見出し画像

Re-Vive 7 〜Pistol〜

過去2回、Re-Viveで行う基本身体操作トレーニングのWaveとHollowingをお伝えしました。この2つは、まず基本となる体幹部の制御能力を高めるお話でした。ここからは、下肢・上肢の使い方、連動、使うべき筋肉、そして、機能のお話をしていきたいと思います。今一度Re-Vive7、身体操作7つの要素をおさらいしておきます。

1.Wave:背骨の感覚を養おう

2.Hollowing:体軸の制御を学ぼう

3.Pistol:股関節の動きを作ろう(大腰筋を強化しよう)

4.Dragon:回旋力を使いこなそう

5.Corkscrew:鎖骨に動きをつなげよう

6.Omoplata:肩甲骨を使いこなそう

7.Sissy:後ろ(背面)の動きを身に着けよう

という7つ。今回は3つ目の

「Pistol 股関節の動きを作ろう」

のお話をします。

Pistolで扱う股関節の動きは、基本的に屈曲方向の動きづくりです。股関節を曲げて、体幹にひきつける。スプリント、ジャンプ、方向転換、陸上で動く時、そのスピードやキレ、力強さに関わる動きです。

画像3

              (Keith JohnstonによるPixabayからの画像)

このときに重要になってくるのは、「大腰筋」の機能。大腰筋は、腸腰筋を構成する筋肉で背骨の胸椎12番目から腰椎の5番目に起始を持ち、股関節をまたいで大腿骨(太ももの骨)の小転子に付着しています。

画像2

            (Visivle bodyより出典)

唯一背骨から出て股関節をまたいで下肢に付着する筋肉です。背骨にくっついているので、背骨に対してなんらかの作用を働かせるのは確かですが、腰椎(起始部)を動かすための力のモーメントアームは小さく、股関節の屈筋として機能するための筋であることが言われています。※1

図1

           (文献1より著者改変作図)

上図のように、股関節の付着部を固定した状態で筋を引っ張ると、腰椎が前彎(反り腰)の方向に引っ張られるので、腰痛の原因にもなります。この力に対抗するのが腹壁筋群で、適切な腹腔内圧の上昇が得られていないと、強力な股関節の屈曲動作(ダッシュのときの腿上げのような動き)が得られず、力をロスするばかりか、障害を引き起こす可能性があるわけです。足上げ腹筋をやろうとすると腰が反ってしまう人は、腹腔内圧のコントロールがまだできていない状態。だから、Pistolの前に体幹の制御(腹筋群・横隔膜・骨盤底筋群のコントロール)を強化する必要があり、順番的に体幹の後に位置づけています。

PistolはPistol squatという種目からとった名前です。Squatって、しゃがんで立ち上がるだけの動作ですが、様々な条件設定ができます。その中でPistol squatは大腰筋がしっかり働かせられないときつい種目なので、これを象徴として名前にしています。動画を御覧ください。

股関節の機能を考える時、大腰筋の働きは非常に重要で、スプリント・方向転換・ジャンプやステップ・ボールキックなどはもちろんのこと、ゴルフスイング、バレーのスパイク、タックル動作などなど、つまりスポーツ動作でその筋機能は欠かせないものです。ちなみに、スプリント能力・股関節屈曲筋力と大腰筋の大きさには関連があって※2、高齢になって歩行能力が低下してくる方は大腰筋の筋断面積が小さい※3ことも報告されています。スポーツパフォーマンスと大腰筋機能の関わりについて具体的なことは動画の中でお伝えしていきます。ぜひ最後まで御覧ください!!

とにかく重要なこの股関節屈曲方向への力の出力は下部体幹の安定とともにしっかりと鍛えておきたい部位になります。

まず、簡単なチェックから行きましょう。

両足揃えしゃがみ

今はしゃがめない!という方も、体幹部の安定性と股関節の可動性・大腰筋機能が上がってくることで、しゃがみ動作も改善してきます!ぜひ、ここから紹介するトレーニングを日々のトレーニングに取り入れてみてください。また、リハビリや選手強化のトレーニングとしても有効に使えるものばかりです。参考にしていただけたら幸いです(^^)

続きをみるには

残り 740字

¥ 980

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?