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【簡単あらすじ】心霊探偵八雲2(微ネタバレ)【神永学/角川文庫】

恐ろしい幽霊体験をしたという友人から相談を受けた春香は、躊躇しながらも八雲のもとを再び訪れる。

幽霊騒動と誘拐事件の二つが絡み合う謎を解きほぐすことは出来るのか…



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『はじめに』
季節が変わり、読書の秋ではないですが、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいた本の感想を書こうと思います。
このレビューを読んだことで、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたいのですが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』がありますので、その点にご注意ください。

以前読了レビューした「心霊探偵八雲」の二作目になります。

主人公の一人である小沢春香は、ある友人から怖い心霊体験を打ち明けられ、その解決を頼まれます。

春香は全く乗り気ではなかったものの、話の最後に手掛かりになるかもしれないと、「AYAKA」という、子供の頃に自分のせいで死んでしまった(と思っている)姉と同じ名前のストラップを渡されます。

これが決定打となり、断り切れない春香はまたしても八雲を訪ねることになります。

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その頃、主人公である斉藤八雲は、心霊写真と本人が思っているものを持参し相談に来た大学講師に対し、軽い脅しをかけながら解決を約束することで、自分の授業単位を大目に見てくれるよう交渉するような、いつもの?日常を送っていました。

八雲の特異体質をあてにしない・普通の友人として付き合うことを決意しているため、春香は八雲を伴わずに上記の件を解決しようとしましたが、結局は後藤刑事が持ってきたトラブルと絡むことになり、いつものメンツで物語は進んでいきます。

八雲も春香も、表面上では口で悪態をつきあってはいますが、前作よりも信頼感などが増し、仲が深まっていると感じます。

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今作では、前作登場した後藤刑事に加え、後藤刑事が所属する「刑事部刑事課未解決事件特別捜査室」に、石井雄太郎巡査が配属され、早速の活躍を見せています。

こういった作品では、若くて、どこかがちょっと抜けている相棒?のような人物が大活躍する場面が多くみられますので、次作以降、石井刑事のさらなる活躍も期待出来、楽しみなところです。

今作では、黒幕?と思われ、八雲が「父親」と呼んだ人物とのやり取りも描かれています。同シリーズが進むにしたがって、どのような背景があるのかということにも注目です。

また、今作の最後には「添付ファイル」として、八雲と春香が遭遇し、解決につながったショートストーリーが描かれています。ペットを飼っている方に読んで欲しい内容です。



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