率直施術家の自己紹介です

 本当に改造車が大好きやった。
大分県立商業高校卒業してから
東京江東区の自動車の街工場へ就職。
 今さらやけど、
昭和ならではの会社やった。
今ではありえへんやんか。
そうでもないんか?
15年以上勤めて、 良いも悪いも経験させてもうて、
最後には惜しんでくれて。

昭和ワンマン社長で 、
今でゆうブラックやった。

 まぁ20代とか30代とか体力があったから
楽しかった。

 27歳の時に富里市に異動して支店店長
成田空港の1つ手前のインターやね。都心から車で1時間弱位。

 まさかの店長やったけども、
おかげでええ経験はさしいただきました。

 そんな店長になってすぐ、生まれて初めてぎっくり腰を体験。
いあぁっ!うがあっ!てなって
あかん!立てへん!てなってもうた。

 それからは仕事中にも なるようになってもうて。
朝、布団から出る時にも立てひんようになる。
慢性腰痛ゆうやつね。だんだんひどくなって
年に3、4回地獄見る。

 社長に紹介してもらった接骨院の先生のところに
行ってマッサージのために早退したりした。

 病院は湿布と牽引だけ。
気持ちが良く、治してるつもりで熱心に頑張った。
でも年に3、4回は 10年くらいぶり返してた。

 最初の3日ぐらいはほぼ、トイレに行くくらいしかできん。
コルセット巻いて日常生活が半分ぐらいできる。
それから1週間は再発しないようにしか行動できんような状態。
 当時、結婚して子供ができて、遊びに行くって約束やのに
守れんかった。
 
 そんな事があって、生まれて初めて接骨院の先生を知って、
ええ仕事やなって。
 職人仕事やからぎっくり腰とか しないやろう?
周りに先生先生言われて、
しかも保険で経営するって、売り上げが立つって
もう医者かよ!?

 富里では 長いことラブラブな生活をしてたんやけれど、ある日、
妻が失踪した。
2週間ぐらいしたら戻ってきた。
幼なじみの元彼と あちこち遊んでたらしい。

 ど修羅場
さらに妻&親族から 子供の親権、離婚調停を申し立てられて、
もう、わけわからんまま 親権争いになる。

 当時は、半年位の調停期間に説得しよう、
と、甘い期待してたが、全くあちらはサバサバしたものやった。

 それに巻き込まれ、無理をさせた九州の両親は体調崩して入院。
当てになるものがなくなる。
あきらめた。
子供に会える 約束をして、調停は終了。
だけにとどまらず、
子供たちに合わせたくない、と言い始める。

 羨ましいなぁ。
と心底思った
子供にも会えない。

この仕事のままでは再婚してもまた、繰り返すやろ。(仕事のせいだと思っている)
 まぁもう、ぶっちゃけ死ぬような目にあったし
えいやっ!!て、転職した。
インターネットのお見合いサイト!?が、 妻との出会い。
彼女の後押しもあった。

出会いが全く期待できひんかったからね。


 ついに憧れの接骨院の先生を目指して彼女のいる京都に移動します。
ドタバタやったけど、昼は接骨院のバイト。
夜は専門学校で勉強。
そんなスタイルで3年間過ごします。
資格を 取った後も、病院のリハビリ勤務。
 地下鉄とバスで片道1時間ほどかかるんやけど
やはりすごくいろいろな面で後に財産になります。

そしてついに独立
店舗は1年ほどかけて妻と中古住宅を見て回ります。
予算の都合で、ちょっと不便なところに移ります。
後になって後悔します。

 開業と同時に、 自費治療院の勉強会に参加して
どんどん安定していきます。
「たくさん店舗を増やすぞ」と思っていたのもこの頃です。
そしてコロナ
ロックダウン
売り上げが半分になり、3分の1になり、4分の1になり

 ロックダウンが解除されれば
しばらくすれば。
時間の流れは、元の状態には戻らないやなぁと痛感しています。

 なんとかしなければいかん。
こんな状況でも売り上げを維持している先生もいます。
何が違うのかどうすればいいのか、勉強会に熱が入ります。
 
 患者さんに ファンになっていただくためには、
「患者さんを愛しなさい」
先生から指摘された言葉。
 この言葉は僕のどこかに刺さったままになりました。
僕の妻のように?妻のように子供のように愛する?
初めてきた人を?
そんなことできる?気持ち悪くない?

 それまでの僕は困っている人を助ける仕事をしてた。
愛がなくてもできます。
愛せよと言われれば、愛せる。
でも愛ってなんですか?
長い長い旅が始まります。
いろんな本を読んで
いろんなセミナーに行って
そうしている間にも患者さんはどんどん減っていきます。
自己嫌悪

 最近は 「何事も自分」だと思ってる。
自分がわからないと、相手がわからない。
自分の中に敵がいるのなら、相手の中にも敵がいる。
自分の敵は自分ではないし、敵などいない。
 ずいぶん時間をかかったが、やはり昔の自分は愛を知らない。

 相変わらず以前ほど患者さんは多くない。
でも、患者さんへの施術が変わった。
以前よりももっと喜んでくれている。
それが
わかる。

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