人、人、人。
   人 人 人   人 人 人
人 人 人    人 人 人
 人 人  人 人   人 人 人
…どこも人がたくさんだったのに、今、ここには私達しかいない。

制止しなければずっと喋っている母にお願いして、黙ってもらった。
静心所だし。


静か…。

さわさわと御神木の葉が風に吹かれて揺れるその音を聴きながら、涼しい風に吹かれ、他に誰もいない中、御神木と周りの風景をしばし眺める。

なんて贅沢なんだ。

この空間、心が浄化されていくようだ。

心なしか、疲れも和らいだ。


浸っていたので、ここでは写真を撮るということを思いつかなかったが、その後、金色殿に参り、写真を撮る。


金色殿
唐門 内側
透塀(奥の方)


外へ出ると、黄金のおみくじが!
「徳川 武将みくじ」と書いてある。

こんな黄金に輝くおみくじ、見たことない。

黄金好きなので、これは引かずに帰れない。

武将の紋のステッカー入り
袋からおみくじを出したときに、はらりと落ちて気づいた。
その後、母も同じことをしていた。

それぞれ違う武将の名前が書かれている。
母も私も大吉だった。

もしかして全部大吉?

この武将は小吉、とか、できない気がする…。




堀切菖蒲園

夜は、娘も一緒に堀切菖蒲園へ。

ライトアップされた菖蒲園。

最初は次の日の昼間に行こうと計画していたのだが、数日前、何かを検索するためにスマホでChromeを開いたら、堀切菖蒲園のライトアップの記事が出てきた。
その記事を読んで、夜に行くことにしたのだ。

その少し前に堀切菖蒲園について調べていたので、
「あなたがこの間見ていた堀切菖蒲園の記事、ありますぜ。」
と勧めてきたのだと思う。

トラッキング、追跡、というとなんか嫌な感じ、怖い感じもしていて、広告などを出されると、
「買おうと思って調べてたわけじゃないのに。」
と、少々邪魔に思っていた。

しかし、今回は違う。
ちょうどいいタイミングでライトアップの記事を勧めてくるとは、なかなかいい仕事をしてくれるではないか。

でかしたぞ!


堀切菖蒲園のバス停から歩く。

途中、紫陽花がたくさん植えられていて、ここもなかなかいい。

娘はその辺りの雰囲気が気に入ったらしく、将来、葛飾区に住みたいと言っていた。

なんか懐かしい感じがするとか。
幼少期に住んでいたところと似ている、と。
そうかな…。


目的地に近づくと、なんだか賑やか。
結構な人出だ。

私も娘も、ライトアップされた菖蒲を、静かな雰囲気の中、ゆったり鑑賞するところを想像していた。
勝手に。

ここは東京だった。
「葛飾菖蒲まつり」…祭りだし、人いっぱいだよね。


賑わってはいたが、ゆったり鑑賞できた。

菖蒲たくさん
鴨がいた
青いトンネル
「目が、目が〜。うわぁ〜。」
と思ったところでトンネルを抜けた
菖蒲の名前がすごい


菖蒲園をあとにし、娘は寮へ、母と私は予約したホテルへ。

帰り途、母がごねて娘を執拗に責めたり、勝手な行動をして振り回され、大変嫌な思いをしたのだが、そんな話は楽しくないので、詳しく書くのはやめておく。


柴又帝釈天

次の日。
母が行きたいと言っていた、柴又の帝釈天へ。

娘は、土曜日で学校は休みだが、昨夜の堀切菖蒲園で疲れたし、勉強もしなきゃということで、母と私の2人で行った。

とても暑い日だった。

私は油断し、いつもの感覚で…まだこの頃は、私の暮らしている辺りは、暑いと言ってもそれほどでもなく過ごしやすかったので、東京が真夏のように暑いというニュースを5月から耳にしていたにもかかわらず、うっかり普段着ているような長袖の服しか用意してきていなかった。

そのため、帝釈天へ向かっているときから、暑くて暑くてたまらない。

参道を歩きながら、暑くて頭も痛いし、気持ち悪くなってきて、辛すぎて一刻も早く家に帰りたいと思っていた。

しかし、母が、宿泊すると決めたときから…4月の初め頃から、帝釈天、帝釈天と繰り返し言い、とても楽しみにしていたので、頑張って付き合った。


ああ、もう辛すぎる。

母の満足を確認し、飲み物を求めて帝釈天をあとにする。


自販機を見つけた。
助かった。

楽天ペイで払おうと思ったのに、自販機のパネルで間違えて楽天Edyを選んでしまい、やり直したりしてなかなか買えない。

現金で買うより時間をかけてコード決済し、ようやくオロナミンCを買うことができた。
(身体が炭酸とビタミンCを求めていた。)


少しは楽になったが、やっぱり着ているものが暑い。


駅へ向かって歩きながら、母が
「昔、〇〇でね、寅さん(渥美清さん)に会ったのよ〜。」
と嬉しそうに話すのを、暑さに耐えながら聞いていた。


その後、ちょうどよく見つけたお店で半袖の涼しげな素材の服を試着。

涼しい!

「このまま着ていきます。」
と言い、タグを切ってもらった。


急に身体が軽く感じ、とても楽になった。

気温に合わせた衣服を選んで着ることの重要さを痛感。

今後は、「東京は暑いし、外をよく歩く」ことを忘れずに、準備をしようと思ったのだった。


辛すぎたので、帝釈天では写真のことを忘れていて、1枚も撮っていない。

身体が楽になった途端に、写真を撮ろうと思いつき、
「撮ってあげるよ。」
と、柴又駅前の寅さんとさくらの像の前で、母のスマホで母を撮った。
写真はそれだけ。


母に、
「寅さん、好きなんだね。」
と言ったら、
「べつに。映画は昔、観たことがあるよ。」
と言う。

え…?

さっき、嬉しそうに…。


ま、いいか。



そのあと

娘の寮へ。

しばらく娘と過ごしてから帰る。


少しでも会いたい、と、東京在住の姉が東京駅に来てくれた。

姉の夫が働く会社で最近新発売されたというのど飴を、2種類貰った。

ドラッグストアで買ってきたというその飴は、ブルガリの紙袋に入れて渡された。

普段、ブルガリで何かを買うような暮らしをしていない私は、「あたしンち」でお母さんがみかんに言っていた「見栄張り袋」としていざというときに使うために、大切に保管しておくことにした。

「いざというとき」がどんなときかはわからないが。

見栄を張りたい場がないので
姉に何かを渡すときに使おうか


新幹線で牛タン弁当を食べ、帰宅。

写真も撮らずにどんどん食べた。


今回の1泊2日旅は、心身ともに負担が大きかったようで、次の日からお腹の調子を悪くしてしまった。
疲れもなかなか抜けず、休んで、休んで、漢方の力も借り、数日後にやっと回復。
やれやれ。


本当は、娘が普段、買い物に行っているお店へ一緒に行ったり、のんびりと近所を散歩したり、娘とたくさん一緒に過ごしたかった。

しかし、母を、行きたいところへ連れて行ってあげられるのも、この先どれくらいあるだろうか…そう思ったので、今回は母の希望を優先した。

「何もわからなくて、ついて行けばよかったから、楽だったわ〜。」
と、嬉しそうにしていたので、よかったと思う。


次はひとりで行こう。
娘もそれを望んでいる。




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