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【簡単あらすじ】放課後ミステリクラブ・雪のミステリーサークル事件(微ネタバレ)【知念実希人・Gurin/ライツ社】



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『うちゅう人なんているわけがない』

ある冬の日曜日・午後三時過ぎ、学校を確認する当番になっていた真理子先生。

雪かきなど月曜日の大変さを考えてしまい憂鬱になりながら学校に到着すると、朝から降り始めた雪が校庭を真っ白に染めていた、だけでなく、

「何‥‥‥これ?」

雪で覆われた校庭には、まるでミステリーサークルのような巨大で不思議な模様が描かれていた。

真理子先生が見上げると、空にある雲の一部はまん丸に固まり、まるで円盤のようでもあった…

このミステリーサークルは、誰が何のためにどうやって作ったのか。
小学四年生のミス(美鈴)テ(天馬)リ(陸)クラブの三人が謎に挑む。

『はじめに』
梅雨入りが例年より遅いですが、気温はだんだんと夏に近づいています。
私の地域でも、最高気温が30度を超えること増え、不要不急の外出は減らしている時期ですが、エアコンを起動し、自室で飲み物を飲みながら読書をするという、絶好のシチュエーションを得られる時期が到来しました。ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。
この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

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2024年の本屋大賞ノミネート作品で、以前レビューしました、「放課後ミステリクラブ・金魚の泳ぐプール事件」の続編です。



画像ではシリーズ累計7万部と書かれているのですが(私が購入した数か月前)、現在調べると「15万部」を突破しているようです。

私の中では今年の本屋大賞受賞作品ですが、本屋大賞にノミネートされたことで多くの方に読まれていることがとても嬉しいです。

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今作は、雪が降ったある冬の日、ミス(美鈴)テ(天馬)リ(陸)トリオは、日曜日にも関わらずクラス担任の真理子先生から、学校に来て欲しいと連絡を受けます。

三人が学校に到着すると、雪が一面に積もっている学校の校庭にミステリーサークルのような不思議な模様が描かれていました。

しかも、学校の屋上からそのミステリーサークルを確認すると、周りには人の足跡は確認することが出来ません。

これは、本当に宇宙人の仕業なのか?
小学一年生と六年生がテーマについて話し合う「お話会」。
うちゅう人はいるかどうかを話し合ったという事実は何か関係しているのだろうか?

など、今回も児童書とはいえしっかりとした謎が散りばめられた作品です。

今作もミステリトリオの活躍が見られるところは満足しましたが、謎解きの部分で、「雪国出身の人(雪国で生活したことがある人)が有利に働いてしまう可能性が高いことが、唯一の不満点です。

ですが、だからこそ、本作の謎が明らかになったときには、この仕組みをきっちり覚えて理解し・暗記してくれるのではないかと思います。

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放課後ミステリクラブシリーズは、前述したように、本屋大賞ノミネートからさらに販売数を伸ばしシリーズ累計15万部を突破し、今月6月には新作も発表するなど、今大変勢いがあります。

本作も、本屋大賞ノミネート作品!といった、インパクト・名前だけが先行しているだけで作品の中身がそれに伴わない、といったことは全く無く、児童書ですが学生だけでなく保護者も楽しめるものになっていますので、是非ご覧ください。

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