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おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密

唐突だが、5月からKindle Unlimitedに入った。理由はいくつかあるが、やはり強制的に本を読むような環境にいないとダメだと痛感したからだ。幸運にもこのGW中は2ヶ月無料キャンペーンの最中だったので、しばらくはその恩恵に受けることになる。もともと、有料でも入ろうと思っていたので、これはラッキーなことだ。そのおかげでnoteにも読書の記事を執筆できる。読んだだけで終わらせずに、思ったことを外に出しておかねばと思う。

この本は前にサンプルで読んだことのあるものだった。中学生2人がクラブ活動で加入したのは、そろばん勘定クラブという不思議な名前のもの。教える先生も一風変わった人のようだが、"おカネ"について、毎週知識を深めていくという内容。小説仕立てになっているため、非常に読みやすい。

この本はもともと、作者の娘さんたちのために書かれたものだったらしい。明確な読者ターゲットがいるのはとてもいいことだなと思う。具体的な対象がいるならば、その人たちにわかりやすいものを作ろうとする。すると、実は他に人も知りたい内容だった、なんてことが起こるわけだ。今の時代は、Kindleで簡単に本を出版できる時代だから、これからそういうケースも増えてくるかもしれない。

経済をかじったことがある人ならば、ほとんどわかるような内容(だと思う)なので、対象は経済の初心者、というべき人かもしれない(ちなみに自分は該当する)。リーマンショックのこと、格差社会のことなど、ニュースで目にしたことのある話題が多く、その点も読み手を惹きつける。実際、自分も続きが気になってしまって、一気に読み進めてしまった。小説としても、経済の入門書としても、かなり優秀な本なのではないかと思った一冊だった。

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